ついに3年ぶりの野辺山ウルトラマラソン。
僕が初めて参加したウルトラマラソンで大好きな大会です。
野辺山高原に来るのも3年ぶり。
懸案事項の大会参加の為の抗原検査も陰性だった。
色々チャレンジ富士五湖後はモヤモヤしたけどやれることはやってきた。
しかしさすが野辺山ウルトラマラソン。朝から僕のガラスのメンタルに攻撃を仕掛けてきました。
駐車場に到着!
朝2時に南牧南小学校に到着。よし仮眠だ・・・・と思ったら雨!!
しかも結構雨降っている・・・・・。
マジか、雨か、林道どうなるんだ。野辺山の朝は寒いぞ・・・。
ここで、前日に読んだ「完全攻略ウルトラマラソン練習帳」が僕を正気に戻します。
「何があっても絶対負けない!雨雪熱烈歓迎!ヒトはヒト、ワタシャ負けねえざまぁみろ!」
「完全攻略ウルトラマラソン練習帳 岩本能史著」より引用
そうだそうだ。
岩本さん、ありがとうございます。
つーか俺、別にどんな天気でもウルトラマラソンでキツくなかったことなんてないし。
野辺山だってもう6回目。1回リタイアした時は噴水みたいに吐いたし、他もゴールしたけどもう色々阿鼻叫喚で汗か涙かわからないようなものにまみれてゴールしてるじゃないか。
他のウルトラでも。ゴールして都合の悪い事全部忘れて「楽しかった~」ってなっているだけで絶対キツい思いしてきている。
つーか、100kmも走ってどこもなんともないなんてありえないから!
それをわかって申し込んでるんだから。
色々モヤモヤする中で、「キツくなるとネガティブになる傾向にあるけどそもそもキツくなかったことなんてなかったよな俺。」っていう事に気づいてなんか強気になれました。
だから、今更ビビることなんてないのだ。
トイレトイレトイレ・・・・・・
そんなことを思いながら仮眠し、3時半位に起きてシャトルバス乗り場へ行くとすっごい行列!!
遊園地のアトラクションの行列みたい・・・・・
本日のアトラクションは「100km坂道満載ラン、野辺山高原の絶景を添えてでございます」ってか。
シャトルバスに乗り会場入りは4時半位。
雨も上がりました!!
そして、僕のスタート前名物のトイレです。すべて絞り出します(汚いな)
トイレもすごい列でかなり待ち、トイレの中で第一ウェーブのスタートを聞きました。
僕は第二ウェーブだったので、どうにか間に合い整列。
スタート!!
そんなこんなで、ついにスタート!!
スタートしてからは、標高も高いので息が上がらないペースを意識して進んで行きます。
行きの車の中で奥さんから「好きにやってみたら?」発言もあったけどまぁそうはいっても前半は同じペースで行くでしょ・・・・と進んで行き、「久しぶりの野辺山だねぇ」とか「山が雲で見えん!!」とか言いつつ進んで行きます。
と、いうかここまではこの日の野辺山で好きにやる気はありませんでした。
そんなで快調に走っていて、気が付くと奥さんが後ろにいません。
「あれ?」
待っても仕方ないし、どうせ追いつかれるし先行くか・・・・。
2つの最高地点
奥さんに先行してしばらく進み、JR鉄道最高地点を通過。
ここのエイドで給水して体も暖まったので上着を脱いで、後方を見ても奥さんの姿は見えない。
「マジで一人で行くのか?」
まぁいいや、進んで行こう!
10kmを過ぎて林道トレイルに突入。
ここは前回大会では台風の影響か何かで走れなかったので久しぶり。
ここがあるとないではキツさが段違いですが、これがあるからこそ野辺山って感じもします。
斜度のキツイ登りは走ったり歩いたり、下りは重力まかせで駆け降りる・・・を繰り返しついに最高地点へ。
この辺で奥さんからLINE来ましたが、かなり後方の様子。
このパートは一緒に走ってても僕が引っ張る感じだったからそりゃそうだよな・・・。
先に進んで行きます。
下り大魔王降臨
僕は下り坂走るの大好きです。
最高点に来たら、後は下るだけなので登りでロスした分はすべて取り返す勢いで下っていきます。
そんなで23kmの第一関門の林道ゲートに到着。
エイドステーションで飲み物等頂いて、エイドのボランティアの方と少しお話しして出発!
しばらくは下りなので、快調に進んで行きます。
走りながら周囲の方や、応援の方とかに声掛けて頂きつつ稲子湯に到着!
35kmここまでで走りましたが、奥さんはくる気配もないしLINEで連絡取り合いつつ走ってましたが差は広がっている感じでした。
奥さんはスタミナ型で後半もそこまでペース落ちないので多分前半に追いつかれることはないな・・・とこの時思いました。
稲子湯を出た後、一度登りのキツいのありますがその後は50kmまでは下りなので、僕の好きなパートです。
下りに入ってからは、42kmの八峰の湯までは最速で5:00/kmを切るペースで下っていっていました。
「おいおい・・・後半脚持つのか・・・・・?」
ここで数年前ウルトラマラソンを走る僕の脳内に出てきた妄想の産物、「僕の走力を管理する経理のおじさん」が出てきました。
「あぁー。こばすけさんの走力・体力残高だとここでこんだけ使うと、後半は残高残るかわかりませんね。」
「先は長いですよ。計画的な走力の運用をおすすめしますが」
わかってる。でも、計画的に行ってもいつも潰れてんのよ俺。
唯一の武器の下りを使えるパートはここから50kmまで、その先だと馬越峠の下り。
その先とそれ以外のパートは知らん。粘り倒すさ。
やりたいようにやってみるんだから、やってみよう!
そんなで10時前には八峰の湯へ到着。ここのエイドは応援の方が大勢いてすごく元気頂けました。
補給食等をザックのポケットに再度整理整頓して詰め替えて、シューズの中の石とか取って再出発!
50kmの第二関門に到着し、正確な時間は忘れましたが今までの僕とは比べ物にならない位速いタイムで来ていました。
イーブンでいけば11時間を切るペース。
まぁ、滝見の湯までの登り、馬越峠、90kmからゴールまでのあのダラダラ登り、どれを取ってもイーブンはないな。
今の僕の力では。
タイムはともかく、ゴールする。
欲を出さない。欲はゴールすることにのみ集中する。
50km地点で結構暑さを感じたので水を被って、持参のスナック菓子のえびカリを食いつつペース表を眺めて後半戦の補給計画とペース計画を確認。
ペースの保持もだけど、補給をとにかくミスらないように。ハンガーノックになったらヤバいからなぁ。
この辺で奥さんからLINE。
「追いつくのは無理なので、ゴールで会おう!!!」
わかってたけど、薄々感じてたけど、ここからも一人で行くのか俺。
40代のおっさんが挑戦する「はじめてのおつかい」「ウルトラマラソン、ひとりでできるもん!」だなこれは。
まぁくだらない事考える余裕はあるし、やること変わらないし。やれることをやるだけだ!!!
いざ。後半戦。
2022年野辺山ウルトラマラソン 第二話「誰もが自分と戦っていると知れた折り返し」に続く。
コメント