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2023年チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン タイムから冷静に考察

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン
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全7話にわたる、過去最長の大会振り返りを先日完走しました。

いつものことですが大会完走記は自分の思っていることや感じたことが中心で、ラップタイム等による振り返りというものをあまりしてきておりません。

今回新たな試みとして、冷静にラップタイムからの振り返りも書いてみたいと思います。これから先もウルトラマラソンを走るつもりですし、もっと余裕を持って楽しんで走れるようになるにはまだまだ強くなっていく必要があると思っております。

この記事がその時のトレーニングに反映する参考データのひとつになればという狙いです。

冷静に振り返っていく中でラップタイムを見ると、距離が進むにつれてペースが落ちており、僕の長距離に弱い傾向がモロに出ております。

これは改善すべき課題ではありますが、今回は作戦上想定内。

今回5LAKESの部を完走する為に、「イーブンで行く」ということを捨てました。

その名も「突っ込み番長大作戦」。

今回はこの作戦が火を吹いた。この作戦は「どうせゆっくり入ろうがどうしようがペース落ちるんだから、イケるうちにどんどん行って、ヤバくなったら貯金を休む時間に充てていこうぜ」という作戦。

ペースは「呼吸が乱れない位」。だいたいフルマラソンのレースペース程(4:45~4:50/km)には速くならず、5:30/km近辺を刻んでいく感じ。あまり時計は気にせず呼吸でペース管理をしていきます。

そんな作戦で挑み、激闘だったチャレンジ富士五湖、振り返っていきたいと思います。

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スタート~60km

スタート~10km

スタート前。

AM4:00スタートで真っ暗。この時間帯対策で購入したジェントス閃のハンドライトにすごく助けられました。昨年脚を捻ったり、その前も足元が見えないことから結構疲労を感じていたので思い切って購入。おかげでノーストレスで快調に走れました。

10km~30km

山中湖から見えた富士山。

この区間は、割とアップダウンもなく快調に走れ、5:30~5:40/km位のペースで刻めています。

この辺りは、やたらと走っている時に眠気を感じ、自動販売機でレッドブルを購入し飲みながら走りました。レッドブル効果で翼を授かったことは言うまでもありません。

30km地点までで作った貯金を、38kmの富士北麓公園へ戻るまでの登りで使うイメージで走りました。

30~50km

富士北麓公園に向かう登り坂は歩きを混ぜながら。むしろ今まで突っ込んで走った分の疲労を回復させるイメージで歩きました。歩いている時は持っているおやつ(芋けんぴやチョコフレーク)を食べながら進んでいき、糖質チャージ。

毎回この辺りで疲労感を感じて「なんでこのペースで走っているのに、こんなに疲れるんだ!」と落ち込んでしまうことが多かったので、今回は「疲れていても動揺しないように」とスタート前から自分に言い聞かせ、ペース表にも書き込みました。

ちなみに、やっぱり富士北麓公園に向かう登りの手前から疲労を感じましたw

38km過ぎからは下り基調なので、登りでロスした分を取り返すイメージで下っていきます。

下りを走るの、大好きなので下りパートは極力攻めて(5:00/km前後までペース上げます)いくようにしております。

河口湖大橋。

河口湖あたりからは暑さを感じるものの、コース自体はフラット、もしくは下り基調。

水を被って頭を冷やしながら進み、水分を摂りすぎないように気を付けて走りました(がぶ飲みすると消化器系へのトラブルに見舞われる可能性がある。昔クソ暑くなった野辺山ウルトラマラソン(2017年だったと思う)でそれでマーライオンになったことがあります)。それでもどうしても飲みたい欲求がある場合は、口を漱いで対応しました。

50~60km

淡々と走り、足和田出張所でザックに入っている補給物をハーフパンツのポケットに移し替えたりして多めに休憩。

30km~60kmの平均タイムは6:30/km~7:00/kmに落ちていますが、足和田出張所前後の登り坂の歩行もあるので想定内。

それでも、当初作ったペース表より速く進んできておりました。

ペース表はエイドステーションに入る前と出る時に確認し、補給物の確認と次のエイドまでの区間距離を確認するようにしておりました。またペース表の裏には、自分へ宛てたメッセージも書いて、自分で自分を鼓舞する仕様にしております。

ペース表。かなり野心的に作りましたが、この予定より74.8kmの本栖湖エイドまでは速く行けました。

西湖へ行く際の激坂は歩きを混ぜながら行き、その後の単調な西湖湖畔は「今までの海岸線をひたすら走るロングジョグはこういうシチュエーションでしっかり走る為にやってきたのだ」と自分に言い聞かせながら淡々と走りました。

60km~ゴール

60~80km

西湖から精進湖までの道のりにある、微妙なアップダウンのある所に対して苦手意識がありましたが昨年の夏に走りに来ていたおかげで心理的な壁が下がっていたのが大きかったです。今回は割とスムーズに行くことが出来ました。

苦手意識のとてもあった、赤池大橋。

精進湖に入る手前の自動販売機でクリームソーダを買い、飲みながらのんびり走りました。

他にも私設エイドでもお世話になり、食べ走り(歩き?)のような状態になっておりましたw

走っているペースは落ちていないものの、エイドステーションで水を被ったり、1分だけと時間を決めて休憩する等している関係で平均ラップは見ての通り7分台後半まで落ちてきました。

