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灼熱の足柄峠走。それは「シン・足柄峠走」だった。

ランニング
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7/30(日)、足柄峠走へ行ってきました!

おそらく通算20回位は足柄峠へ行っていて、コースもキツさも概ね頭に入っているはずでした。

それなのに・・・・それなのに。

この日の足柄峠走は、別格のキツさ。

足柄峠おなじみの斜度に、連日続く猛暑。

「猛暑」というトッピングがつくだけで、あそこまで追い込まれるとは・・・・。

それは、まさに「シン・足柄峠走」。

無事に山北駅前のさくらの湯まで帰ってこれた時は心底ほっとしました。

そんな暑い日の足柄峠走、振り返っていきたいと思います。

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7/30(日)ランニング結果

この日はOnのクラウドモンスターで走りました!

秋のフルマラソンに向けて、本格的な特訓を積む前に峠走をやって、心肺や脚に刺激をしっかり入れて下準備をしよう・・・という狙いでやってきました。

暑いことはわかっていたので、ザックにOS-1ゼリーやポカリ、塩熱サプリを入れて出発。

後から思うと、これらの補給を持って行って本当に良かった。これらがなかったら歩き倒しているか、途中で引き返すことになっていたのではと思っております。

ランの真面目な反省としては、一度暑さにやられて立ち止まり、歩いてしまったこと。そこでしっかり補給をして、そこから頂上まではしっかりと走り切れましたがそこだけが残念に思う所でした。

ペースもあの暑さを思えば悪くないように思います。体感では暑さの影響で相当ペースは遅くなっているかなという感じでしたが思ったより悪くはなかったです。

頂上でしっかり休憩をして、下りも暑すぎて自動販売機、コンビニに寄りながら「いのちだいじに」で走ってきました。

Onのクラウドモンスターを坂だらけの道で使ってみた感想

Onのクラウドモンスター、弾む感触と推進力が楽しいシューズで、主にジョグで使っていますが今回峠走で使用してみました。

登りと下りの激しい所だと、走りやすいのかどうかというのを確かめたかったというのが主な狙いです。

僕は今まで起伏のある所は、接地感のあるシューズ(今持っているシューズだと、ハイペリオンテンポクラウドX3)を登りが走りやすい感覚があって好んで履いてきましたが、クラウドモンスターのような高反発でソールの厚いシューズだとどんな感じなのか試してみたくなり、今回使用。

結果としては・・・

「登りは、かなり厳しい」、「下りは、全然イケる。ダメージが少ない気がする」

という感想でした。

登りはソールの厚さと柔らかさが、地面をしっかり捉えている感じが得られず、自分の力が上手く地面に伝わっていないような感じがして、余計に疲れてしまう感じがしました。タンタンタンと登っていけない感じ・・・というか。

下りは、クッション性のおかげでかなりいい感じに下れて、ダメージも接地感のあるシューズよりも少なく済んでいる気がしました。

こんな感じの感想で、今回の結果次第ではウルトラマラソンの大会で使うことも想定していましたが、少し厳しいかな・・・という感じです。

そんな感じでクラウドモンスターは大会ではなく、普段のジョグでどんどん使っていこうという結論になりました。ジョグで使うのは、最高に良いシューズだと思います。もし大会で使うとしたら、フラットなコースだったら良いかもと思いました。

駄話。「シン・足柄峠走」

真面目な振り返りはそれくらいとして、今回、普段ゆるゆる走っている僕としては「まさか普段のトレーニングでここまでの死線に迫ることになるとは・・・」というくらいのキツさをこの日は味わいました。

そんな訳で(どんな訳だよ)、この日の足柄峠走を振り返っていきたいと思います。

タイトルは、「シン・足柄峠走」。

・・・時刻は8:45。山北健康福祉センターに車を置いて外に出るとすでにすごい熱気。

休日は、早朝に走りせいぜい10時には走るのを終えている。早朝に走らなければ夕方。

しかし今日は、8:45にスタートするので、頂上の休憩や給水タイム、また暑さでスピードも落ちるだろうから諸々含めると11:30~12:00位にここに戻ってくることになるだろう。

おそらく暑い中走るので、OS-1ゼリーや凍らせたアクエリアス、塩熱サプリ、ポカリスエットをザックに入れて出発。

この時の僕は、この判断が後の自分の命を救う行為になることをまだ知らない・・・・。

消防署までで、すでにヤバい。

スタスタと出発し、ファミリーマートの前を通過し進んでいく。

いや、それにしても、これ暑いぞ。

青空、最高でした!

何度も走っている道ですが、こんなにきれいな青空だったことがあるだろうか。

こんなに暑かったことがあるだろうか(白目)。

この辺りで「これ、今日頂上まで行けるのか??」とふと思う。

まだ走り出して5kmも走っていないのに給水ボトルに入れたポカリを飲む。

どんどん体に熱がこもっていく。

消防署の辺りに着くころには、ヤバいことになっていた。

引き返そうか考えた消防署前。

トイレの水で帽子を濡らして、さらに頭に水をかけて体を冷やす。

「補給も持ってきている。暑いけど、対処できない程ではない。行って、帰ってくればいいのだ。スピードを上げて追い込むとかしなければ大丈夫だ。」

そんな気持ちで、本格的な登りに挑むのでありました。

シン・足柄峠走。気が付いたら、蛇行している??

