2011年、肩の故障が原因でソフトテニスを辞めた僕は何を思ったか突如走り始めました。
最初はテニスウェアで、テニスシューズで適当に走っていましたがやがて大会に出て、「一生に一度はフルマラソン走っておくか」とうっかりフルマラソンに出て、返り討ちにあってから本気で走って、調べてやってみました。
初めてのフルマラソンの2012ちばアクアラインマラソンでDNF。
その後、どうにかこうにかフルマラソンはゴール出来るようになったものの、後半歩き倒して4時間半前後をウロウロしておりました。
フルマラソンの大会に何度か出るうちにこんな気持ちも出てきました。
「いつかサブフォー(4時間切り)をしてみたい。」
あと、30分速く走るにはどうしたらいいんだろう・・・・。
それにはスピードが要りそうですが、スピード上げて走ると脚が痛い。
「スピードを付けないと速く走れない」だろうけど、「スピードを出して走ると故障する」。
当時、この地獄の無限ループにハマっておりました。
だから、「いつか達成したいけど、4時間切りなんて絶対無理!」と思っておりました。
しかし、「ゆっくり走っていたら、速く走れる」ようになって、
2014年のつくばマラソンで初めて4時間を切る事が出来ました。
2014年つくばマラソンまでの道のり
この2014年つくばマラソンまでの道のりは本当に曲がりくねった道のりでした。
走り始めた頃から振り返っていきたいと思います。
2011年、走り始める
ソフトテニスを肩の故障で辞めた後、運動不足とストレス解消の目的で走り始めました。
特にランニングについて調べず、「別にソフトテニスのトレーニングで走ってたから走れるでしょ」と気軽な感じで始めました。
訳も分からず全力で毎回走り力尽きてた
時計もせず、距離もわからず、「あの交差点まで行って、帰ってくる」とかそんな感じで走っておりました。
しかも何故か毎回全力で走っていました。
テレビで駅伝とかマラソンで速いスピードで走っているのを見たので走るってこんな感じかなぁというイメージでやっておりました(;^_^A
脚がある日を境にずっと痛くなる
そんな感じで走っていて、近所の10kmの大会(松戸七草マラソン)に参戦。
最後脚が痛くなって歩きましたが50分位でゴール。
その日から、ずっと脚が痛くなります。
松戸七草マラソンの後、ベジタブルマラソンin夢の島(ハーフ)に出場。
これも脚が痛くて何度も歩き、1時間50分位でゴールしました。
その後、「走る→脚が痛い→休む→走る→脚が痛い→以下省略」の無限ループに入ってしまいます。
初フルまでの持ちタイムは?
こんな感じで、毎回後半歩いているものの持ちタイムはこんな感じでした。
- 10km:50分位
- ハーフ:1時間50分位
一つ、懸念点がハーフの後に「皇居30K」という大会に出たら脚が痛くて20kmも走れませんでした。
初フル、2012年ちばアクアラインマラソンDNF
「いつかはフルマラソン」
そうは思っていましたが、まだフルマラソン挑戦は早いだろと思っておりました。
だってこんななんですから。
- 脚が痛い
- 毎回距離に関わらず大会の最後は歩いている
- 大会出た後は2週間は足が痛くて走れない
そんなでしたが、「アクアラインを走れるフルマラソン」として第一回の開催が決まったちばアクアラインマラソンにエントリーしてしまうのです・・・。
一次抽選、落選で心底安心しました(安心するなと)。
しかし、二次抽選当選の報。
やるしかないか・・・・。
そして出場。
大型大会の楽しさに圧倒され、アクアラインの上を走ることに圧倒され、フルマラソンのあまりの長さに圧倒され、、、35kmあたりでDNFでした(笑)
ベアフットランに出会う
アクアラインマラソンDNFは悔しかったので(一緒に出た奥さんは完走しました。この頃から強い!)、色々調べたり書籍を買ったり、シューズも色々試したりしてみて、どうにかこうにかフルマラソンは完走出来るようになりました。
ただ、最後は毎回歩き倒し。
脚も相変わらず痛みます。
「速く走れるようになること」よりも「走っても脚が痛くならない方法」を知ることが僕にとって死活問題でした。
だって、フルマラソン走っている人の中で結構年配の人とかでもニコニコ走っている人いて、ゴール後もスタスタ歩いている人がいて、本当に驚きました。
僕なんて当時フルマラソンの帰りはロボットみたいな動きになってましたから。
僕にだって出来るはず。いや、出来るようになりたい。
この解決策を求めて、書籍、インターネットの中をさまよいます。
そしてついに、「BORN TO RUN」という書籍に出会いベアフット系ランニングを開始します。
ゆっくりしか走れない日々
ベアフット系ランニングを始めた僕は手ごたえは得たものの、当時購入したルナサンダルでは1km7分のペース位でしか走れませんでした。
それ以上の速さで走ると、ふくらはぎがパンパンになるんです。
ふくらはぎがパンパンにならない走り方を探りながら行って、だんだんコツをつかめてきました。
この時は、ルナサンダルでゆっくりしか走れませんでしたが脚の痛みが出ないことが何よりもうれしかったことを記憶しております。
これってLSDってやつ?
