昨年購入し、2022年のほとんどの大会を走ったハイペリオンテンポ。
共に死線を乗り越え、シューズへの信頼度が高まり、フルマラソンでも使ってみようと思い、10/30(日)の横浜マラソン決戦シューズとして新しいものを購入しました。
手に取って、見てみると、自分が履き込んできたものと全然違う!!
実際並べてみて、履いて走ってみると、随分違ったのでそのことについて書いてみました!
800km使ったハイペリオンテンポ
古い方のハイペリオンテンポ。
2021年の10月に購入し、主にポイント練と大会で使用してきました。
使った大会
- 2021年丹沢湖マラソン
- 2022年野辺山ウルトラマラソン
- 2022年奥武蔵ウルトラマラソン
- 2022年8時間耐久レースin戸田・彩湖
これらの大会でハイペリオンテンポを使いました。
かなり走った感触がよく、ウルトラマラソンで使っても足のマメ等のトラブルもないのでシューズへの信頼が一気に急上昇していきました。
また、野辺山ウルトラマラソンではコースの一部が砂利道で、そこを走るとソールが結構悲惨なことになることが多かったのですが、野辺山を走ってもソールは健在でアッパーも破れ等もなく耐久性もかなりのものだと感じております。
履いている感触
上記の写真の状態で、ペース走やインターバル走で使用していますが全然問題は感じませんでした。
「シューズはアウトソールがすり減ってミッドソールが見えたら寿命である」
「履き口が広がってきたら寿命である」
「シューズによるが500km位でシューズの機能としては劣化している」
など、書籍やインターネットで知識として仕入れてはありましたが、自分が履いている感覚としては、まだまだ使えて、とても丈夫なシューズと思っておりました。
新しいものと比較してみる
新しいものを購入し、触ってみたり、並べてみたりしてみた所、履き込んできたものとは全然状態が異なることに驚きました。
アッパー
並べてみると、
- アッパーの伸び
- 履き口が広がっている
この2点が大きな違いに感じます。
履いていて、自分の足に馴染んでいる感じがして快適に感じていますがシューズが元々持っている「アッパーのホールド性」としては落ちているのだと思います。
アッパーの劣化と話は逸れますが、靴紐が画像の通りほどけにくそうなものに変更になっていました。
今までのやつもほどけたことはありませんが、よりほどけてしまう心配なく走れそうです。
ソール
ソールの違いは特に驚きはありませんでした。
こうして新品と並べてみると、まだ健在と思っていた前足部も結構すり減っています。
ミッドソール
ミッドソールは購入した時触って押してみた感じムニムニしていて、「履き込んだらすごい潰れそう」と思っていたのですがあまり潰れておりませんでした。
シワが少し入っている位で、ハイペリオンテンポ特有のミッドソールのモチモチしている感触は健在のように感じております。
見た目を比較してみての感想
新しいものと並べて比較してみると、確かに使ったなりの劣化はあるのだなと思いました。
特に驚いたのがアッパー部分でした。
こうして並べてみないとわからない位履いていて問題は感じませんし、とても耐久性の高いシューズなのだなと思いました。
新しい方を履いて、走って、比較してみた感想
横浜マラソンの前に1回は履いておこうということで21km位ジョグで使いました。
途中4kmは4:30/km前後で走ってみました。
履き込んだものと比べると違いはこの2つでした。
- ミッドソールの固さ
- アッパーのホールド性
新しいほうは、やっぱりミッドソールが固く、反発性がかなりありました。
アッパーのホールド性もかなり高く感じます。
見た目の違いもかなりのものでしたが、履いてみてもかなりの違いを感じました。
シューズの寿命について考える
こうやって新しいものを購入すると、古い方の劣化を見た目、履いた感じで実感しますが、履いていて心地が悪い感じはせず、むしろ馴染んでいる感じすらします。
シューズの寿命については、走行距離だったり、アッパーだったり、アウトソールの摩耗具合だったりと様々な判断基準がありますが一つの目安としては検討材料に入れてはいるものの、古い方もまだまだ普段のポイント練で使用していきます。
「速く走る」ということを第一に考えると、新しいシューズのほうが反発性があるので新しいほうを迷わずチョイスするのですが、ジョグや普段のランでは反発性はそこまで必要としないので良いかなと思っています。
そんな考えを持ちつつ、1つ気になることがあって、傷んだシューズで走るリスクとして言及されるのは故障です。
これはどうなのかなぁというのが思う所です。
愛読書の「BORN TO RUN」でも履き込んだシューズのほうが故障しずらいというような記載があったりして、シューズの他にもワラーチなどでもジョグしますが、ワラーチと比べればどんな劣化したシューズでもクッション性ある感じがします。
なので、この説を支持する僕もいつつ、一方で、
シューズのアウトソールのすり減り方が「自分の接地の癖」と捉えるならば、自分の癖ですり減ったシューズを履き続けることで「癖」がより助長され、故障のリスクが上がるってこともあるんじゃないか?
などと思うのです。
そんな2つで揺れ動きながら、自分の感覚で「もうこのシューズは履くのを止める!」と思う所まで履くとだいたい「800~1100km」位で収まる感じです。
シューズも速く走る系とデイリートレーナーだと耐久性全然違いますし、走る路面でも摩耗具合は違うので、数字と見た目は参考位にしつつ、自分の感覚で寿命の判断をしております。
ハイペリオンテンポ、リピート購入の理由
ハイペリオンテンポ、今回リピートした理由は2つあります。
- フルマラソンで使ってみたい反発性
- 程よいソールの厚さ、カーボンプレートなし
フルマラソンで使ってみたい反発性
1つ目の理由の反発性は、ハイペリオンテンポを履いて2021年丹沢湖マラソン(20km)で平均ペース4:13/kmで走り切れました。
このペースは、僕のハーフマラソンのベストタイムになるペースです。
この時に、ハイペリオンテンポの反発性の強さにほれ込みました。
トレーニングでも5000mペース走やインターバル走でも使い、スピード上げて走っても履いている感じがよいので、フルマラソンのペースならばかなり良いのではないかと思っております。
程よいソールの厚さ、カーボンプレートなし
僕はまだカーボンプレートの入った厚底レーシングシューズをあまり使いこなせる感じがしておりません。
今後走っていく中で好みが変わったり、どこかのタイミングでもう一度試してみようとは思いますが、どうしても「ソールの厚さ」と「カーボンプレートの反発の強さ」が気になります。
「ソールの厚さ」は、走り始めは良いのですが距離を走っていると足をどこに置いているかわからなくなる感覚に陥ることがあり、それが心地悪く感じることがありました。
「カーボンプレートの反発の強さ」は、反発が強すぎて脚が疲れてしまうような感覚が気になります。
そういった理由があって厚底レーシングシューズを使用しない僕にとって、ハイペリオンテンポの程よいクッション性と高い反発性だけど脚にダメージがこない感じはとても好みのシューズです。
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