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2023年野辺山ウルトラマラソン 第四話「坂の総攻撃と野辺山からのギフト」

野辺山ウルトラマラソン
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暑さ、疲労、終わらない自問自答を持ち前の妄想力を使ったスーパー客観視で乗り越えて、どうにかこうにか南相木村役場までやってきた。

それにしても最高にくだらないが、坂満先生は良かった。

あの口調で、自分にアドバイスを送られるとなんか笑える。リタイアするとかツラいとか考えていた自分がバカバカしくなってしまった。

坂満先生も脳内からいなくなり、前進していく意思を完全に取り戻した僕が向かうは馬越峠。

馬越峠が難関であることは間違いないのだろうけど、馬越峠の入り口までのダラダラ登りもキツく、ここを歩き倒してしまうと、馬越峠の頂上(79km)までで大量に時間をロスすることになる。

南相木村役場で十分に水を被り、気合いを入れて滝見の湯へ向かう。

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登り坂の猛攻

南相木村役場を出た直後は割と走れるので、スタスタ走っていきますが、やがて登り基調になっていきます。

どんどん斜度は上がり、歩きが混ざってきます。

初めて野辺山に参加した2015年はこの辺りで「まだ馬越峠じゃないのにこの傾斜・・・馬越峠ってどんなとこだよ!!」と脳内で悪態を付いていたことを思い出しました。

今日で7回目の野辺山だけど、毎回気候も違うし、自分も違うから面白い。

間違いない事は、ハチャメチャにキツいんだけど、野辺山がなんだかんだ好きなんだよな・・・。

そんなことを思いつつ歩を進めていくと、おなじみの大きな巨岩が。

さっきまであんなに精神的に追い込まれていたのに、巨岩を見てニコニコしている。

景色を楽しむ余裕が戻ってきた。

歩きが多く混ざってきているが、確実に前進出来ている。

ここ数年は滝見の湯の先がエイドステーションになっていますが、以前はここに大きくて賑やかなエイドステーションがあって、そこからエイドを出て馬越峠へ向かっていくと一気に静かになる感じが大好きでした。

滝見の湯エイドと馬越峠の入り口の間で冷たい水の私設エイドを出して下さっているアーティスティックな雰囲気のある男性と話をするのが大好きでしたが、ここ数年はお見掛けすることがなくなってしまった。我が家では「陶芸家」とあだ名をつけていたあの男性の方はどこかで元気にしているのだろうか。

初めて野辺山に出た2015年にその「陶芸家」の方からお水を頂いてお話しした際に、「どこから来たの?」と聞かれて「南牧村の野辺山駅前から来ました!」って言ったら「違うよwコースじゃなくてどこから来たのってことだよ」と言われたのが懐かしいです(;^_^A

画像では伝わりにくいですが、ダラダラ登りが続きます。

そんな思い出を振り返りつつ、ゆっくりと走って行く。

馬越峠まで来てしまえば、50kmからずっと続いた日照りゾーンも終わる。日影が増えてくる。夕方に向かってくるにつれて高原特有の涼しい風も吹いてくるはず。

そこで、この暑さにやられた体も回復させたい・・・。

暑くなると聞いていたこの日の勝負所は、50km~馬越峠の入り口までの日照りゾーンをいかに早く切り抜けるかだと思っておりました。

早いかどうかは別として、どうにかここまでこれた。

馬越峠の入り口のエイドステーションで、給水ボトルを満タンにし、ザックから芋けんぴとフィナンシェを出して、ついに馬越峠アタック開始!!

「よし、行くか!!」

気合を入れる声と全く異なるテイストのおやつを両手に持って、歩き始めます(;^_^A

馬越峠の登りは、僕では全て走るのは厳しいと判断し、毎回ほぼ捨てて歩きで頂上まで行っています。

今回も登り始めで、おやつなどで腹ごしらえをしながら登り、途中傾斜が緩い所や歩くのに飽きたら走るという作戦で挑みました。

ここから先は、登り区間で糖質をチャージして、さらに頂上でもエイドのフルーツを食べてチャージして頂上から87kmの川上村原公民館までは下りの力を存分に借りて走って行くという構想です。

登り。ひたすら登り。

ボリボリボリボリ、モグモグモグモグ・・・・

自分の食べる音と足音だけが響いている。すごく体もしんどいし、歩きでも結構キツい坂なのですが、何故か馬越峠は好きです。

食べ終わって、エネルギー補給が完了したら少し元気になったので走りも混ぜていきながら頂上を目指します。

馬越峠の途中で見える景色が大好きです。

南相木村役場から続く坂の総攻撃もどうにかこうにか乗り越えてきた。

馬越峠も、終わらないわんこそばの如く、次から次へと坂を供給してくる。

これでもか、と斜度がどんどん上がってくる。

もうケツとハムストリングスの張りは相当なものだけれど、いなして進んでいくしかない。

体よ、ゴールしたらしばらくはランはお休みだから、無理を聞いてくれ・・・・。

くねくねした道を進んでいきます。

ついに頂上まで500mという所までやってきた!

