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2025年チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 第一話「無理ゲーと戦う決意」

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン
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「2025年4/20(日)チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン5LAKESの部に出て、本栖湖の関門に引っかかりDNFでした」

・・・ごくごくシンプルに、結果を言えばこんな感じ。

・・・でもでも、「白と黒の間に無限の広がりがある」ってミスチルの桜井さんも言っていたし、僕もそれには激しく同意だ。

2年ぶり5回目となる、5LAKESの部との戦い。

今回の敗戦で、1勝4敗となった。

そんな感じで、つらつらと「2025年チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの白と黒の間の無限の広がり」を書いていきたいと思う(素直に「振り返り」と書けとw)。

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見直し、削ぎ落し、ここまで来た。

チャレンジ富士五湖、この日までを振り返ると1月末の館山若潮マラソンまで遡る。ここで僕はここ数年では最も低調なタイムを出してしまった。

そのタイムは4時間をギリギリで切るというもの。

タイム云々もあるけど、全然大会を楽しめなかったことや、走ることが最早苦痛となっていること、歩いてしまい、走り切れないことが問題だった。

そんな後味が悪すぎる館山若潮マラソンから2週間後にチャレンジ富士五湖に向けて50km走をやったが、この時もただただ苦痛で何も楽しくなく、しかもずっと走っている間は過去の走れていた頃の自分と比較してしまうことや、昨年のプライベートのゴタゴタで体調を崩したりしてから走れなくなったと考えたり、まだ完全に収束していないゴタゴタのことを不安に思ったりしてしまうことで、がんじがらめになっていた。

そこにとどめで来たのが、2024年の年末頃から走っている時に接地の感覚がおかしいというか、脚がどこについているのかわからない感じ。それに加えて脚が抜けるような感じがある。

脚の痛みとかはないので、イップスとかその手のものだろうと思う。

まぁいずれにせよ、メンタルが完全に参っている・・・というかなんか完全に原因論の住人と化してしまっていて、今を生きていないというか、過去に生きて、永遠に未来を憂いている、そんな感じ。

そんな中で、ただでさえ少ない我が家のモノをさらに踏み込んで捨てまくった。

どんどんスッキリしていく我が家、厳選されていく持ち物。

B‘zの「だったらあげちゃえよ」じゃないけど、なんかこれで真新しいハートになったのか、どんどんスッキリしていって、ランニング関係も「アレが必要、これが必要」とモノが増えまくっている。これもスッキリさせる必要がある。

これじゃ新しいものが入る余地なんてない。

過去の記録を忘れろ。今までの経験も、先入観も、一度ゼロベースで見つめなおせ。

そう。一度ゼロに戻る必要が僕にはある。

過去の自分と比較していても、ただただ苦しいだけだ。

僕にとって、ランニングは比較して楽しむものじゃない。

もっと・・・何というかじっくりと自分を練り上げていき、自分の基準でのみ成長を感じて、なんか旅するような感じで大会を走ったり、時々タイムも狙って・・・みたいな感じが楽しいなぁと思っていたのに。

比較なんて、クソだ。

シューズも見直した。

そもそも僕がフルマラソンを走れるようになって、何故かウルトラまで走るようになったのはベアフット系シューズで走り出したことがきっかけだ。それまでは走る度に脚が痛くなってひどい時は1km走って、「脚が痛くて走れねえ」とすぐに家へ戻るとかあった。

今まで何回も、

「いつかはベアフット系でウルトラ」

とか思っていたんだから、どうせゼロベースで取り組むなら、思い切ってベアフット系で接地感覚も良くなるだろうし、どのシューズ履いても抜ける症状出て、まともに走れやしないんだから、だったらベアフットで一から出直しだ。

そんな感じでひたすらベアフット系縛りで、時々は芝生で裸足で走ったりして、トレーニングを積んできた。

「ベアフット系で感覚を戻して、当日はシューズ」というプランも考えたけど、もう徹底的にゼロから始めた方が面白いし、「いつかは」とか言ってるなら、それは今だろということで、これでいく。

結果は知らん。ただ、俺は、全力で、大会を楽しみ、完走することにベストを尽くす。

色々なことを逡巡したチャレンジ富士五湖前、端折って振り返るとそんな感じで、気が付いたら奥さん曰く「楽しそうに走ってて安心した」と言われた。

しかし、ウルトラは楽しいだけで完走出来る程甘い代物ではない。

しかも相手は宿敵、5LAKESの部。

正直、この惨状。ここからの2ヵ月で120kmを15時間15分で走破出来るのか?

そのことは、脳裏から離れることはなかった。

でも、その度に「未来じゃない。今出来ることを。」と思考を今に戻してきた。

何度も何度も思考を戻さないと、

「ここからの2ヵ月で120kmを15時間15分で走破出来るのか?」

「120kmを耐えられる脚、体、心をこの状態から作れるの?」

という問いが、何度も頭に浮かんできた。

自分でエントリーした癖に、恐怖すら感じていた。

それくらい、大袈裟かもしれないけど、僕にとっては恐怖を感じるレベルで5LAKESは強敵だ。

無理ゲーかどうかは自分次第

チャレンジ富士五湖のHPより引用。

5LAKESの部の制限時間は、120kmを15時間15分。

制限時間のラインは7:30/km前後で迫ってくる。

僕の場合、休憩やトイレ、ペースダウン等々でなんだかんだでどんどん時間が掛かってしまうことが多いので、この関門時間はすごく厳しく感じる。

ただでさえそうで、2023年大会で4度目の挑戦でようやく完走出来た。

エントリーした当初は「走力は落ちてしまったけど、きっと戻せる。だから5LAKESにしよう」と思ってエントリーしたが、秋になってもなかなか走力は上がらず「あれ?おかしいな?」、1月末の館山若潮マラソンも歩きが入ってしまうわ、タイムも完走出来た2023年と比較するとかなり低調となってしまった(2023年は3時間30分を切れていた)。

