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【リクガメ飼育】我が家のケージ保湿方法

リクガメ飼育環境・グッズ等
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気温が下がってきて、保温電球のW数を上げたり、ケージ内の温度に気を使う季節がやってきました。

リクガメの飼育では温度管理もとても重要ですが、同じく湿度管理もとても重要です。

我が家で飼育している、ギリシャリクガメとロシアリクガメは「乾燥系」にカテゴライズされるリクガメで書籍等によると「湿度は40~50%必要」と記載されております。

この、必要とされる湿度をケージ内で再現していくことの重要性を僕は飼育を始めた2008年頃はあまり理解せず、「乾燥系」という言葉をそのまま受け取って飼育して、今思えばゾっとするようなカラッカラの環境で飼育をしておりました。

ある時に湿度の重要性に気づき、現在では、

「床材に直接水を注水する」

というスタイルでケージ内の湿度保持を行っております。

この記事では、我が家のケージ内湿度保持の方法と湿度の重要性に気づくまでを書いていきたいと思います。

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リクガメにとって、日本の冬は乾燥しすぎ

「乾燥系」と聞くと、なんとなく「砂漠」をイメージしてしまっていた僕。

飼育を始めた2008年位の頃は、冬が来ると、

「保温さえしておけば、湿度は夏より下がるからリクガメの状態が上がるのでは?」

などと思っておりました。

「そんな訳ないでしょ!!」と突っ込みを入れたくなるような考えですが、そんな考えだったので、当時の湿度保持対策はケージ内には水受けを入れるだけでした。

他には、脱水対策として「水を飲む機会を作る」という意味で温浴をする程度でした。

乾燥しすぎの何がいけないのか?

リクガメの種ごとに、必要とされる湿度は異なりますが、そもそもその要求湿度を下回ると何がいけないのか?

書籍を読んだり、僕がリクガメを観察していて感じたことは下記の3点です。

  • 脱水のリスク
  • 免疫系の低下
  • 甲羅の凹付き

「免疫系の低下」と「甲羅の凹つき」に関しては、自分の主観もかなり入っているので参考までにお願い致します。

脱水のリスク

乾燥しすぎの環境だと、脱水症状が懸念されます。

脱水によって、体調を崩したり、結石になったりしてしまうリスクが高まるように思います。

実際、当時はケージ内を保湿する対策をあまりせず、水受けを置くのと、温浴をする程度でしたが、水受けから水を飲んだり、温浴中も水を飲んでいる場面を見ることが多かったので、かなり乾燥していたのだろうなと思います。

免疫系の低下

我が家のギリシャリクガメのリッキーは、飼育開始当初は鼻を垂らしたり、くしゃみをすることがよくありました。

鼻を垂らしたり、くしゃみをするのは、粉塵が舞うからかなと思い床材をペットシーツや新聞紙、人工芝など使用してみましたが決め手に欠けている状況でした。

その後後述しますが、紆余曲折経て床材を変更して、その時にリッキーの状態が一気に良くなって確信します。

「人間と同じだ。乾燥しすぎは風邪を引きやすくなるんだ。粉塵が問題なのではなくて乾燥しすぎなのが問題なのだ」と思いました。

乾燥しすぎた環境では、リクガメの免疫系が低下する可能性があるな・・・とこの一件から思いました。

甲羅の凹つき

我が家のギリシャリクガメのリッキーの甲羅を観察していると甲羅の成長線が若干いびつになっている所があります。

ちょうどこのいびつになっている部分が形成された時期とあまり湿度に気を使っていなかった時期が一致している感じがするので、乾燥しすぎの環境では、甲羅がデコボコになってしまうのではないか?と感じております。

ギリシャリクガメのリッキー。2008年から我が家にいるリクガメです。湿度に気をつけるようになってからは絶好調で日々過ごしております。

湿度の重要性に気づいたきっかけ

床材にペットシーツや新聞紙、人工芝を使っていた頃にリッキーが掘るような仕草をしている時があって、それを見ていると「掘る」とかそういう行動が出来ないのはストレスだよな・・・と思いました。

