2011年から走り始めて、2015年からはウルトラマラソンに挑戦を始めました。
ウルトラマラソンは、楽しい。
楽しいけど、楽しいだけではない。
それは、距離の長さやコースの起伏とか色々あるけど、僕にとって一番の難敵は、
「内なる自分の声に負けて、絶対に完走するという価値観がひっくり返ってしまうこと」だ。
脂質と糖が燃えていることが、体が動き続けていられる動力源なんだろうけど、価値観がひっくり返ると心が燃えなくなる。
心が燃えなくなると、とたんに脚は鉛と化し、脳内は言い訳・やめる理由製造マシーンと化して、気が付けばスタートラインに立っていた時の気持ちはガラガラと崩れ去っていってしまう。
実際、何度も富士五湖で、野辺山でも自分の気持ちが崩れ去っていく音を聞いた気がする。
何をするにも、メンタルだけではダメで、技術も重要だけど、最終的にはメンタル。
メンタルでしょう。
最後の最後は、煉獄さんじゃないけど、「心を燃やせ」となる訳です。
すべてをひっくり返してくる難敵
今、チャレンジ富士五湖に向けてトレーニングをしています。
その内容は、自分比で言えば過去最大規模の内容にチャレンジしています。
過去最大規模と言うことは、当然キツい時もある。
それを乗り越えて準備をしてきているのだから、気持ちが崩れることはないのでは?
などと思う向きもあると思うし、僕もそう思いたいのですが、そんなに簡単に僕を逃がしてはくれないのです。
アイツは。
トレーニングしている時から、スタート前まで、あれだけ気持ちを高めていっても、まさに盤上ごとひっくり返してくる僕の難敵、ネガティブこばすけ。
閉じ込めるのか?付き合うのか?
僕が一番恐れているのは、アイツの声に支配されて価値観がひっくり返ってしまう事。
アイツと対峙する方法はないのか。
ウルトラマラソンを始める前から、それこそ小さい頃からアイツはいた気がする。命名こそしていなかったけど。
つまり、アイツは僕なのだ。
僕はアイツの存在を認めているし、元々そんなにポジティブな人間ではない。
ネガティブであるがゆえに、準備を出来る限りするし、想定もするし、楽しむことの重要性も感じている。
だから、ネガティブこばすけは閉じ込めるような類のものではなく、付き合うものだと思っている。
内・外、すべての景色の移り変わりを楽しむのも醍醐味
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン。
富士五湖を自分の脚で巡る、なんとも贅沢な旅。
移り行く景色もですが、自分の心の中の移ろいも楽しんでいきたい。
ネガティブな自分も、別に悪ではないのだ。
暗さがあるから、明るさが際立つのだ。
ネガティブがあるからこそ、ポジティブがあるのだ。
長い長い暗いトンネルを抜けた後、より強く明るさを感じるように、一瞬目を細めてしまうような、そんな刺激のある見たことないものを見てきたい。
自分の脚で、帰ってきた富士北麓公園を。
118km踏破してきた自分を。
きっと、今まで見たことないくらい、光輝いて見えるだろう。
その時自分は、何を思うのか。
その瞬間を楽しみに、積み重ねていきたい。
残された日々も、大会当日も。
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