そして、2月からやったロングジョグの結果。

これも、トレーニングだから大会程は追い込んでやらないとは言っても例年と比較するとかなり厳しい結果だった。

  • 2/9(日)51km:休憩・信号込みで6時間56分(走ってる時間だけだと、5時間28分)
  • 3/23(日)60km:休憩・信号込みで8時間39分(走ってる時間だけだと、6時間44分)
  • 4/6(日)50km:休憩・信号込みで6時間59分(走ってる時間だけだと、5時間19分)

この結果を関門時間に当てはめていくと、第3関門の足和田出張所を突破出来るかどうかがかなり怪しい感じとなってくる。

トイレ、何かのトラブル等が重なりに重なった最悪の場合、39kmの富士北麓公園の関門で引っかかることもありえる気がする。

「いやいや、補給もコンビニじゃなくて、大会当日はエイドもあるし、信号もあるとは言え、これほど時間かからないでしょ!」

「トレーニングよりも大会の方が走れるから!」

と、自分を言い聞かせるも、例年やっていたロングジョグより同じコースでもかなり時間を要してしまっていることは事実。

でもでも、30kmジョグや峠走もやった。

当初思っていたよりかは、トレーニングを出来ている。もっとやりたい気持ちもあったけれど、多分これ以上詰め込むと故障するか、メンタルがすり減るか、何かしらの不具合が起こっていた感じがある。

不安要素だけではなく、プラスの材料もある。

走っている感覚は格段に良くなってきている。

2月まで悩まされていた脚が抜ける感覚はほぼ出なくなった。

何より、明らかに2月よりも走っていて楽しい。

そんなうれしい変化も生まれてきているものの、どうしても脳裏に浮かぶフレーズが頭から離れない。

「ここからの2ヵ月で120kmを15時間15分で走破出来るのか?」

「120kmを耐えられる脚、体、心をこの状態から作れるの?」

つまりは、

「富士五湖の制限時間、これは僕にとっては無理ゲーかもしれない」

そんなことを思ってしまっていた。

そもそも2月の時点で、一番状態が悪い時には出走することもどうなのかと考えたけど、なんとか完走出来るかも・・・という所まで持ってこれた。

やる前から「無理ゲー」と思うなんてダメだ。突破口を見出すんだ。

やれることはやったし、一度はマグレでも何でも完走した経験がある。

この経験を活かしつつ、ここまで積み上げた力を出し切って粘りに粘ってどうにかギリギリで関門を突破していければ、19:00位にゴールである富士北麓公園に帰ってこれるかもしれない。

19:00ゴール予定で作ったペース表。

ペース表を作りながら、そんな厳しすぎる未来予想図に活路を見出した。

今回、自分に課す掟は3つ。

  • 前半は行ける所まで5:50~6:00/kmペースで押す
  • 諦めない。最後まで、ゴールを目指すことに最善を尽くす
  • 楽しむ

毎度おなじみの3つだ。

ペース表を作って、当日のシミュレーションをしていたら、少しづつ完走の可能性が見えてきた気がする。

「無理ゲーなんかじゃない!」

・・・確かに厳しい相手だけど、どうにかなる未来になる可能性もある。

そんな気持ちで、ついに大会当日を迎えた。

目が覚めるようなブッ込み。ついに決戦開始。

4/19(土)。

仕事を夕方に終えて、結局仮眠しても一睡も出来ず、1:30に富士北麓公園へ。

この日は例年よりも冷え込みが弱く、すごく快適。

たったの2年ぶりなんだけど、なんか懐かしい気すらする。

大会会場のそこかしこにある、上記画像の照明を見ていると「あぁ、ウルトラマラソンの大会が始まるなぁ」と実感。

便所で恒例のお花摘みを何度も念入りに済ませて、いざスタートラインへ。

今回は競技場内からのスタート。

整列して、今日はどんな一日になるのか、いや、どんな一日にするのかを改めて考える。

まぁ、控えめに言って、地獄を味わうだろうし、それはわかってここに来ている。

そういう普段滅多に味わえないような感覚を求めてウルトラマラソンをやっているし、それに対応して進んでいくことや道中の景色や食べ物、応援やエイドの方とのやりとりとかを楽しむ。

どんなことになっても、前へ進む。

「まぁ、色々あったけど、ここに来れた。だから、楽しんでいきましょうやー。」

そんなことを思っていたら、あっという間にスタートのカウントダウン。

ついに、チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンがスタートした。

最初は公園の中をぐるぐる回った後に、外に出て、いきなり下り坂。

適当に流れに乗っていき、6:00/km前後で推移していたペースは気が付けば5:14/kmのラップタイムを2km連続で叩き出していた(;^_^A

「こ・・・これはやりすぎだ・・・・!!」

ガンガン行く奥さんを見送り、僕は僕のペースで進んでいこう。

なんせ、道中は長いのだ。まだまだ夜が明けてすらいない。

2025年チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 第二話「勇気か蛮勇か」に続く。

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