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【初心者の方必見】リクガメ飼育で犯しがちなミス

リクガメ
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リクガメ飼育で犯しがちなミスや飼育していて想定外な事態。

これからエラそうに書きますが(エラそうにするなと、すみません。)、これ全て僕がしてきたことです。

2008年から飼育を開始して、失敗をたくさんしてきました。

一応書籍を読んで、情報を集めて、その時なりには考えてやっているつもりではありましたが色々やらかしておりました。

そんなやらかしや想定外だと思ったことを書いていこうと思います。

僕のやらかしを読んで、少しでも読んでくださった方のミスや想定外の事態が減るきっかけになったらうれしいです。

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環境面

環境面。

リクガメはそもそも日本にいない生き物なので、原産地の気候条件をケージの中で再現する必要があります。

環境面のミスが一番リクガメが体調を悪くするきっかけになりやすいので、ここは本当に絶えずチェックが必要になってくると思います。

まずは書籍等で飼育しているリクガメの種類の原産地を知り、適温、湿度等把握していきます。

ケージ狭い

ケージが狭いと運動不足に陥りやすいです。

小型種のリクガメで90cm~120cm位が良いとされております。

後、60cmのケージで飼育している時に感じたことですが90cmケージで飼育するのと比較して、温度と湿度が上がりやすく・下がりやすい印象がありました。

温度・湿度管理の面でも、最低90cm位の大きさがあったほうが良いと思います。

まとめると、

  • 小型種:90cm~120cm位がベターだと思います。
  • 大型種:成長に応じてケージはどんどん大きくなり、最終的には室内飼育ならば一部屋とか使うイメージになるかと思います。屋外飼育が出来ればそれが理想だと思います。

ちなみに我が家はギリシャリクガメとロシアリクガメを飼育していますが、90cmケージで飼育しております。

温度設定ミス

飼育している種類の適温域を下回る・上回ると、調子を崩してしまいます。

温度管理にサーモスタットを使用するとミスをするリスクが下がり、管理も手動よりははるかに楽になります。

湿度設定ミス

「乾燥系」「多湿系」とカテゴライズされていることが多いですが、いくら「乾燥系」と呼ばれているリクガメでも日本の冬場の湿度は低すぎます。

僕はケージ内に温湿度計を設置して、朝と夜に確認するようにしております。

湿度の保ち方は色々ありますが、僕は床材に散水するのと小型の水受けを置いております。

床材選択ミス

床材はどれを選んでも一長一短なのですが、リクガメが滑りやすいものは避けたほうが良いと思います。歩行障害を誘発する可能性があるように感じます。

僕は、色々試しまくった末に現在はヤシガラマットとヤシガラチップのブレンドを気に入って使っております。

多頭飼育のミス

飼育を始めた頃、1つのケージで複数飼育しており、ある時にギリシャリクガメのリッキーが何となく元気がない状態になりました。

観察していると、今は亡きギリシャリクガメのタッキーがリッキーに甲羅アタックをしている時があったり、こちらも今は亡きケヅメリクガメの大五郎がメシをほとんど食ってしまっていたり・・・ということがありました。

こういったことを踏まえて獣医さんに相談した所、これという病変はなく多頭飼育によるストレスではないか?と指摘を受けました。

このアドバイスを受けてケージを全員分けた所、リッキーの調子はみるみる戻っていきました。

飼育種だったり、個体差もあるので、「同居は絶対ダメ!!」という訳ではないと思いますがカメたちのパワーバランスや発情や縄張り争いの状況は常に見ていたほうが良いと思います。

獣医さんから言われたことをまとめますと、こんなことを指摘されました。

  • 基本は単独飼育が良い
  • 強い個体と弱い個体があって、強い個体が弱い個体を圧迫してしまうことがある
  • 特に地中海系リクガメ(ギリシャ・ヘルマン・ロシア)のオスは発情や縄張り争いが激しいので注意
  • 観察面でも単独飼育の方が食事量・排泄等の把握がしやすい
  • 原産地が異なるリクガメ同士の同居はNG(適した温度・湿度が異なるので)
2008年から我が家で暮らすリッキー。僕のやらかしの一番の被害者です。彼には申し訳ないと同時に色々リクガメ飼育について教えてもらいました。

日々のケア

日々、リクガメを飼育する中でやってしまいがちなミスを書いてみました。

温浴のミス

これは知り合いから温浴について相談された際に答えた内容です。

知人は水深深すぎてすごいことになっていたので、念の為書いておきました。

  • 冬場:温浴をする部屋を保温してからやるようにしたほうが良いです。リクガメの肺は大きいので冷たい空気を吸うと一発で体冷えてしまいます。
  • お湯の量:リクガメの脚がつく量でやったほうが良いと思います。
朝の温浴の一コマ。

日光浴のミス

僕はリッキーがベビーの頃、秋に日光浴の為ベランダに出したのが原因で肺炎にしてしまったことがあります。

温浴の時も記載しましたが、リクガメの肺は大きくて冷えやすいので冷たい空気には注意です。

ベランダ等で日光浴をする時には、

  • 夏場:熱中症のリスク
  • 冬場:体が冷えてしまうことのリスク

この2つを十分に考慮してやるようにしたほうが良いと思います。

僕はこれらのリスクを考慮してベランダ等には出さないようにしております。

本物の太陽からのUVBは家の中で散歩させる際に、窓を開けて網戸にすると陽が入るようになるのでそこで日光浴をしてもらうようにしております。

飼育開始時かまいすぎのミス

つい飼育を始めた時は気になってケージをのぞき込んだり、必要以上に触ってしまいがちですが、環境に慣れるまではそっとしておいて環境になれるようにしてあげたほうが良いと思います。

