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2026年チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン4LAKESの部振り返り 最終話「明日に向かって走れ」

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン
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足和田出張所エイドでフルーツを頬張り、残りの距離はいよいよ15kmとなった。

20kmを切ってくれば、普段ジョグしているような距離だ。

そう思えば、なんか大丈夫な気がする・・・・しないか(;^_^A

気持ちは生きているが、体はかなりガタガタだ。

いや、でももう残りは普段ジョグしているような距離なんだ。

イケるんだ。ここまでやってきた自分に報いるんだ。

進撃の巨人のアレだ。

「お前が始めた物語だろ」

まさにそうだ。行くしかない。

「またやろう」「次こそは」なんて思っているうちに、人生は終わってしまうかもしれない。

だとしたら、今やるしかない。

こんなことをなんでラスト15kmで考えたかというと、それは2月に急逝した父のことを考えていたり、その父からの問いについて、この日もずっと考えていたからだった。

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父からの問いの答え

今回、2月に父が急逝して、色々なことを考えることが多かった。今でもある。

それは、

自分は何の為に生きているのか。

自分は父のように何かを成し遂げたような人ではないけど、それでいいのか。

そんな父から聞かれた「なんでそんなにアホみたいに走るんや?(好意的なニュアンスです)」という問い。

父から聞かれた問いにまともに答えられることもなく、父は突然亡くなってしまった。富士五湖を走っている間も、長い時間この問いについては考えた。

ひとつ言えることは、

なんかヨレヨレになりながら走っている中で口にする食べ物がすごい美味しかったり、

ただ走っているだけなのに、見ず知らずの人から応援して頂いたり、

走りながら、いい景色に見とれたり、

思わぬ気温上昇に振り回されたと思ったら、風が吹いて気持ちいいとか、そんな自然現象に感謝する感じだったり、

レース後の自宅へ向かう車の中で奥さんと終わらない大会談議に花が咲く感じだったり(ちなみに奥さんは120kmを13時間切りとかいうとんでもないタイムで完走・・・(;^_^A)、

そんな瞬間が大好きで、こういうことの為に生きているのかもしれないと思った。

運動をすることで正気を保つというのが、僕の走る理由。

正気を保てることで、日常の何気ないことが素晴らしく感じる感性を保てるような気がする。

そんな感じかな、問いの答えは。

そんなことを船津の坂をヨタヨタ走っている時に思った。

『2026チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン、行ってきました!』より引用

上記の引用が父からの「なんでそんなにアホみたいに走るんや?」に対する答えだ。

正気を保つ。

正気を保つことで、日常の何気ないことを素晴らしく感じる感性を保てる気がする。

「正気を保つ」なんていうとドン引きだろうけど、本当にそうなのだ。

あまり詳しくは書きたくないけど、20代の後半に過労で倒れて、それまで自分が思い描いていた人生とは全然違う方向にどんどん行ってしまって、もうこの人生、終わらせたいと思ったことがある。

家族に多大な心配を掛けて、結局終わらせずにここまで生きている。

その過労で倒れる前と後で、同じ人間なのかと思う位価値観が変わったし、実際倒れる前を知っている人には「変わった」と言われる。

多分今の自分を作った要素の中で、ランニングは大きな影響があるもののひとつだと思う。

なんかハチャメチャにキツい中で、風とか暑さとか寒さとかの自然を感じるとか、

応援の方やエイドの方に声を掛けて頂いて、すごい力を頂くとか、

すごい疲れた中で視界に入ってくる景色がとてつもなく美しく感じたりとか、

なんか、そういう瞬間を見る為に、感じる為に生きているのかもしれないと思う時がある。

あの時終わらせないで、生きてきて良かったなと心から思う。

ランニングだけに限らず、そんな瞬間がたくさんある。

誰かの為に走るとか、ガラじゃないけど、この日はすごく父のことを考えて走った。

もしあの世という概念があって、空から見守っているとか、そういうアニメ的な概念があるんだとしたら、この日僕が走っている姿を見れば、なんでそんなにアホみたいに走るのか、きっとわかってくれるんじゃないかな。

