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ウルトラマラソンを走る一日が好きだ

ランニング
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この記事がアップされる、2023年5月21日の6:00は順調に行っていれば野辺山ウルトラマラソンの8~9km地点を走っている頃だと思います。

こないだ振り返っていて驚いたのが、ウルトラマラソンの出走数がかなりのものになっていたということでした。

  • 野辺山ウルトラマラソン:7回
  • チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン:6回
  • 奥武蔵ウルトラマラソン:6回
  • 8時間耐久レース:6回
  • 12時間耐久:3回
  • 日光ウルトラマラソン:2回

合計でまさかの30回。2015年に初めてウルトラマラソンに出てから30回になります。

こうして振り返ると、結構な数出たなぁと思います。

これだけ出ていると、色々なことがありました。

嬉しい事、悔しい事、色々です。

苦しい思いは間違いなく、毎回しています。

それでもこうして出ているのは、ツラかったことを忘れる「好きだから」なのですが、どこがそんなに好きなのかちょっと考えてみました。

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走るだけに費やす、贅沢な一日

ウルトラマラソンの朝は早い。

スタートは4:00や5:00。日の出と共に走り出します。

希望や意欲に満ち溢れた状態でスタート。

距離を重ねていくにつれて積み重なる疲労感。

所々で見れる絶景や、頂く声援、給水所での少しの会話などに励まされ、進んでいく。

60kmも過ぎてくると、やがて頭の中はきれいごとだけではなくなってくる。

第二の自分の「やめたら楽になる」という囁きも聞こえてくるようになる。

「いやいや、もうちょっと」

「これねぇ、ちょっとしたら楽になるから」

などと、なだめすかしながら進んでいく道。

ウルトラマラソンの道中でする自分との対話は面白い。普段の生活ではまず出てこないようなダメな自分が出てくる。

とりつくろえない位、疲れているし、追い込まれるから、そんな自分が出てくるのだろう。

自分に負けてしまうこともあったし、

ともにゴールする時もあった。

内なる自分の声と対話を続けて進み続けるのか、それとも負けるのか。

どちらを選択したら、自分は喜ぶのか、そんなことはわかりきっているけど自分の声に負けてしまうことがある。

それこそが自分の弱さだし、自分の嫌な所だと思っているので、このダメな自分と向き合う時間も、すごく肉体的にも精神的にもツラい時間ではあるけれど、とても面白い。

そんなふうに自分との対峙を続けて進んでいく中で、出会った思わぬ絶景に、応援の方や給水のボランティアの方、共に走るランナーさん、共に出走している奥さんと会った時にする一瞬の会話ややりとりに癒されて、普段では感じないようなありがたさを感じる。

何気ない飲み物や食べ物がとてもおいしく感じる。

陽が傾いていて、少し涼しさを含んだ風をいつもより気持ちよく感じる。

すごく疲れてくると、そんな何気ないことにすごく元気をもらったり、目を向けないようなものに目を向けるようになる。それらに感謝するようになる。

普段から、こんな目線を持てたらもう少しマシな人間になれるかもしれない。

わからないけど。

なかなかそんなふうになれないけど。

朝から晩まで、走り続ける中で感じたり考えたりすることは、こうして書き出してみるとちっぽけな感じもしなくもないけれど、僕はこの、ただ走るだけの贅沢な時間が大好きだ。

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