先日参加案内が公開され、いよいよ大会直前の雰囲気が出てきました。
正直言って、チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの激闘のダメージはまだ残っていますし、野辺山までの日々も難しい調整になりそうな予感がしています。
そして何より恐れているのは、例年の流れだと、
「チャレ富士DNF→悔しい気持ちでトレーニングして野辺山」
この流れで「野辺山は完走するぞー!!うおおお!!!!」というテンションで挑んでいました。
今回はチャレ富士を完走出来たことはとてもうれしいし、良かったのですが、何というか、一言で言うと「満たされてしまっている」感じです。チャレ富士ロスにどっぷり漬かっているというか。
かと言って、今DNFしていた時と同じようなトレーニングをしたら確実に体はぶっ壊れる。
「118kmを1日で走ったダメージを、なめるなよ」
そんな感じで体が常に主張しています。体の主張もごもっともなので、走っても控えめにして休養優先で過ごしています。
でもね、でもね、これで大丈夫かと不安になるわけです。
「元気にスタートラインに立つこと」
これが一番大切なことなので、疲労を考慮しながらトレーニングをしていく。
何をして、何をしないか。
焦る気持ち、本番に向けて高まる気持ち、自分の抑制、自分の解放・・・・
野辺山ウルトラマラソンの当日が迫っている。
最高にして、最大の宿敵
僕の今までの野辺山ウルトラマラソンの戦績は、こんな感じです。
- 2015年:13時間57分
- 2016年:13時間50分
- 2017年:DNF ※馬越峠手前でリタイア
- 2018年:13時間55分
- 2019年:13時間13分
- 2020~2021年:新型コロナウイルスの影響で中止
- 2022年:12時間8分
初参加の2015年~2018年は制限時間との戦いがずっと続いておりましたが、2019年あたりから少しづつ走れる所が増えてきたのと後半のペースの落ち込みがマシになってきて完走タイムが変化してきております。
僕にとって、野辺山ウルトラマラソンはとても大きな大会です。
2015年、ウルトラマラソンに出てみようと思い立ち、「家から行けて、当日受付が出来て、今エントリー出来る大会」という条件で調べたら出てきたのが「野辺山ウルトラマラソン」。
エントリー後に、坂がヤバいとか色々知りましたが後の祭り。というか、「100km走るんだから、どこ走っても大変なことになるでしょ」と思っておりました。
大会前に60km走をしてみたら、全然走れずヨレヨレになりながら歩き倒し、直前のかすみがうらマラソンでは4時間40分台という「野辺山大丈夫?」というタイムを出して、不安と楽しみが交錯しつつ挑んだ本番。
スタート前の雰囲気に圧倒され、
23kmの林道で出場したことを後悔し、
40kmの八峰の湯では膝がガタガタ。
58kmの北相木の折り返しでは暑さで地獄を見て、
79kmからの馬越峠の下りでは「私以外私じゃないの」が脳内でエンドレスリピートし、
90km地点の坂を見て「馬越峠を越えたら、大丈夫って聞いてたけどやべーやついるじゃねーか!!」と悪態をつき、
「制限時間はあと何分だ?何分で行けばゴールに間に合うんだ?」
と奥さんと同じことを何度も確認しながら進んだ先で見た、ゴールゲート。
ゴールの制限時間は19:00。
制限時間3分前。空はもう暗かったけど、すごい人がゴール付近にはいて、ゴールはすごく光り輝いていて見えて、なんていうか、ハートを撃ち抜かれました。あのゴール付近のエネオスを曲がって、ゴールゲートが見えてきたあたりの記憶は今でも鮮明に記憶しています。
もう、幸せすぎたんです。その時のゴールが。あんなにボロボロで、あんなに大勢の方から祝福されて、「もう立てねえ」とか言いながら見上げた空が見たことない位きれいでした。
あの2015年野辺山ウルトラマラソンで僕はウルトラマラソンが大好きになりました。
再始動だ。魂に火をつけろ。
その2015年の「奇跡のゴール」から8年。
色々な大会に出てきました。フルマラソンのタイム向上にもより本気で2018年位から挑戦するようになり、速く走る楽しさも追及するようになりました。
2019年からは「100kmの向こう側」を見てみたいと、チャレンジ富士五湖5LAKESにも挑戦し始めました。
フルマラソンも2019年に念願の3時間30分切りを達成し、2022~2023年も3時間15分切りは出来なかったけど、安定して3時間30分以内で走れるようになってきた。
チャレンジ富士五湖5LAKESも4年越しの挑戦でようやく2023年に完走出来た。
それでも、やっぱり最愛にして最高の大会は野辺山ウルトラマラソンなんです。
カイオウも強いけど、やっぱりケンシロウの強敵(とも)はラオウだと思うし、
デストロイアはゴジラを倒したけど、やっぱりゴジラのライバルはキングギドラだと思う。
僕にとって、野辺山ウルトラマラソンはそんな存在です(謎の例えのせいで、余計にわかりにくい件)。
先日のチャレ富士完走で満たされている自分は、間違いなくいる。
それでも、野辺山に向けてのトレーニングを再開し、走る強度や距離の匙加減を工夫したり、体調を見ながらの難しい調整は続いている。そう、満たされてはいるけど楽しい挑戦はまだまだあるのだ。
「元気でスタートラインに立つこと」は大会を楽しむために大切なことなので、トレーニングの匙加減には細心の注意を払いつつも、野辺山の道中をヒーヒー言いながら楽しむ為に、魂燃やしまくっていきたい。
魂燃えないと完走出来ない。魂に火をつけろ。再始動だ。
いざ、野辺山!!
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