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2025年チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 第三話「快進撃に落ちる影」

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン
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山中湖で少しでも貯金を作りにいこうとしてしまった僕。

この時は、貯金が出来て行って「行ける・・・行けるぞ!!」などと思いつつ走っており、この後に僕の得意技の「目標の下方修正」、その後に阿鼻叫喚、予定決壊、迫りくる制限時間との攻防が起こることなど、知る由もない。

山中湖の景色もきれいだし、いい感じや・・・

そんな感じで山中湖の攻防を終えて、北麓公園へ戻る道。

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異変

まだ暗かった早朝に通過した富士散策公園エイドに戻ってきた。

応援の方でぬりかべの格好してる人いて、なんか癒された。鬼太郎のキャラの中でも、ぬりかべはかなり好きです。そして何故か、子供の頃がつるべ落としが怖かった。

つるべ落とし。「ゲゲゲの鬼太郎」より引用。

そんな感じで脳内が脱線しつつ、登り基調の富士北麓公園へ続く道へ。

ここで登り坂に入っていく訳ですが、何か体が重い。歩きたい・・・。

「ちょっと時間も当初より貯金あるし、補給しつつ歩くか・・・」

補給をするのは良いけど、振り返るとここで歩きすぎた。

なんか休み癖、歩き癖のようなものが出来てしまった気がする。ここで出来た「癖」が後々僕の首を絞めていくことになるとは、この時は知る由もない。むしろこの戦略的だとすら思っていた。

僕みたいなギリギリランナーは、時には戦略的に歩くことも必要なのは理解しているけど、それはあくまで用法用量を守って、のことだ。しかも大体こういう時は、自分の都合の良いように判断してしまうことが多い。

今回もそんな罠にハマって、「脚を残す」「補給をする」という見た目大層なお題目を掲げて、北麓公園までの道をほとんど歩いてしまった。せめて、半分でも走っていれば、、、、と後日振り返ってしまう自分のアホさ加減を呪っておこうと思います。

そんな過ちを犯しているともつゆ知らず、39.9km地点の第二関門に到着!!

時計の画面が写っていない痛恨のミス・・・!

・・・なんとか、恐れていた第二関門も突破出来た!!

確か関門閉鎖まで35~40分位余裕があった気がする。

これでも、当初の予定よりは早いペースで来ている。

「行ける・・・行けるぞ」

BCAAサプリメントをササっと流し込み、いざ河口湖へ。

ついに来た、ウルトラな感じ

富士北麓公園からはしばらくは下り坂。

下り坂は好きなんだけど、イマイチペースが上がってこない。

まぁでも、巡航ペースとしては良い感じ。下り坂の力も借りつつ進めている。

もっと、さっきの登り坂で歩き倒した分、走りたいんだけどペースが上がってこない!

左ハムが若干痙攣し始めている。この状態で攻めると攣ってしまう。走りながらOS-1ゼリーを摂る。

なんかケツの張りも出てきたし、背中もバキバキ気味になってきた。

そりゃそうか。もう42kmも超えて、ウルトラマラソンな感じに体もなってきている訳ね。

久しぶりに味わうこの体の感じ、そしてまだゴールまで70kmちょいあるという事実に揺らぐ自分のメンタル。

あぁ、ウルトラ走っているなぁと感じていたら、下り坂が終わり市街地の道へ。

途中自動販売機でレッドブルを買って眠気を覚まして、進んで行く。

走ってはいるものの、ペースが7:00/kmに落ちてきていたり、エイドでの滞在時間が長くなってきている。

うーん、ちょっとヤバいなぁ。

そう思いつつも、応援の方に背中を押してもらいつつ進んで、河口湖に到着!

本当桜がきれいだし、湖もデカいしで感激でした。

河口湖あたりで外国人の方に「ブラボー!」と応援されて、なんかオクムのエイドで「ブラボー!!」って毎回応援してくださる方を思い出した。あの方以外の方から「ブラボー!」と言われたのは初めてな気がする・・・!

50km過ぎてからは、応援して頂いたり、エイドの方とお話したり、どうにかこうにか進んでいくも、ウルトラマラソンの後半戦のような、歩いたり、走ったりということが増えてきて、トータルでキロ8とかが増えてきた。

これでは、7:30/km前後で追いかけてくる制限時間のラインがどんどん迫ってきてしまう・・・!