ここから500mが本当に長かった。

「これ本当に500mかよ!?」などと思いながらひいこら進んでいきます。

元気な前半戦ではさほど長さを感じない「あと500m」が後半戦になると、とてつもなく長く感じる。

「あと500m」という事実は変わらないはずなのに、そこにいる僕の感じ方は随分違うようだ。

こういうことを面白がりながら、いつも思うのが、結局の所、起こる物事に対してどう感じるかはその人の心の状況次第、受け取り方次第なのだろうと思う。

起こる物事に対して余裕を持って、自分の反応を楽しめる位、可能な限りニュートラルな状態に心はしておきたい。

ずっとそう思って生きてきておりますが、まだまだです。

ニュートラルどころか、スクランブルエッグの如くぐちゃぐちゃな我が脳内。我が心よ。

そんなことを思っていたら、ついに馬越峠頂上に到着。

来た来た来た!!てっぺん、来たー!!

いつもここに来ると謎の達成感に包まれます。

達成感もほどほどに、補給をして下り坂だ。登りで時間をロスした分、下りで取り返す。

行くぜ。下り坂!!

心地よい風が体を吹き抜ける

馬越峠の下り坂では、前回、下りで攻めすぎて千曲川で完全に止まってしまった反省を踏まえて作戦を立てていました。

それは、ドラクエで言うと「ガンガンいこうぜ」ではなく「いのちだいじに」。

85kmの千曲川沿いの道に出てから87kmの川上村原公民館エイドまでの2kmをしっかり走り切る為に下り坂で調子に乗らない。調子に乗って下り坂大魔王とか名乗らない。

自分の力は使わず、下りの力のみ使って脚をクルクル回して下っていく。ブレーキはかけない。

脚を残すんだ。

黙々と下っていき、いくら「いのちだいじに」で下っていると言っても、馬越峠の登りでは感じられなかったスピード感が楽しい。

しかも夕方になってきて、冷たさを含んだ風が気持ちいい。

この夕方になっていく感じが、すごく好き。

めちゃくちゃキツい時間なんだけれど、すごく好きな時間です。

さっきまで日差しで苦しめて来た野辺山からのサプライズギフトだなぁと感じるような、気持ちのいい風が吹き始めておりました。

千曲川の攻防

千曲川。

ついに下り坂も終えて、千曲川が見えてきた!!

あと2kmで最終関門だ。

ここをしっかりと走りたい。その為に下り坂は「いのちだいじに」で来たんだ。

しかし・・・・やっぱり下り坂からフラットになった時の「ズン」という感じが重い・・・重すぎる。

ぐあああ・・・ケツがいてー!ハムがいてー!

もはやセルフ虐待と化した阿鼻叫喚の時間、しかし先月の富士五湖の戦いが僕を強くしたのか歩かずに川上村原公民館に到着することが出来ました・・・・!!

エイドステーションの入り口で応援して下さっている方から「余裕だねー!!」とお声掛け頂き、驚きながら「ありがとう!」「まだまだ、最後まで気を抜かず楽しんできます!!」と答える。

余裕なのか俺。見てくれている方から余裕に見えるというのは良い事だ。

エイドステーションで補給をササっと済ませて、ペース表に目を落とす。

87km最終関門に到着する予定時刻の横には僕が僕に宛てた最後のメッセージが書いてある。

「ラスト13km、やりきれ!!」

・・・やりきりますとも。楽しみますとも。

色々な人に背中を押してもらってここまでこれた。

「よし!!いくぞっ!!ラスト13km!!」

キツい時もあった、楽しい時もあった100kmの道中もいよいよラスト。

野辺山ウルトラマラソンは最後まで手を緩めてはくれない。だから僕も気を抜くことは出来ない。最後の最後まで気を抜かずに楽しみ倒すんだ。

野辺山の真のラスボス登場。

永遠に続くんじゃないかと感じる電柱直線地獄。

先行する奥さんの巻き起こすサプライズ。

何度言われても感極まりそうになる「おかえり」の嵐。

2023年野辺山ウルトラマラソン 最終話「幸せすぎるゴール」に続く。

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