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【いざ、野辺山ウルトラ】幻想を捨てろ。

野辺山ウルトラマラソン
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4/16(日)チャレンジ富士五湖5LAKES奇跡のゴールから、4週経過。

体の痛い所とかはないものの、どうにも走っている感覚が良くない。

先日の30kmジョグは、感覚が良くないことから途中で切り上げてしまった

確かに、富士五湖で走った118kmは人生最長距離だし、それまでのトレーニングもかなりの量を積んできた。

でも、大会が終わってからもう4週間も経っている。ちょっと、いや、かなり不安になる訳です。

「おかしい・・・・何かがおかしい・・・・」

「去年から、ハーフ、フル、ウルトラ、そして宿敵富士五湖118kmもゴール出来た。過去最強のはずなのだ・・・・こんなはずではない・・・・」

「疲労があるのは理解している。でも、もう少し感覚良くても良くね?」

そんな感じでモヤモヤしながら走っていた朝の通勤ランで自分の勘違いに気づいて頭をガーンと殴られたような感覚に陥りました。

「お前なぁんか勘違いしとりゃせんか?」by安西先生

!!

すげぇ勘違いしてた。なんかすごく勘違いしていた!

「おかしいのは、お前だよ」

「過去のタイムが良くなったとか、出来るようになったことが、100歩譲ってお前の心の支え位にはなるかもしれない。でも、その日に走るのは、その時のお前だから。それまでに疲労があるとかどうとか、フルが速くなったとか、118km走れたとか、関係ない。トレーニングいっぱいしたとかも関係ないね。」

何をしようが、何が出来るようになろうが、やるのはその時の僕なのだ。

おかしいおかしいと焦ってばかりで、どうやら僕は魂に火をつける燃料の補給を忘れていたようだ。

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成功体験は忘れろ

チャレンジ富士五湖5LAKESを完走する為に、距離を踏む中でスピードも磨いてきました。

ハールマラソンも、フルマラソンもベストタイムを更新してきました。

そしてついに、チャレンジ富士五湖も完走出来た。

2011年から走り始めて、これまでで誰がどう見ても過去最強の自分だ。

「この過去最強の自分を以ってすれば、疲労があったとしても野辺山は上手い事ゴール出来るはず・・・」

そんな慢心があったような気がします。

そして、その慢心通りに行かなそうな現実に焦っている。「おかしい・・・・おかしい・・・」と。

残念ながら、おかしいのは僕の方だった。

「ゴール出来るはず」ではなく、必要なのは「ゴールする」という意思なのだ。

疲労は可能な限り取れるようにベストは尽くすけど、毎年この流れで大会に出ているのだから、この状況は想定していたはず。

疲れているとか、そんなことはこのスケジュールならば当たり前のことなのだ。

一度、全てを忘れよう。

過去最強とか、野辺山は完走したことがあるとか。フルがベスト更新出来たとか、練習量最大とか。

積み上げてきたものは、支えにはなってくれるかもしれないけど、代わりには走ってくれない。

成功体験も、積み上げたものも、一度忘れよう。

やるのは過去の自分ではない。今の自分だ。

「これだけやってきたんだから、上手くいってほしい」とか「今までよりも力がついているのだから、どうにかなるはず」とか幻想を抱いて過ごしていた僕。

積み上げてきたものは間違いなくあるだろうけど、それは結局の所自分の代わりに何かしてくれる訳ではない。

当たり前だけれど、先月の富士五湖で100km通過地点で100kmのベストタイムを出した僕が代わりに野辺山を走ってくれる訳ではない。

これらは、全て過去のことだ。

野辺山ウルトラマラソンを走るのは、5/21(日)の僕だ。

そんなおかしな願望を握りしめて「上手くいくはずなのにおかしい」などと思っている僕がおかしいのだ。

こうして書いていくと、わかっていたけど、大会を楽しむにはやっぱり覚悟と勇気が必要なようだ。

ゴール出来るか、出来ないかは結果でしかない。

その瞬間その瞬間を楽しめるか。ベストを尽くせるか。

その覚悟と勇気を持って、スタートラインに立てるかどうか。

野辺山ウルトラマラソンまで、あと一週間。

良い準備をして、スタートラインに立ちたいと思います。

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