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2026年チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン4LAKESの部振り返り 第二話「中盤戦の攻防」

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン
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船津の下りでまさかのサブ10を狙えるタイムで走っていることに気付いた。

・・・でも、驚きはしたけど狙えるなんて思ってもいないし、そんな甘いもんじゃないだろう。

もうウルトラマラソンに挑戦を始めて12年目になる。

これまでの歴史が雄弁に僕に語り掛けてくる。

「ふふふ・・・12年間もの間、貴様をウルトラにハマらせたものは何だ?」

「あの終わることのない戦い、今日は足りてなんじゃないか?」

ええ、アレですね。

・・・制限時間との壮絶なバトル。

・・・自然現象・疲労・妄想による阿鼻叫喚。

・・・終わらないネガティブシンキング。

・・・「絶対に完走する」と誓ったのに、価値観が急に変わり、止める理由製造マシーンに成り下がってしまう恐怖。

そしてそこに、富士五湖のコースによる攻撃も加わる。

足和田出張所から西湖までの坂道。

西湖から精進湖までの橋渡り。赤池大橋はこれまで何度も僕の心を粉砕してきた。

気温も上げます。朝の山中湖で見た朝焼けで覚悟したでしょ?

外側から、内側から、崩壊に誘ってくる恐怖の仕様。

この戦いこそが、面白い。

ヒリヒリして、面白い中盤戦がいよいよ始まった。

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僕的チャレンジ富士五湖の鬼門、河口湖の攻防

河口湖沿いの桜はもう終わっている感じでした。残念。

河口湖大橋へ向かう途中にある45km地点のエイドでフルーツとザックに入れてきた柿ピーを食べる。

そして、OS-1ゼリーも少し飲んでおく。

ここからは気温も上がるので、経口補水液と塩熱サプリによる脱水のケアと水被りで体を濡らして気化熱で冷却しつつ進んでいく。

暑さでテンパって水分がぶ飲みするのは、胃がバテて食えなくなるわ、気持ち悪くなった挙句に吐いてしまったりするので、絶対に避ける。少し飲んで、それでも飲みたければ口を漱ぐ。

この辺を徹底しつつ、進んでいくことを柿ピーを食べながら再確認。

これまでのウルトラマラソンで色々なひどい目にあってきた経験をしてきたけど、その度に対策も打ってきた。過去味わい尽くしてきたあの経験、阿鼻叫喚の数々が今の僕を救う。

河口湖大橋を渡って、50kmを突破。

中だるみしがちな中盤のこのあたり。昨年はこの辺りからズルズルと行ってしまい、本栖湖の関門に間に合わなくなってしまった。

昨年に限らず、結構チャレンジ富士五湖でダメな時はこの辺りでやられてしまうことが多い。

なんか体も重くなってきているし、ネガティブな思い出を思い出し、弱気になりそうになる度に僕を強気にしてくれたのが、エイドステーションでのボランティアの方の声掛けだったり、応援の方の声掛けだった。

そういう声掛けに対して「ありがとう」と返すだけで、なんか気持ちが軽くなって、足取りも軽くなる気がする。

そこに景色も楽しむことも加えれば、なんとかなるっしょ。

そんなことを思いつつ、リズムを堅守し、56km地点足和田出張所に到着。

ここでも水をたっぷりと被って、湘南ゴールドエナジーを頂いて、フルーツを食べて、さらにザックの中のプロテインバーも食べた。

補給は、とにかく色々なものを食べるようにして栄養素が偏らないようにしている(あまり詳しくないけど、特定の栄養素を吸収するのにビタミンがいるとか、ミネラル抜けると脚攣るとかあるみたいなのでそうしています)。で、あまりランニングに最適化されてないかもだけど、おやつ系のものが好きだ。

ジェルも持つけど、こういうおやつ系だとしっかり噛むので脳が「食べた!!」とより認識してくれて元気になるような気がする。

「よし!!」と気合を入れなおして足和田出張所を出発。

ネガティブこばすけの新論法

足和田出張所を出てすぐの坂も少し歩いたけど、ほぼ走りで切り抜け、西湖湖畔の道を進んでいく。

この辺りから、エイドでの滞在時間が長くなってきた。少しだけど。

この辺りから、新しいタイプのネガティブな第二の自分のささやきが聞こえてくるようになってきた。

「制限時間は大丈夫なんだから、少し歩いてもいいんじゃね?」

「エイドでほら、どっかり座ってさ」

「ペースを落としてもいいんじゃない?」

「ほら、お前別にタイムに執着ないじゃん?」

へえ。ネガティブこばすけ。さすがは、怠惰でどうしようもなくて頭と口だけ回るだけあって、こういう時にも色々怠けさせようと出てくるのね。そういえばフルの自己ベスト更新する時の攻防でもこういう囁きあった気がする。

そんな声に耳を貸さないようにしつつも、西湖と精進湖の間のアップダウンでも思わず歩きそうになった(未遂だったけど)。

精進湖に入る所にある「ニューあかいけ」で買ったキレートレモン。いい気分転換になりました!

精進湖に入り、順調に距離を重ねていく。

時計を見ると、前半でサブ10ペースだったけど、さすがにもうサブ10圏外に出ている。

精進湖を眺めながら走る中で「ああ。俺の自己ベスト、12時間8分とかだっけ。12時間切れそうだし、それは多分出来るような気がする」とか考えている。

歩きまくってはいないし、エイドでの休む時間が増えている位。

脚もハムストリングスに少し痙攣が出てきている。他の箇所も張りが出てきている。てゆーかいてえ。

肩~首はウルトラ走っている時によくなるバキバキな感じで張っている。

さっき小便したら、色だけで再検査になりそうな尿が出ていた。

異変は起こっている。でもどれも70kmも走れば当たり前に起こること。

そんな体の異変よりも、一番厄介だと思っていたのが、第二の自分の言っていることに耳を貸してしまいそうになっていることだった。

「制限時間に余裕あるんだから、そんなに攻めなくても良くね?」

この言葉がとてつもなく僕を動揺させる。

それでいいんじゃないか。

ここまで、北麓公園の登りも、足和田出張所の登りも、西湖と精進湖のアップダウンも歩かず走れて、こんなことはこれまでなかった。

それだけに、ここまでやれたことに満足し、妥協しそうになっている自分がいる。

「しっかしダセー野郎だな。俺は」

思わず空に向かって、ひとりごちる。

それでも走りは崩さずにどうにか精進湖の周回を終え、戦いは最終決戦へ。

脚より、脱水より、体より、メンタルに亀裂が生じている。

このメンタルの亀裂こそ、大きな問題だ。

ネガティブこばすけに耳を貸してしまい、最終的に言いなりになってしまいそうだ。

走れているんだけど、危機感だらけだった。

そんな自分に転機がくる。まさにこの日の分岐点だった。

2026年チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン4LAKESの部振り返り 第三話「何があっても逃げれないもの」に続く。

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