本格的な登りに入っていく。どんな勾配かは頭に入っている。それにしても体が重い。暑い。喉が渇く。

「こないだ野辺山ウルトラの直前に来た時は頂上までノンストップで行ったのに・・・」

いや、あれは5月。今は7月。季節が違う。

とは言ってもだ。これは経験したことがないくらい暑いぞ・・・・。

今年のウルトラマラソンは暑い日が多かった。

灼熱の2017年大会を想起させるような暑さだった野辺山ウルトラマラソン

オクムも、今月の頭に走った8耐だって暑かった。

それでも、どうにかゴールまではたどり着くことが出来た。キツくても途中で止めずに、粘れるようになってきた。

今年は、そんな感じでわずかながら自分の成長を感じていた。

しかしだ。そんなわずかな自信や成長したかもという気持ちを打ち砕くようなこの暑さ。

「ふふふ・・・コースを知っているからといって、気象条件が変わればいくらでもキツさは変わる。阿鼻叫喚はどんな形でも巻き起こせる。君は、今日のこの暑さをやりくりして、てっぺんまで行けるかな?」

そんな足柄峠の声が聞こえてきそうな位、暑さに追い込まれた頃にはちょっと蛇行しているような感じになっておりました。

地蔵堂あたり。一度止まって補給をする

地蔵堂の手前か、その後か。

記憶が曖昧だけど、この辺りで一度止まっててっぺんで飲む予定だったOS-1ゼリーとジェル、スポドリを補給。凍らせたアクエリが入っているペットボトルを首や頭に当てて冷やす。

ここ最近はてっぺんまでノンストップで行けるようになっていたので、今日も出来たらノンストップで行きたかったけど厳しかった。悔しいが仕方ない。

ただ、ここで補給していなかったら、多分歩き倒しているか、引き返すことになっていた。

この日の一番のファインプレイは、ザックを背負って補給を携行していたことだろう。

補給で息を吹き返し、ここから頂上まではノンストップで。

見たことのない温度表示。

峠のてっぺんで、飲み物飲みつつ、奥さんやそこで出会ったランナーさんとお話してしばし休憩。

うちの奥さんですら、この日は歩いたらしい。

出会ったランナーさん(すごい速い人だった。)も、今日はかなりキツいとのこと。

そうか・・・そうなのか・・・・まぁでも今日は本当に暑いよなぁ。

止めずに、ここまで来れただけで良しとしておこう。むしろ変に意地にならずに地蔵堂の辺りで補給を選択したこと自体が成長と呼べるのかもしれない(都合よく考え始める僕・・w)。

休憩も終えて、復路へ。

帰りは下り坂だし、登りよりかは楽なはず!!

冷静にコース分析をしながら走っていると、足柄峠は山北駅~地蔵堂までは、標高が低かったり日陰が少ないから暑さをダイレクトに食らうようだ。そして地蔵堂~頂上(足柄万葉公園付近)は日陰も多いし標高も高くなるから気温も少しは下がるのだろう。

そんな冷静な分析をして、「日陰が多くて、標高も高いから気温が低くなり、楽なはずの頂上付近」を下り始めたけど暑い。

下りはスピードも出るから、風を感じて涼しくなるはずなのに暑い。感じる風はまるでドライヤーの風だ。

「まるでドライヤーの風」とか書いたけど、もう10年以上ハゲ・・・否、坊主頭なので、「まるでドライヤー」などという表現を使えるほど、ドライヤーを使っていない(心底どうでもいい件)。

後ろを走る奥さんもキツそう。

暑さに強い、タフさが売りの奥さんがキツそうだ。これはマジで暑いのだ・・・・。

「下りは山北駅までノンストップで・・・・」とか思っていたけど、こりゃ安全にいったほうが良いな。

ペースは変えないけど、給水はこまめに取っていって「いのちだいじに」で行こう。

地蔵堂の辺りで給水の為に一度止まり、温度計を見ると、とんでもない数字が表示されていた。

35℃だと・・・・??

もうこれ、運動したらヤバいやつだ!!

思わず笑ってしまう気温。

この後も、消防署の所の公衆トイレで水を被り、ファミリーマートで給水をして、安全に安全に走り、無事に峠走を終えました。

まさかまさかの暑さで、大会でもないのに阿鼻叫喚を巻き起こしてきた足柄峠。

35℃の気温。強烈な日差し。毎度おなじみの強烈な坂。

まさに、「シン・足柄峠走」だった。

途中、止まってしまったし、暑すぎてキツかったけど、ある意味今までで一番楽しい足柄峠走だったかもしれない。

無事に帰還出来たことを喜びつつ、ジェラート屋さんに寄ってアイスを食べたり、冷たいものを飲んで帰路に着くのでありました・・・。

駄話。「シン・足柄峠走」完

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