60km以降は、前半の60kmまでで稼いだ貯金を食いつなぎながらの道のりとなりますが「時間がある」という安心感のおかげで休憩を戦略的に取れることが本当に大きかったです。

イーブンペースでウルトラマラソンを走ることが厳しい僕にとっては「突っ込み番長大作戦」は合っているように感じました。

精進湖から眺める景色も、本当にきれいでした。

精進湖もどうにかこうにかクリアし、僕が勝手に「今まで見た中で一番残酷な看板」に認定している、大好きな看板を横目に本栖湖へ向かいます。

これですw自分で申し込んだのに、「お慈悲を!」とか言って直進したくなる罠。

本栖湖までの道のりは下り基調なので、いい感じで走れましたが、本栖湖周回に入るとパタッと体が動かなくなり、歩きながら長い長い自問自答の時間を過ごしました。

こういうネガティブになってしまうのを何とかしたいのですが、「ああ、またこうなってら。補給でもして、行きますか」とまるで他人事のように客観的に見て対応していくのがいいのかなと思っております。

ここが一番ツラく、リタイアが頭をよぎった時間帯でした。途中のエイドで時間を多めに(10分は休んだ気がする)取って、カバンの中のものを食べまくり、水をかけて頭を冷やして、一度自分をリセット。

ネガティブになってきたり、体にツラさを感じてきたら、とにかく糖質補給が効く気がします。毎回ウルトラマラソンのピンチは食べることで乗り切っているので、これについては確信のようなものがあります。

ペース表を見て、現在地と残された時間を再確認。冷静さを取り戻した頭で考えると「まだ、慌てるような時間じゃない(by仙道さん)」と理性を取り戻し、リスタート。

80~100km

本栖湖から西湖までは登り基調。歩き倒すと大幅にタイムロスするので、歩くとしても時間を決めて歩くようにしておりました。

湖畔沿いの道は遠くの先まで見えて、「これどこまで走るんだ」と弱気になりますが景色を楽しみながら踏ん張りました。

100km地点。

この日の100kmは11時間39分。約35分自己ベストを更新しており、時計を見て驚きました。

この時に一番恐れていたのが、メンタルフィニッシュ。100kmが近づくにつれて、自分に「100kmはゴールではない」と言い聞かせながら走りました。

言い聞かせはしたのものの、100km過ぎてから体にズーンと重さを感じてしまい「これが100km以降の世界か」と、ここからゴールまでの18kmはすさまじい疲労感を味わい尽くしました。

100km~ゴール

湖畔沿いの道がようやく終わり、河口湖も過ぎるといよいよ市街地へ。

がんばって走ってもスピードは全く出ず、フラフラです。Youtubeでこの辺りを走っている自分が映っているのを見ましたが、自分が思っている以上にフラフラになって走っておりました。

この辺りは本当にキツかったですが、大きく見えてくる富士山を見て「帰ってきたのだ。もう少し。」と、粘りました。

信号待ち。休めてうれしい反面、走るリズムが崩れるという副作用付きです。

60km以降からゴールまでは、休憩時間や歩きが混ざることで平均ペースは7:50~8:30/kmまで落ちてしまいました。この時の精一杯ではあるものの、今後は少しでも改善したいなと思っております。

このキツくなった時間帯でのメンタルマネジメントが本当に大切だと思います。今回、岩本能史さんの本「完全攻略ウルトラマラソン練習帳」にも書いてあった通り、自分を客観視するように努めました。僕の場合、どうしても良くも悪くものめり込んで視野狭窄に陥るパターンが多いのでここは本当に注意しました。今後もウルトラを走る上でメンタルは課題になってくるので、しっかりと準備をして挑むようにしていきたいと思います。

船津の坂。

そしてラストの船津の坂。当初は走るつもりでおりましたが、ハムストリングスの痙攣があったので走りと歩きを混ぜながら、やがて歩きのみになりました。

歩きがかなり多くなったことから、110km~ゴールの平均ペースは9:22/kmになっております。

坂を登り切ってから、ゴールまでは下り基調。最後の力を振り絞って走り、ゴール。

ゴールタイムは、14時間20分。

淡々と振り返ると、こんな感じですが、完走記でも書いた通りめちゃくちゃうれしいゴールでした。

後半戦の完走記はこちらです。

まとめ

「突っ込み番長大作戦」は大成功でした。

今持っている走力で5LAKESを完走する、また自分の性格を考慮するとベストの作戦だったと思いますが、この作戦で行くにしても後半のペースの落ち込みは今後のトレーニングで抑えられないものかなと思っております。

具体的には、

  • スピードアップ:5000mのベストタイム更新(19分58秒)
  • フルマラソンの走力向上(3時間15分切りのチャレンジをする)
  • キャパシティの向上(平均の月間走行距離を現状の300~350km/月から350~400km/月にする)
  • 故障をせずに楽しんでランを継続する

この辺を継続していけば、少しづつでも走力は伸びていくのではないかなと思っております。

今後もジョグを中心に走り込んで、土台作りを行って、時々速く走るのを組み込んでいくという方向性でやっていきたいと思います。ジョグを大切に。

そんな感じの方向性でやりつつ、トレーニングも本番も楽しむことも忘れずに、故障なくやっていきたいと思います。

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