「なんとなく体が不調だ」
数年前に、体の不調を感じ(後に食物アレルギーが発覚した)、その時に手に取った本。
なんといっても、本の帯に書いてあるフレーズが強烈でした。
「文明に飼いならされた生き方は、もうお終いだ。」
「野生の体には、癌も鬱も肥満も高血圧もない」
帯のフレーズを見て思わず手に取り、その場で購入し読みふけったその本こそが「GO WILD」。
この本は、元気でいる為に「足し算」を提案する本というよりも「引き算」を提案する本と感じました。
元々人類が持っている力をより引き出すには?についてを様々な切り口から書かれた本で、何度読んでも面白いです。
そして、僕が元気で暮らしていく為のヒントを多く与えてくれた本でもあります。
そんな「GO WILD」のレビューを書いていきたいと思います。
本の目次
この本の目次は、このような感じ。
【GO WILD 野生の体を取り戻せ! 目次(「GO WILD」より引用)】
- 第一章:人類バージョン1.0 なぜ進化による設計は揺るがないのか
- 第二章:現代人を苦しめるもの 病気ではなく心身の苦痛
- 第三章:野生の食事 炭水化物と文明
- 第四章:野生の動き 動くことで脳を形成し、再形成する
- 第五章:野生の睡眠 眠ると調子がよくなるのはなぜか
- 第六章:マインドフルネス 野生の心に現れるもの
- 第七章:バイオフィリア わたしたちの最良の部分は自然の中にある
- 第八章:同族意識 わたしたちを結びつける分子
- 第九章:野生の脳 体が健康と幸せをつなげる仕組み
- 第十章:野生の体を取り戻せ わたしたちは何をしてきたか、あなたは何をすればいいか
全十章に渡り、書かれていることはライフスタイルの再構築(野生化)。
どのテーマも生きていれば、程度の大小はあれど毎日関わるもので、読んでいく中で「あぁ、これはこういうことだったのか」という風に思ったり、「この部分を取り入れてみよう」と思ったり、取り入れたものは継続しているものもあれば、止めたり、再開しているものまで様々です。
所感
冒頭で書いた通り、この本は「引き算」の本だと思います。
現代だと、この不調にはこのサプリメント、この薬、この体操、この食品・・・と、言った感じで「足し算」の健康法が多く出回っているような感じがありますが、この本は気持ちいいくらい「引き算」の本です。
読み終えた後には、普段何気なくしている行動や口にしている食べ物の見方が変わる位の衝撃を受けました。
この本を読んだ僕の変化は、
- 「引き算」で物事を考えるようになった
- 「文明」との距離の取り方を考えるようになった
この2つが大きな変化として挙げられます。
例えば、毎日食べる食べ物。
以前は何も考えずに食べたい物をバンバン食べて行くといった感じでしたが、現在はこの本で提唱されている「低炭水化物食」を少しだけ取り入れています。
具体的には、おやつのバカ食いを止めるとかその程度の事ですが。これだけでもかなりの変化がありました。肌の感じが変わったり、なんとなく怠かったり、昼間に変な眠気が出るとかそういったことが減ったように感じます。
この書籍内では「ほとんどの不調は「文明病」と呼んで良い」というような記載があります。
確かに、現在の便利になりまくった食事や文明の利器は、人類の生活を劇的に便利にした反面、別の問題を引き起こしているように感じる時も多々あります。
ここ最近ではスマホは、そういったものの代表的なものでしょう。
この書籍を読み進めていくと、気が付いたら山奥で暮らしたくなる衝動を抱えてしまう位の気持ちになりましたが、そうは言っても、この現代に生きる僕としては、そこまでする勇気もない。「したいか?」と聞かれても生返事だろう。
でも、明らかにこの書籍で言われているように、文明病は存在するように感じる。
僕なりに考えた所、文明との付き合い方は「距離の取り方」が肝なのかなと思いました。
先述の炭水化物も摂りすぎがダメなのであって、ほどほどに摂れば良いのだ。あくまで自分基準ですが週に一回位ならポテチも良いだろう(ポテチをはじめとしたおやつ類をほぼ毎日食べていたから、それを週1に変えただけでも大きく摂取量は減るはず)。そんな感じで引き算をしていって、サプリメントもだいぶ整理はしたが、今も数種類飲んでいる。
スマホも、常時気になる、触っていないと気が済まない、ベッドに入っても見ている・・・・そういう状態が問題な訳で、時間を決めてほどほどに付き合えれば、様々な方とSNSでやりとり出来たり、楽しい側面もある。
便利なモノやコトに「使われている状態」ではなく「使っている状態」であることが重要なのかと思っております。それが文明との距離の取り方なのかなと思います。
自分のライフスタイルに、
「足し算ばかりではなく、引き算も大切だよ」
「文明との距離の取り方が大切だよ」
そんな気付きを与えてくれる一冊でした。
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