2020年にお迎えしたロシアリクガメのずんだは、お迎え当初はビビり倒して二日位穴掘ってその穴から出てきませんでした。

その後も餌食べている時に人が近づくと食べるのやめてしまったりしていましたが、2年も経つと掃除の為にケージに手を入れるとガンガン近づいてくるようになりました。

カメラを向けると追いかけてくるずんださん。すっかり慣れて、繊細どころか飼い主にオラついてくる時もあります。

餌については、病気等につながってしまったことはないのですが一度リクガメフードしか食べない状態になってしまったことがあり、偏食を治すのに苦戦したことがあります。

栄養面や偏食等のことを考慮して、葉物野菜・野草を中心に多くの種類のものを食べてもらうようにしております。

同じものばかりあげてしまう

つい、

「リクガメにこの餌が良い」

「リクガメが喜んでいる!」

とかの理由で同じものばかりあげてしまうことがありますが、栄養面の偏りと偏食防止の為に避けるようにしたほうが良いと思います。

僕は全給餌の90%は葉物野菜・野草で、残りの10%を人工飼料や果物等与えるようにしております。

カルシウム、添加したほうが良いです

一時、「野生のリクガメはカルシウム添加なんてないんだから添加しなくて良くね?」と思って添加を止めた時期がありました。

そんな中、書籍で「リクガメが暮らす原産地の土壌はミネラルが豊富である」という記載を見て、「なるほど、日本と土壌も違うのね!」と納得してからはカルシウム添加をするようにしております。

飼育種の選択

リクガメは本当にかわいいです。

飼育を始める前に「飼育したい種」は「自分が用意できる環境で飼育できる種」であるかどうかを検討した方が良いです。

例えば大型種のケヅメリクガメは、手のひらサイズのベビーが数年後には甲長60cmとかまで成長をします。

後は飼育情報が多いか少ないかも、飼育難易度に影響してくると思います。

大型種

アルダブラゾウガメやケヅメリクガメ、ヒョウモンガメはとても大きくなります。

飼育環境、給餌、日々のお世話、排泄のケア等、自分が出来るかをしっかり検討したほうが良いと思います。

僕の大好きなケヅメリクガメ。手のひらサイズのベビーがあっという間に大きく成長します。

大型種、とっても魅力的なんです。

僕も大好きでiZooとか行くとずっとケヅメとゾウガメ眺めてますし。

歩く姿や、モッサモッサすごい量の食事を食べていく姿とかずっと見ていたいですし。

ですが、お店で「出戻り率No.1」と一度聞いたことがある位、飼育には様々な面での覚悟を要すると思います。

「飼いたい!」と思ったらまず、情報を集めて検討することをおすすめします。

実際にお店や動物園で成体を見てみるとイメージがしやすくて良いと思います。

動物園なら、爬虫類特化動物園のiZooがおすすめです!

飼育難易度

飼育する種類によって、飼育難易度が異なってきます。

難易度と言っても様々ですが、このへんがあげられると思います。

  • 大型種:飼育スペース、排泄物の掃除、餌の用意
  • 飼育情報の少ない種:飼育者の少ない種は飼育難易度が高いと思います

飼育が簡単な種はいないと思いますが、大型種と飼育情報の少ない種は飼育難易度が高いように感じます。

好きなリクガメを飼うのが一番ですが、飼育を始めた後に「こんなはずではなかった」とならない為にも、事前に飼育難易度やどれくらいまで成長する種なのは、把握しておいたほうが良いと思います。

つらつらと書きましたが飼育種の選択は、

  • 飼育しようと思う種類のリクガメの成体になった時の大きさ
  • 飼育する際の難易度
  • 食性・飼育の際に必要な設備・スペース

この辺をしっかり考慮して決めた方が良いと思います。

費用面

リクガメ飼育は結構費用かかります。

  • 飼育開始時の飼育機材等一式
  • 飼育開始後の消耗品類:保温電球、紫外線ライト、床材
  • 光熱費代
  • 餌代:野菜、人工飼料、カルシウム剤等
  • 病気になった際の通院代

飼育開始時に飼育機材を一式揃えると70,000~100,000円位にはなると思っていた方がよいと思います。

他にも消耗品や餌代、光熱費等は飼育を継続していく中で必要となってくる費用です。

費用が一番読めない通院費

通院費は治療内容によって決まるので一概に言えるものではないですが、入院とかなると結構な費用がかかります。

病気にならないように飼育することが一番ですが、病気になった時に対応できるように備えておいたほうが良いと思います(僕の場合、入院した際には10万円近くかかりました)。

通院費は積み立てて準備か、保険で対応

用意する方法は、

  • 現金を「リクガメ治療費」として積み立てて準備する
  • 積み立てておくことが厳しい場合は保険で備えておくという手もあります
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まとめ

色々ネガティブな部分の情報書きましたが、

リクガメ飼育はめちゃくちゃ楽しいですし、

リクガメはかわいいです。

ですが、飼育していて失敗することも、想定外な事態も2008年から飼育していく中であったことも事実です。

そんな僕の失敗や、「あれ?」って思ったことを色々と書いてみました。

これからも、彼らが元気に育っていくように日々観察と勉強をしていきたいと思います。

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