Netflixで観るか、いつかテレビで来るのを待つか、悩みながら過ごしていたら、歓喜のテレビ放送がされたガメラリバース。
これのおかげでここ数か月の週末は、いつもにも増して楽しかった。
なんとも、あのコミカルで愛嬌もありつつも残酷な攻撃でガメラと戦ったあの怪獣たち。
ギャオス、ジャイガー、ジグラ、ギロン、バイラス・・・・
あの怪獣たちが、なんかスタイリッシュに、スピーディに動いてかっこよくなって帰ってきた!

こんな感じでイカにしか見えないし、ガメラを刺すとかいう恐ろしい攻撃を仕掛けてきたバイラスも、

なんかすごくかっこいい。
こんな感じで怪獣がすべてかっこいい感じになっていたのもかなり自分的に熱かったけど、子供の頃の自分はガメラに思いを馳せる子供側の目線で見ていたけど大人になるとちょっと見方が変わるというか、そんな大人になった自分が気になったキャラクターは、財団のエージェントとして出てくる「タザキさん」。
ちょっとエリート面で、プライド高めで、打算もあるけど、良心も捨てきれない。
感情は素直に出さない。
彼が取り乱したのは、ジグラの話のくだりで閉所恐怖症なのかパニックを起こした所くらい。
そんな彼と純粋に描かれる主人公の子供たちとの対比がなんとも僕的に面白かった。
このお方、僕のハートを撃ち抜いた

ユースタス財団のエージェント。エリート然とした登場の仕方。
「子供は嫌いだ」と普通に言う大人・・・・ええ、こういう方、好きですよ・・・。
途中閉所恐怖症のせいかパニックを起こしたりした所もあったものの、基本的には立ち振る舞いはザ・エリートな感じで、子供達とも一定の距離を保っているような感じだった。
話が進むにつれて、財団の真の目的を知っていく中で彼の行動が変わっていく。
それまでは板挟みになろうと雇用主に従って動いていたのに、自分の理念に沿って動き出す。
それが結果的に子供達を救い、財団の真の目的を阻むことへと繋がっていくのだが・・・。
なんか、雇われ人としての立ち振る舞いと一個人としての立ち振る舞い、その狭間で損得勘定、打算、倫理観、正義感、色々なものの間で揺れ動いていたのがタザキさんだったのではと思う。
そんなタザキさんの決断を後押ししたのは、そういう損得勘定のない純粋無垢な子供達だったように思う。でも純粋無垢なだけでは物事は動かせないので、その時にはタザキさんのネゴシエーターとしての能力が事を起こすのに大きな役割を果たしていたように見える。
なんか、いつまでも純粋無垢なだけでもダメだし、大人になって、色々な重荷を背負い込むことで打算や損得勘定にまみれた意思決定をしていくばかりでもダメだし、いやぁ、生きていくって難しい。
話の最後までタザキさんは子供達に対してはぶっきらぼうな感じで接していたけど、あれは照れだったり、自分の判断を後押ししてくれた子供たちの純粋無垢さがまぶしかったのだろうなと思った。
そんな器用に見えて実は不器用なタザキさんに最後まで親近感を感じまくった。
まとめ

タザキさんを好きになりすぎて、訳のわからない感想になってしまったけどガメラと怪獣たちの戦いはスピーディで迫力満点で見ごたえたっぷりだった。
途中から、戦闘シーンが短くて「え?まさかの瞬殺ですか??」みたいなのもあったけど、それもご愛嬌。
後半から話がテンポアップしすぎて、「もっと尺取ってそこの話を描いた方がいいんじゃね??」という所も何か所かあったけど、それもまた愛嬌。
これすらも、昭和ガメラや平成ガメラへのオマージュなのかもしれない。
ツッコミどころはあるけど、なんかすごかった!なんか楽しかった!
そんな「なんかワクワクする!」を胸に僕は主人公の子供達の年齢の頃に昭和ガメラを観ていた。
明らかに新しいガメラなんだけど、なんか懐かしい匂いのしたガメラリバース。
板挟み、ザ・中間管理職な自分の在り方を投影したかのようなタザキさんというキャラクターがなんとも僕にとっていい味を出していた。
全話、録画してあるのでまたもう一度見直したいと思う。
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