また、人工芝や新聞の誤食や滑る新聞紙で脚を踏ん張って歩けているのかも気になっており、思い切って床材を粉塵となりずらそうな「ZOO MEDのフォレストフロア」という床材に変更しました。

この床材、少し湿っている床材です。

袋から出した時は、床材そのものに湿り気があって「湿度高くなるからまずいかな・・・」と思いましたがその後リッキーの様子を見ていると活性が上がっているような感じがしました。

この時の湿度は昼で50%、ケージに蓋をする夜間で70%。

当時の僕の感覚ではこの数値は「湿度が高い」という解釈でしたが、リッキーの活性は上がっている。

そして、この床材が乾燥していくにつれてリッキーの活性は元に戻っていきました。

この様子を見て、

「まさか・・・・」

と思って再び床材を湿らせてみると、また活性が上がりました。

そうか。君、湿度足りていなかったんだね。

そして湿度を昼に50%前後、夜間に70%前後を保つには、色々試した結果「床材に直接注水する」ことが一番僕にとって手軽でした。

湿度もですが、床材も水分を含んで固くなるのでリクガメが歩く際にも踏ん張れるので良い感じです。

また、この湿度をキープするように心がけるしてから、鼻炎やくしゃみ等の体調不良が全くなくなりました。

フォレストフロアを試したことで、そんな気付きを得て、現在ではポゴナ・クラブのヤシガラマットとヤシガラチップのブレンドの床材を気に入って使用しております。

我が家の加湿方法

色々と書いてきましたが、僕の上記の思考や飼育方法の試行錯誤を経て得た結論はこんな感じです。

  • 湿度は昼間は50%前後、ケージに蓋をする夜間は70%位にキープ
  • 湿度保持の方法は、直接床材に注水

湿度が40%切ってくると、「乾燥しすぎ」と捉えて、すぐに注水する等の対応を取っています。

我が家の飼育種は地中海系リクガメと呼ばれる、ギリシャリクガメとロシアリクガメです。同じカテゴリーに入る、ヘルマンリクガメやマルギナータリクガメはおそらくこの数値の範囲内で大丈夫と思いますが、その他の種については書籍等見て最適な湿度をリサーチの上設定していったほうが良いと思います。

また、個体差もある可能性もあるので、数字だけに囚われずリクガメを観察しつつ環境を整えていくようにしたほうが良いです。

湿度に関しては上記のような考えにたどり着き、加湿方法はこんな感じです。

【日々のメンテナンス】

※1日~2日に1回、ホットスポット直下に注水

1~2日に1回、500ml位を床材に注水します。
日々の注水はホットスポットの下にジャーっと水をまきます。ライトの熱で気化していい感じに湿度が保てます。
水をまいた直後。床材(ヤシガラマットとヤシガラチップの混合)は4~5cmの厚さに敷いており、これだけ水まいてもビシャビシャにはなりません。

【1~2週間に1回】

  • 床材全体に注水(1L位)、かき混ぜ
  • 床材かき混ぜの時に食べ残し・糞等のゴミ拾い(毎日エサ皿を回収する夜にも見える範囲でのゴミ拾いはしています)

上記の感じでやって、常に「表層の下は湿り気のある状態」を作るようにしております。

床材の表面の画像。
ちょっと掘ると、湿った部分が出てきます。

床材に直接注水することで、虫がわかないかどうかが一番心配していましたがこの方法で何年もやっておりますが虫は湧いたことがありません。

日々の食べ残しや糞を放置していると虫が出るかもしれないので掃除は毎日こまめに行っております。

肝心の湿度も良い感じにキープ出来るのでお気に入りの方法です。

まとめ

我が家では、

  • 湿度は昼間は50%前後、ケージに蓋をする夜間は70%位にキープ
  • 湿度保持の方法は、直接床材に注水

という感じで湿度保持を行っております。

リクガメは温度だけではなく、湿度にも大きな影響を受けるので温度・湿度共にいい環境を再現していくことが重要だと思います(特に冬は湿度注意です)。

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