先日「ソバ―キュリアス」という言葉を新聞を読んでいる時に見かけました。
「ソバ―キュリアス」はsober(しらふ)とcurious(好奇心)を合わせた造語であえてお酒を飲まないライフスタイルのことを言うそうです。
僕の場合、必要に迫られて(食物アレルギー)お酒を飲むことを止めましたが、周囲の反応は色々でした。
「お酒飲まなくて、人付き合いとか大丈夫なの!?」
結論いきなり言っちゃうと、全然大丈夫です!!
そのことや、お酒を飲まなくなった経緯等について書いていきたいと思います。
お酒を飲まなくなったきっかけ
これは2017年に小麦アレルギーと診断されたことがきっかけです。
正確に言うと、小麦、大麦、グルテンアレルギーでした。
それまでも毎日晩酌するとかそういうレベルでは飲まないものの、人の集まりとか会社の付き合いで飲む程度でした。
アレルギー診断を受けた当初は付き合いで飲むくらいなら・・・と飲んでいましたが、酔っぱらってきて小麦の使ったものを誤食してしまって大変なことになったこともあって、完全に止めることにしました。
お酒を飲まなくなって良かったこと、悪かったこと
もうこれに関しては、一応悪かったことも書きますが、良かったことしかないです。
良かったこと
- 二日酔いにならずに済む
- 気を使って勧められるまま飲んで、えらいことにならずに済む
まず、お酒を飲まないことで体や頭の状態がとてもクリアになりました。
具体的には、二日酔いがないとか、疲れが取れやすいとか、そういう感じです。
勧められるまま飲んで、えらいことに・・・は後述します。
実は、ずっとお酒は飲まない方がいいなと思っていた
恥ずかしい話ですが、コミュニケーションを取るのが苦手で酒の力を借りたり、勧められるのを断るのが苦手でどんどん飲んで、記憶をなくす・・・とかあって、普通に家に帰っているのですが、自分に対してすごくモヤモヤする感情がありました。
特に、仕事で色々あって人生の夏休みに入った前後はお酒を飲むとひどい酔い方をしてしまうことがあり、「これはもうやめた方がいいな」と思っておりました。
自分でも嫌な酔い方しているなと後から思うことが多く、飲んだ次の日の気分が最悪でした。
だから、小麦アレルギーになる数年前からお酒は止めたいと思っておりました。
ですが、「人付き合いもあるから」とか「適量なら・・・」と付き合い程度では飲んでいましたが、頭の中にひどい酔い方をしたくないとか、そういうことを思い浮かべながら嫌々飲んでも、楽しくも美味しくもなかったんです。
だから、ずっとお酒を飲むことを止めたかったので、アレルギーになったことはある意味良い転機でした。
悪かったこと
- 付き合いの場で自分だけ素面
- 自分と飲みたいという希少種の要望を断るのが申し訳ない
会社の飲み会で、自分だけ素面なので時間の流れがすっごく長く感じるようになりました(笑)
今はご時世で飲み会はないですが、復活したら地獄ですねぇ。
最初のうちは「飲まないのか~!!少しならいいじゃん!」「小麦とか大麦じゃない酒を飲め~!!」とか言われましたが、「あ、すみません。もう本当に僕飲まないんで(キリッ)」と言うともう勧められることはありませんでした。
後は、父親と義理のお父さんでしょうか。
僕と飲むことを楽しみにしてくれていたそうなので、申し訳ないですが、これは仕方ない。
でも、お酌しながら話しているだけで僕は楽しいですけどね。相手はどうなんだろう。
照れ隠しで「希少種」と書きましたが、ありがたいことに友人でも「飲もうよ」と誘ってくれる人はおります。
学生時代とかは「アホか!!」と言われるくらい飲んでいたので、酒は飲まないと言うと「えーっ!!」というリアクションされますが、これは仕方がない。
どの人も、「酒を飲むの、やめたから飲まないよ」というと、何とも言えない寂しい顔をされたことが印象的でした。
とはいえ、自分は飲まないスタイルで行くのが心地いいのでそれでいこうと思います。
それで、人間関係は大丈夫なの?
というのは、特に問題ないと思います。
そもそも、それで壊れるような関係ならばそれはそれで仕方がないと思っております。
ストレスや目の前の現実は酒で変わる訳ではない
先ほど、「ひどい酔い方をする時があった」と書きましたが、そういう時は悩んでいたりする時が多かったように思います。
特に人生の夏休みに入る前後はひどかったです。
お酒に逃げていた部分もあったと思います。
お酒を飲みながら、
なんで俺こんななんだ。
なんで今こんなにツラいんだ。
昔はあんなに楽しかったのに。
これからどうしよう。
これからずっとこんな感じで生きていくのか・・・・
こんなことを考えながら飲んでいると、とんでもない嫌な酔い方するんです。
まさに酒に逃げた状態。ただただ現実が一時停止の状態になっただけ。
でも、酔いから覚めたら、現実は何も変わってないんです。
素面で、自分に、現実に、向き合わない限り現実は動き出さないんです。
まとめ
僕は食物アレルギーがきっかけでお酒を飲まないという選択をして、楽しく暮らしています。
お酒を良い酔い方で楽しめる方は、すごく良いと思います。
ただ、僕はおっさんになるにつれて、それが難しくなっていっておりました。
そんな感じで酒に酔った自分をどうしても好きになれなかった。
わざわざ好きになれない自分に酒飲んで会いに行く必要もないし、飲まないという選択はとても良い選択だったと思っております。
ただ、お酒が悪い訳でもないです。僕とお酒の付き合い方がまずかっただけ。
飲んでも、飲まなくても、どちらでもいい。
ただ、もしお酒を止めたいと思っている人がいたら、お酒止めてもそんなに人間関係には悪影響はないですよ、ということと、体の調子はとても良くなりますよということは自信をもってお伝えしたいです。
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