僕は2017年に、小麦アレルギーの診断を受けました。
診断が出た時には、当時続発していた体調不良の正体がわかってホッとしました。
ですが小麦アレルギーがあることで色々暮らしに変化が出ました。
「食べるものあるの!?」
「外食は?会食は?」
「人付き合いとかどうするの?」
全て、もちろんなんとかなるのですが、以前は食べれたものが食べれなくなることは当初はかなりストレスを感じました。
また、「大勢の人は問題なく食べれるもの」が「食べれない」ことで、いちいち会食の場や他の人の家に行く時など説明するのは、面倒でしたし、なんか相手に負担を強いるようで言いにくかったのを覚えています。
今も若干言いにくいです。
「小麦アレルギーなんで、これは食べれないんです」
出されたものを食べれない時に、これを言わざるを得ない場面は山のようにあります。
その度に言われる、悪気はないんでしょうが「かわいそう」と言われるのも嫌でした。
そんな僕が時を越えて「これも個性」と折り合いを付けれるようになってきた話、書いてみようと思います。
続発する体調不良
2016~17年頃、空咳が出る、息苦しい等の症状が出たり、出なかったりする時期がありました。
ひどい時は胸が痛くなってきたり。
気のせいかな、疲れているだけかな、走り過ぎかな、と思いながら過ごしていましたがいよいよおかしいと思い、受診しました。
検査の結果、喘息
問診や検査等行い、診断の結果は「喘息」とのことでした。
吸入ステロイド薬が処方され、症状も少し収まり、これでめでたしめでたしかと思っていたら・・・
まだこの体調不良には続きがありました。
息苦しくなるのは、食後
僕の当時のこの息苦しさ、胸の違和感、食後に出ることが多く、薬が処方された後もその傾向が続きました。
朝食食べた後のランは地獄のように苦しい時もありました。
でも不思議だったのが、「苦しい時」と「なんともない時」があったのです。
そしてある時、出場していたひらつか夢リレー12時間個人の部でパスタを食べて走ろうとした際にむちゃくちゃ苦しくなり、1時間程走行不能に陥ります。
喘息薬を飲んで、1時間程休憩したら症状は治まってきましたがこの時に確信します。
「これは、食べ物が関係している。多分アレルギーだ。」
体調不良の犯人
病院で僕の体調が悪くなるタイミングについての話と食べ物が関係している気がするとの相談をして、アレルギーの検査をしてもらいました。
何が犯人かわからないので、かなり広範囲に検査をしてもらいました。
その結果・・・・
- 小麦
- 大麦
- グルテン
これらにアレルギーがあることが判明したのでありました。
他にも花粉やハウスダストにもアレルギーがあることが判明しました。
小麦アレルギーの診断を受けて、僕の生活で変わったこと
当時は体調不良の原因がわかって、とてもホッとしましたが小麦アレルギーという診断が出て、「小麦を使用した食品を食べない」ということは多くの変化を僕にもたらしました。
良くなかったこと
- 外食が出来なくなった(ほとんどの食事で小麦が使用されている為)
- ラーメン、ピザ、ケンタッキー、マック等の好物が食べれなくなった
- 友人宅や家族宅へ行く際にアレルギーである旨申告しないといけなくなった
- 奥さんに料理の面で負担を掛けることになってしまった
- マラソン大会でエイドステーションのものがほとんど食べれなくなった
外食はほとんど出来なくなりました。
友人宅や親戚宅で出されたものも、いちいち小麦を使用していないか確認しないとダメですし申告しないといけないので結構コレが心理的に負担でした。
なんか面倒くさいだろうなとか思ってしまって結構気後れしました。
最近では自分で用意して食事を持ってくことが多くなりました。
これが一番お互いにとって良い方法のような気がします。
「かわいそう」って言わないで
結構アレルギーの事話すと「かわいそう」って言われます。
相手に悪気はないので何も言いませんが、なんか「かわいそう」って言われたほうがつらいんですよね。
「俺、かわいそうなのか?」
って思ってなんかモヤモヤした気持ちになります。
他にも
「一人っ子だからかわいそう」
「独身だからかわいそう」
「子供がいないからかわいそう」
「一人暮らしでかわいそう」
やかましいわ(あ、言っちゃったw)。
自分の幸せは自分で決める!!
僕は、食べれないものは増えてしまいましたが、幸せです。
これも、個性。幸せです。
でも本当、それとなく人に「~だからかわいそう」って決めつけて言うのは悪意がないとしても止めた方がいいと僕は思います。
マラソン大会での補給事情が大きく変わった
小麦を使ったものがほとんど食べれないので、エイドステーションに置いてあるものは果物と飲み物以外はほぼ食べれません。
その為、自分で用意する必要があります。
特に長い時間走るウルトラマラソンの補給物については色々検討しました。
奥さんに感謝
僕がアレルギーになったから、小麦を使わない料理を出してくれております。
これ、すごく大変だし、面倒をかけていると思います。
「手間は一緒だよ」
と言って普通にやってくれている奥さんに感謝です。
良かったこと
- お酒を飲むのを止めた
- 体調不良の原因を突き止めて体調が良くなった
- ジャンクフードを食べる回数が減って、体調が良くなった
体調は小麦を取らないことでみるみる良くなりました。
お酒も一度酔って間違えて小麦を使用したものを食べてしまってえらいことになったので、それからお酒も止めました。
そもそも一番好きなビールは飲めないのでちょうど良かったと思います。
お酒を飲まなくても、お酒の席は楽しめますし体調がめちゃくちゃ良くなりました!
こうやって見ていくと、
「小麦アレルギーになった」という事実は避けたい事実ですが、
「小麦アレルギーになった」ことで、外食が減り、お酒を止めたことで体調はかなり良くなりました。
計算していないので詳細はわかりませんが、外食費と酒代が浮いたので家計もかなり助かりました。
失ったのものは数えないし、配られたカードで勝負する
大人になって小麦アレルギーになったことで、今まで当たり前に食べていたものがいきなり食べれなくなり、生活は良い意味でも、悪い意味でも大きく変わりました。
僕はトータルで見れば、体調が良くなりましたし良い面のほうが多いかなと思っております。
これも個性。
失ったもの、何でも食べれた過去を振り返っていても仕方がない。
今の僕はこうなのだから。今を生きようって話です。
スヌーピーの名言でこんなフレーズがあります。
「配られたカードで勝負するっきゃないのさ、それがどういう意味であれ」
漫画「ピーナッツ」のスヌーピーの言葉より引用
どんな場面でも、ついつい「もし~じゃなければ」とか、つい人と比べてしまったりしてしまうことがありますが、この好きな言葉を思い出していくようにしています。
そんな感じで、これからも今を生きて、配られたカードで勝負してやっていこうと思います!!
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