2017年年始から、走るのがうすら苦しくなって、
「気のせいだ」
「メンタルが弱いからだ」
「大会前でナーバスになりすぎているんだ」
などと、誤魔化し誤魔化しやっていたら実は結構ひどい貧血だったということがありました。
今まで月単位で走れなくなる故障の中で、これが一番つらかったです。
ヘモグロビン値としては2~3か月で回復したものの、スッカラカンになっていた貯蔵鉄(フェリチン値)の回復には治療を始めてから2年近くの時間を要しました。
そんな貧血になった経緯や治療、僕の食事等で見直した内容について書いていきたいと思います。
貧血になった経緯
貧血になったきっかけは、小麦アレルギーと喘息になったことで食生活を見直したことです。
この時期は突然喘息になったり、体調不良が多くて、本当にツラかったです・・・。
食物アレルギーに突然なり、それがきっかけで食生活を見直す
アレルギーがきっかけで、食生活を見直し、ベジタリアンになりました。
経緯の細かい所は忘れましたが、書籍やインターネットで色々調べる中で「糖質や肉等をやめたらアレルギーが軽快した」などの情報を見て、「とりあえずやってみよう」の精神で始めてみました。
今思うとこの時期は突然食物アレルギーになったり、喘息になったりして、「なんでだよ」と少し落ち込んでいて精神的に良くない状況だったなと思っております。
食事を突然ベジタリアンにするとか、他にも極端な選択をすることが多かったなと振り返ると思います。
謎の不調。どんどん走れなくなる恐怖。
2018年は前年に野辺山ウルトラマラソンをDNFし、そのリベンジに燃えて走り込みをとても強化している時でした。
今振り返ると、少し入れ込みすぎていたように思います。
ガンガン走り込みをして、大会に挑戦していく中で、少しづつ貧血の症状が出てきます。
※2018年3月、大山登山マラソン
ずっと登りのタフなレースではあるのですが、スタート地点の伊勢原市街地から息が上がって全然走れない。
※2018年4月、チャレンジ富士五湖
100kmのレースなのに、山中湖に付く前からキツい。なんとか完走。
標高が高いせいかなと呑気に思っておりました。
※2018年5月、野辺山ウルトラマラソン
まさかの10km手前で体に力が入らない状況になるも、どうにか完走。
4月~5月は、ずっと体がだるくて、寝ている間も脚がしょっちゅう攣っておりました。
※2018年6月、奥武蔵ウルトラマラソン
キツすぎる。レース中にまさかの夫婦喧嘩(僕がキツすぎて一方的にキレる←ダメ夫すぎる件)。
どうにか完走するも、どの大会も、普段のランもとんでもなくキツく走るのが全然楽しくない。
ついには歩道橋や職場の階段で息があがり、ふと爪を見ると変形している。
この半年間、走っても走っても、走れるようになるどころか、どんどん走れなくなる。
これは、「走りすぎ」とか「疲れてる」とか「精神的なもの」ではないな・・・と思い、受診を決意しました。
ついに受診。
受診し、様々な検査をしました。
採血の結果は驚愕の、
- ヘモグロビン値:9.3g/dl
- フェリチン値:測定不能(スッカラカンの状態と説明されました)
貧血になった原因が他の疾患の可能性もあるので、念の為採血以外の検査をした後に「鉄欠乏性貧血」と診断が出ました。
治療
治療は、
「処方された鉄剤を服用する」
というシンプルなものでした。
定期的に受診し、採血をして状況を観察し、最終的にヘモグロビン値が13.0g/dl以上、かつ、フェリチン値が50ng/mlを目指していきましょうと説明を受けました。
貧血になった原因
ランニングの量や頻度、食生活の聞き取りの結果、貧血になった原因は2点に絞られるとの説明を受けました。
- ベジタリアンの食事による、鉄分とたんぱく質の不足
- 走ることによる足裏の衝撃によるヘモグロビンの消失(溶血性貧血)
僕の場合、先生から、
「食事を変えたことがきっかけなのではないか?」
「ベジタリアンにこだわりがないなら、元のなんでも食べる生活に戻した方が良い」
と、指摘を受けました。
食生活を再度見直す
先生から受けた指摘を元に、食生活の再度見直しに入りました。
まずは、そもそも栄養について無知すぎたので、書籍(「走る」ための食べ方)を一冊買って読みました。
とても分かりやすい内容で、もっと早く興味を持っていればよかったなぁと思いました。
学生時代、ハチャメチャな食生活だったので・・・(;^_^A
僕は書籍と先生からのアドバイスを元に、ベジタリアンを辞めてアレルギーの小麦使用のもの以外は何でも食べる生活に戻しました。
サプリ・プロテインを使用し始める
鉄分とたんぱく質を摂る為、サプリとプロテインも使用を開始しました。
プロテインは色々試しましたが、現在はロハスタイルのプロテインが一番美味しくてお気に入りです。
治療経過
治療経過は2018年の6月から2020年2月まで鉄剤を服用し、このような感じでした。
- 2018.6 ヘモグロビン値:9.3g/dl フェリチン値:スッカラカン
- 2018.8 ヘモグロビン値:13.1g/dl フェリチン値:14ng/ml
- 2018.10 ヘモグロビン値:15.0g/dl フェリチン値:14ng/ml
- 2019.1 ヘモグロビン値:15.5g/dl フェリチン値:40ng/ml
- 2019.4 ヘモグロビン値:15.0g/dl フェリチン値:40ng/ml
- 2019.11 ヘモグロビン値:16.0g/dl フェリチン値:47ng/ml
- 2020.2 ヘモグロビン値:16.0g/dl フェリチン値:58ng/ml
2018年の8月からはランニングを再開しました。
体感としては走るのもすごく楽になり、不調になる前と同じ感じで走れるようになりました。
「もう治療しなくていいんじゃね?」
と思いましたが、先生からは、
「フェリチン値が50ng/ml位にならないとまたすぐに貧血になるのでフェリチン値が戻るまで治療です」
との説明を受け、フェリチン値が戻る2020年2月まで鉄剤を継続しました。
回復後~現在
ヘモグロビン値が回復して、治療を止めて2年が経過した2022年時点で週に5~6回、月に300~350kmはランニングをしていますが貧血をぶり返すようなことにはなっておりません。
健康診断でヘモグロビン値を見ていますが、全く問題ない感じです。
この一件は、言ってしまえば自爆したような感じで反省点は、下記があげられます。
- 自分に必要な栄養素と必要量を知らなかった
- 「おかしい」と思いながら受診をずっとしなかった(「疲れ」や「精神的なもの」と受け止めていた)
この故障は自分で食生活をいじくって、それが引き金となって起こったので何ともバツが悪く恥ずかしいのですが、貧血になってしまったことで、
- 栄養のことを勉強出来た
- 貧血はランナーの敵であるということがよく分かった
この2つの学びが得れたので、今となっては良しとしようと思います。
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