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スポーツ体罰問題に思う事

僕が思う事
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先日、またとんでもない体罰問題のニュースが出ていました。

問題になった教師は僕と同年代。

僕と同年代ということは僕が見たり、経験したようなスポーツの環境でやってきた人なのかどうかわかりませんが、手が出るということはおそらく「そういう時代」にスポーツをしてきた人なのだろうなと思いました。

まず大前提として、「体罰は絶対にダメ」です。

僕も手が出る所で、スポーツをやったことがあり、

「死ぬ気でやれゴラァッァァ!!」

「やる気あんのかごららあああ!!」

とか言われて胸どつかれて、時にはボールぶつけられて、気合の雄たけびを上げながらテニスやっていた時期がありました。

そしてとても今では恥じていることではありますが、後輩たちに同じことをしていました。

卒業して数年たった後に結婚式などで後輩にあった際には、申し訳ないと謝罪した記憶があります。

みんな「全然いいっすよ!」と言ってくれ、社会人の大会であった時には話したり、今でも食事したりしていますが、僕の中では無思考に陥って「こういうものだから」とやっていたことに今でも恥じる気持ちがとてもありますし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

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結局は説明力不足?

結局暴言や暴力で指導するって、単なる説明力不足なんではないかと思うんです。

先日の暴力事件も忘れ物が発端だったとか。

何故忘れ物がいけないのか。

  • 忘れ物をするということは、そのイベントに対して本気になれていないという部分があったのではないか。
  • そういう精神状態で良い結果が出るのかどうか?
  • 忘れ物をしたことで、チームにも迷惑がかかり、忘れた君も試合に出るという機会損失をする。
  • 今回は部活の試合での忘れ物だったが、これが受験で受験票を忘れる等のミスだったらシャレにならない。仕事でもビッグプロジェクトでの忘れ物だったら取り返しのつかないこともありえる。
  • 忘れ物で、今まで積み重ねてきた全ての準備してきたことがおじゃんになる可能性がある。
  • 準備は大切。準備をおろそかにする人はいい結果をどの分野でも出せないと思う。

もし「スポーツを通じての人間形成」とかを掲げてやるのであれば、殴るではなく僕は上記のような感じで会話を通じて「忘れ物をしてしまった→準備を大切にしよう」という流れで話をしていくと思います。

でも、こんなことを話しても理解して行動してくれるかどうかはわからない。

だったら手っ取り早く暴力と恐怖で支配!という発想になるのかな。わかりませんが。

指導者は「結果」を求められるが「待つ」という胆力も求められる

指導者なり、組織の管理職・リーダーになる人には「結果」を上から求められます。

部活で体罰問題のある学校は強豪校でかつ、学校からも結果を出せというプレッシャーも大きいのではないかと推測します。

なので、完全に「中間管理職」なんですよね。

上からは「結果」を求められる。

指導する・まとめる組織のメンバーに対しては、対話や説明を通じて理解やモチベーションを高めるような働きかけが必要となる。

しかも、それが伝わったかどうか見守り続ける中で「待つ」という胆力を求められる。

僕も小さな会社の中間管理職をしていて「俺の気持ちも知らないでゴラァああああ!!!」とか心の中で思ったことは数知れずありますが(人間修行不足な件)、そうならないように自らを律して、何故そうなのか、あなたはどう思うのか、僕はこう思うけどどうか、それならこうしてみないか、と対話と説明を重ねて、行動が変わるのを「待つ&見守る」ということをしております。

どんな組織のリーダーも上からは「結果」を求められつつも、メンバーに対しては長期を見据えて「説明&対話&モチベート」そして「待つ」ということが求められると思います。

短絡的に感情に任せた接し方(暴力・暴言等)や箸の上げ下ろしまで口出しするようなマネジメントをした日には、短期的にはどうにかなっても長期的には、その組織は空中分解し誰もハッピーにはなれないでしょう。

上から結果を早く出せとつつかれ、それでもメンバーには粘り強く、長期的な視点を持って接していくことが求められる。

そう思うと、指導者や管理職って孤独で、常に生き方の品性の問題が問われているような気がします。

「スポ根」からのアップデート

そんな「説明や対話を重んじる組織マネジメント」と「黙って俺の言うとおりにやれ」と拳や恐怖で従わせることはまさに水と油。

「そんな能書きたれても、俺らの時代はなぁ」

なんて、同年代から上の方達には言われてしまいそうですが、ここは考えをアップデートしていかないと問題を起こし、果てはオワコン化してしまいます。

自分も40代になり、だんだん考えが凝り固まってきていることを感じることがあります。

これからますますそうなっていくのでしょう。

でも、なるべくそうはならないように、考えのアップデートをしていきたいと思います。

考えのアップデートに最適なのは、なんといっても読書です。

しかもなるべく、同じ著者じゃなくて様々な方の本を読んだ方が良いと感じております。

人は恐怖と暴力では縛れない

とどのつまり、人は恐怖や暴力では縛れないのだと思います。

表面的に言うことに従っていても、本質を理解して行動しているのではなく、

「恐怖や暴力から逃れる為に従っている」

のであって、理解や共感に基づく行動ではないので、その人の身にはならないし、最高の結果は得られないように思います。

楽しさ・探求心・魅力。この3つで人は夢中になれると思う

結局、人に行動してもらう動機ってこの3つだと思います。

  • 楽しさ
  • 探求心
  • 魅力

指導者・管理職の人は、やること自体の楽しさを対話の中で伝えていき、探求心を刺激する。

そして探求心を持って行動していく中でやっていることの魅力に気付くように機会を創出していく。

そんな指導者や管理職はきっととても魅力のある人だと思います。

「やることそのものの魅力」と「指導者もしくは管理職の魅力」。

この2つが両輪をなした時、その組織は最強の集団への変貌を遂げていくのかなと思います。

体罰問題から、組織マネジメントの話になりましたが、自分への自戒の意味も込めて書いてみました。

僕も魅力ある管理職を目指して、日々心の修行をしていきたいと思います。

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