先日、我が家でライフプランサミットを開催しました。
家計の事を考える大切な場であり、今後の生活も考える場。
今回は住宅についての話を。
我が家は僕と妻の二人暮らし。
住宅を購入するか、賃貸でいくかを考える際に「金銭面で損か、得か」では考えないようにしています。
この「損か、得か」は前提条件ですぐにひっくり返ると思うから。
この問題を考える際に大切なのは、「どう生きていくか」と「どういう状態が快適に感じるのか」ということだと考えております。
話し合いの結果としては、
「賃貸がいいね」
という結論に達しました。
我が家の場合、近親者の住宅ローン破綻の後始末をしたりとかしたことから、住宅ローンに対して過剰にネガティブになっている側面はあるかと思いますが、満場一致という感じでした。
個人的な偏った考えも多分にあるとは思いますが、そんな話し合いの結果を書いていきたいと思います。
賃貸にした理由
賃貸でいくことにした理由は、
- 住宅ローンに縛られたくない
- 自分たちの後始末を可能な限りシンプルに
- 家を持つよりもキャッシュを持っておきたい
それぞれについて詳細に触れていくと、
住宅ローンに縛られたくない
これは、以前からよく思う事でしたが、近親者の住宅ローン破綻を目の当たりにしてより確信に至りました。
どう考えても、「住宅ローン」なんて名前だけどただの借金にしか思えない。
住宅ローンがあれば、その後の人生の選択肢も住宅ローンを前提に入れなければならなくなるし、「いざとなったら売ればいいじゃん!」は流動性の高い地域のみ。そういう地域でない場合ははっきり言って購入価格に対して二束三文の値段でしか売れない。はっきり言って「資産」とは呼べないような感じだった。そもそも住宅が「資産」とは僕は思っていなくて、住んでいる限りは「消費財」だと思っている。
・・・・と、我ながら「住宅ローンに親でも殺されたのですか??」と聞かれるレベルで忌避しているが、本当にそれくらい、近親者の住宅ローン破綻と老後破綻は壮絶でした。
そんなことから、我が家では「住宅ローンに縛られたくない!!」というのが賃貸でいく大きな理由となりました。
自分たちの後始末を可能な限りシンプルに
我が家は子供がいません。
つまり、自分たちに何かあった場合はおそらく僕の妹か妹の子供に助けてもらうような形となると想定しています。
その時に、流動性の低いもの(不動産)を持っていると、残された人の負担になるだろうと考えました。
売却するのに、大きな手間と時間がかかり、処理してくれる方に多大な負担をかけてしまいます。
住宅だけでなく可能な限り、持ち物をシンプルに。
銀行口座も数を絞って。
契約しているものやパスワード等もすべて一冊のノートにまとめてあります。
今後はエンディングノート的なものもつけてみようかと考えており、ある程度の年齢になったらエンディングノートのありかを自分の後始末をしてくれるであろう方に伝えておこうかとも思っております。
そんな感じで、モノを最小限にして身軽に。残された人への負担も可能な限り最小限に。
そういうふうに生きることが、自分たちも自由な気分で生きれるよねという結論に至りました。
家を持つよりもキャッシュを持っておきたい
住宅を購入することに大きなお金をつぎ込むのであれば、それだけお金を持っておきたい。
今までも、お金があることで生きていく上での選択肢が増えるということは頭では理解していましたが、親族の住宅ローン破綻と破産する際の手続きや後始末を手伝っていく中で、マジでお金がないと生きる選択肢がなくなると頭だけではなく細胞レベルで確信しました。
これに関しては、きれいごと抜きでそう思う。
一人の人間の経済的な死を目の当たりにして、本当にそう思いました。
職業、住む所、娯楽、ありとあらゆるのものの選択肢を多く持っておく為にも、キャッシュを厚めに持っておきたいと思います。
賃貸で行く為の今後の対策
今後、賃貸で行くための対策は、
- 賃貸に関わる情報感度を高く持っておく
- 住宅を購入しない分の資産形成をしておく
- 支出の最適化を常に模索する
- 最小限の持ち物で、最大限に楽しんで生きていく
この4つをやっていく。ひとつひとつについての各論は下記。
賃貸に関わる情報感度を高く持っておく
今後、僕が寿命が尽きるまでの間、日本は人口が減少していく傾向と言われております。
つまり、住宅は余っていくはず。
近親者の住宅ローン破綻で新居を探す際も、想像よりも全然あっさりと入居できた。
現在でもそう。しかも近親者のあの年齢と経済状態で。
今後は賃貸に関して法的に色々変わっていく部分が出てくるのではと期待している。
保証人を求められること自体がなくなることを一番期待している(今でも保証会社OKの所はあるが)。アレさえなくなれば、賃貸すごく楽なんですがね。
今でも保証人が求められても、極度額が明示されるようになったのでそれだけでもありがたいですが。
他にもURなどの選択肢もある(URは保証人不要。これありがたい)。
いずれにせよ、今後の賃貸に関する制度だったり、法律が改正されることはすごく期待しているし、結果的に高齢でも家を今より借りやすくなったり、保証人の面ももう少し柔軟にならないかなと思っております。
そうでなくてもうまく立ち回れるように情報は持っておきたいと思う。
住宅を購入しない分の資産形成をしておく
住宅を購入しない分、色々住宅に関するコストは掛かってこない。
不動産取得に関する費用、固定資産税、修繕費、、、、、
この辺りは全く賃貸だと掛かってこない。こういう浮いた額はすべて資産形成の方に回していく。
将来的には、運用益で家賃を支払う位の勢いで資産形成を進めたい。
支出の最適化を常に模索する
支出の最適化、つまりは節約ですが、好きなランニングの大会には当然出るし、楽しむことは楽しむ。
でも、自分が必要と思わないものには1円たりとも出さない。
見栄とか世間体とかを重視したりとか「みんなそうだから」的な出費はしないし、固定費も常にスリム化出来ないか模索していく。
最小限の持ち物で、最大限に楽しんで生きていく
結局の所、モノが多いと身動きが取れなくなる。
モノが自分の主人になってしまう。
最小限の持ち物で身軽に生きて、楽しむ。
そして、何故か持ち物を減らすと支出も最適化出来る。モノを減らすことは支出の最適化につながる。この流れは止めずにやっていきたい。
定期的に今もやっている「不要なもの、使ってないもの探し」は今後も継続して、身軽に生きていきたい。
まとめ
こんな感じで、住宅に関しては賃貸でいこうという方向性に、そしてそれを実行していく上での対策を決めていきました。
この方針は実行していきますが、今後も定期的に話をする機会は作っていきたいなと思う。
やっぱり、自分達の考えや状況も変わるし、世の中の制度も変わるし、状況も変わっていく。
その中で、今回出た結論だって変わる可能性がある。
だからこそ、定期的にしっかりと考える機会と話し合う機会を作っていきたい。
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