富士五湖との、自分との最後の戦い

父からの問いの答えは、なんだかよくわからないもので、でも人間の感情なんてそんなによくわかるものではないのかもしれない。

自分の感情や考えていることを言語化する試みは諦めずにやるし、このブログもその一環。

この言語化が面白いし、終わりがねえ。

・・・って内省ばかり書いていたし、内省ばかりしていた贅沢な富士五湖の道のりもいよいよクライマックス。疲労もクライマックス。

河口湖市街地に戻ってきた。

この市街地の道のりはゆるやかに登っていて、かつリズムに乗ったと思ったら信号に引っかかる。こう書くと信号に引っかかるのが嫌だと思いきや、これくらい疲れてくると、嫌だというよりも休めてうれしいまである。

ええ、アンビバレンスだらけの人間です。

そんな道のりをとにかく前へ前へ進んでいく。ヤビツ峠で鍛えた脚をなめんなよと思いながら進んでいく。

何かがキレていたのか、あまり記憶はないんだけど、とにかく走ろうともがいていたのは覚えている。

いよいよ最終関門に入った。ウルトラの後半で歩き倒していないのは、初めてかもしれない。

エイドでフルーツや飲み物を頂き、船津の登りに備えてジェルも飲む。

「いくぞいくぞ!!!」と気合いを入れて、最終関門を出発。

補給が効いたのか、割とスムーズに船津の登り坂まで到達し、いざラスボスとの決戦。

歩きたい、歩かねえ、歩きたい、歩かねえ。

いや、正直30秒だけ歩いた。キツすぎた。

それ以外はヨタヨタ走り抜けた。こんなに船津の坂が早く終わったのなんて初めてだ。

キツい。確かにキツいんだけど、これまでのウルトラマラソンと違って明らかに体が動く。

なんかすごく晴れやかな気分だ。

父が亡くなってから2か月。生きること、人生が終わること、色々考えた。

この日も100kmの道中で色々考えた。最高に贅沢な時間だった。

俺は生きている。多分色々良いことも、そうでないこともこれからもあるんだろうけど、それも生きているからで、何があっても所詮人生の肥やしだし、ネタにでもしてやろうと思う。

この人生、阿呆になって、踊り切ってみせますとも。

一時は蒸し暑さまで感じた富士五湖の風に冷たさが含まれてきた。

富士北麓公園に入って、ラストスパートを掛けたらより冷たさを感じる。

この風が最高に気持ちいい。

「俺は、この時の為に生きていたのかもしれない」

またそんなことを思った。

また明日も、その先も、そんなことを思えるように生きていきたい。

最高に幸せな気分で、僕の2026年チャレンジ富士五湖が終わった。

エピローグ

ゴール後、時計を見るとまさかの11時間切り。1時間以上ベストタイムを更新していた。

着替えて、5LAKESを奮闘している奥さんをゴールで待つ。

ウルトラマラソンでDNFした以外で奥さんを待つのは初めてのこと。

奥さんは120kmを13時間切りというとんでもないタイムで帰ってきた。この人どこまで強いんや・・・・(;^_^A

帰り道ではお約束の中央道の渋滞にハマりながら、レース談義に花が咲いて、家へ向かうのでありました・・・・(この時間がすごく好き)。

数日後。

まだ脚の張りは取れそうにないし、チャレンジ富士五湖ロスも治りそうにない。

あんな感じでウルトラを走れたのは初めてのことで、僕の知らない未知の楽しさがたくさんあるんだろうなと思うと、すでにワクワクしている。

それはランニングに限らず、他の事でもそうなんだろうと思う。

この体使い切って、この人生、楽しみ尽くそう。

2026年チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン4LAKESの部振り返り 最終話「明日に向かって走れ」完

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