当時読んでいた「ランナーズ」でLSDの特集が組まれていて読んでいて、「これ、自分が今やっているやつじゃないか?」と思いました。
まさに「Long Slow Distance」を日々やっていたのでなんだか記事を読んで感激したことを覚えております。
インターバルやペース走の類は脚が痛くなるのが嫌でやらなかった
「スピード上げる系」のトレーニングは全くしていませんでした。
特に理論的な考えがあった訳ではありません。
単純に「速く走ると、脚が痛くなる」のを繰り返していたので、また痛くなったら嫌だとの思いが強かったからです。
2014年つくばマラソン
ひたすら「ゆっくり、長く」をルナサンダルでやってきた僕。
フルマラソンをルナサンダルで挑戦する度胸はなく、ソールの薄いニューバランスのRC1300というシューズでつくばマラソンに挑戦します。
当日の作戦
作戦はこんな感じでした。
- タイムは狙わない
- 息の上がらないペースで走る
- 人に抜かれても決して追いかけない
- 楽に走る
まさかの達成
そんな作戦で走り出したものの、30km過ぎで沿道からこんな声掛けをもらいます。
「まだサブ4狙えるよ!!」
え?そうなの?
手元の時計を見ると確かにギリギリだけど、イケそう。
残りは12kmか・・・・。
もう少しだけ、ペースを上げて走ろう。
最後、筑波大学構内では地獄の苦しみを味わいましたがまさかのサブ4達成でした。
まとめ
この時の4時間切り達成の要因は、
- 30km地点まで息の上がらないペースで行ったことで脚が残っていた事
- 「ゆっくり、長く」のトレーニングで着地衝撃への耐性向上していた事
- ベアフット系ランニングで接地の最適化とフォーム改善が出来ていた事
この3つの要因が考えられるのではないかと考えております。
ゆっくりランの可能性
ベアフット系ランニングはおすすめです。
僕の場合、ベアフット系ランニングに慣れるまで強制的にゆっくりランニングになっていたのが、たまたまLSDというトレーニングになっていて、功を奏した形になっている側面もあると思います。
なので、ベアフット系ランニングはおすすめではありますがシューズは何履いていても良いのかなと思う部分もあるので「ゆっくり長く」走るのが良いと思います。
LSDの効果として僕が一番感じたのが、
- 着地衝撃に対する耐性の強化
- 長時間走ることへの心理的耐性の強化
この二つがとても大きく感じました。
他にも脚の毛細血管の発達・・・とかもあるそうです。
現在も「ゆっくり走る」が中心
現在はペース走等のトレーニングをするようになりましたが、月の走る総量の90%はゆっくり走っています。
ペースは6:30/km位です。
時計見ないで適当に気持ちいいペースで走っているとそれくらいなので、僕にとって心地いいスピードなんだと思います。
ゆっくりランがおすすめの方
ゆっくりランがおすすめの方はこんな方だと思います。
- 走り始めたばかりの方
- 初めてフルマラソンに挑戦する方
- フルマラソン4時間以上の方で、特に後半歩いてしまう方
- 故障がちな方
- 故障明けの方
僕を4時間切り、そして脚の痛みから解放してくれたゆっくりランについて書いてみました。
脚の痛み等で悩んでいる方の解決策の一つになりましたら嬉しいです。
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