マズい。非常にマズいぞ。

補給も出来ている、別に体調に異変はない。天気だって過去にウルトラ走った中でトップレベルに良い。最高のコンディションだ。

ただただ、脚が重い、体が動かない。

僕の脳みそに至っては、普段ろくに働かない癖に、こういう時ばかりは良く働き、言い訳製造マシーンと化して、僕が完走出来ない理由とか、止めた方がいい理由をどんどん作り出している。

あぁ、ネガティブな我が脳みそ。ネガティブこばすけよ、久しぶりに会ったね。

なんか超絶ウルトラな時間を過ごしている件。

「力不足か・・・・」

河口湖を眺めながら、ポツリとつぶやいてしまった。

どうにか進めてはいるものの、弱気の虫を封じ込めなくなってきた。

弱いなあ、情けないなあ。

めっちゃ景色もいいし、楽しいんだけど、完走に必要なペースで動き続けられない。

・・・いや、「動き続ける」という意思を失いかけている。

これじゃいけない!!

やかましい脳みそにはジェルとおやつでも食べて、糖質ぶち込んで静かになってもらうこととする。

気合いを入れなおして、永遠に続くんじゃないかと思った湖畔沿いの道を進んで行きます。

足和田出張所到着!

今回、ウルトラマラソン対策をやる中で、やりたかったけど出来なかったことがある。

それは「ポイント練翌日のジョグ」。

例えば、「50km~60km走翌日の60~120分ジョグ」とか「足柄峠走翌日の60~120分ジョグ」とか。

または、ポイント練を真ん中に挟んで「90分ジョグ、翌日足柄峠走、翌日60~120分ジョグ」とか。

やらなかった理由はある。

  • 昨年からの諸々のラン不調で距離を例年程踏めていないことから、ポイント練のダメージが心身共に甚大だった
  • シューズを全面的にベアフット系シューズに切り替えたことから、一回当たりのワークアウトのダメージが大きい為、毎回ポイント練の前日・翌日はオフにしていた

どちらも「現状の自分に合わせた選択の結果」ではあるものの、例えば1回でも良いし、途中で止めてもいいからやろうとしてみるということすらしなかった。

もう、朝起きた時点で「無理」と判断したり、まずは「故障しないこと」「また走ることが嫌にならないように」ということを免罪符にしてそう判断していたような節がある。

こういう選択をしていたから、この日楽しんで走れているという事実もあるだろうし、無理なくベアフット系に移行出来て、こうして走れているというのもあるとは思う。

事実、この日も2月の最悪の状態から考えると、相当良い感じで走れている。

そういう意味では、ここまでのトレーニングは成功とも言える。

でもやっぱり、ある程度キツい中で、体が重い中で走るということをしていないと、本番でいきなりそれが出来る訳もないんだよなぁ。

そんな甘いもんじゃないよね・・・・。

ヘロヘロで走りながら、そんなことを考えつつ足和田出張所へ続く坂道を登っていく。

まぁとにかく、反省は置いておいて、ゴールに向かう為にベストを尽くそう。

エイドに入ったら、補給だ。それが終わったら即出発!!

そんな感じで57.6km地点の第三関門の足和田出張所に到着。

関門閉鎖の37分前。

まだ、ペース表より数分速いペースでこれている。ここまでは快進撃と言ってもいいだろう。

エイドステーションで湘南ゴールドエナジーを頂く。ゴールドエナジーを飲みながら、2017年か2018年にチャレ富士出た時に、ここで湘南ゴールドエナジーが出ていたんだけど全部缶のプルタブが壊れて開けられないという惨状が発生していて、奥さんや他のランナーさん達、エイドの方達がなんとか開けれないか悪戦苦闘しているのを思い出した(我が家で足和田出張所と言うとその思い出話ばかりです)。

その時の大勢の大人がプルタブのない缶をどうにか開けれないか奮闘している姿がなんか面白かったのを覚えている(;^_^A

あの時は結局飲まずに、他のものを飲んだんだよなぁ・・・。

そんないつかの「足和田出張所、湘南ゴールドエナジーの悲劇」を思い出して、ちょっとだけ思い出し笑い。

そんな思い出を思い出しつつ補給を済ませて、現状を把握。

完走に必要な7:30/km前後のペースでは走れなくなってきているという点、これがネック以外の何物でもないけど、これに関しては補給しまくって動き続けるしかない。

そして、関門に対してまだ貯金はある。

次の本栖湖までは約19km。

足和田出張所に入る直前5kmのペース(7:40~8:30/km)ではおそらく関門に引っかかる。

どこかで切り替えていかなくては。

エイド到着時間だけで言うと快進撃なんだけど、これのツケなのか、ペースは激落ちの一途。

ただ、気持ちは折れていない。

キツいのには波がある。今は粘るのみだ。

本栖湖に向けて、足和田出張所を後にした。

2025年チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 最終話「最後は前のめりで」に続く。

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