先日「THE FIRST SLAM DUNK」観てきました!
スラムダンクは中学生~高校生位の頃に夢中になって読んだ漫画。
何回読んでも、泣いてしまうシーンがあるし、セリフもほとんど覚えてしまっているのに映画を見た影響なのか、全巻読み直しをしたいと激しく思っている今日この頃。
僕、モノを多く持たない主義で、スラムダンク全巻も全て脳内再生出来るから実家を出る時に手放したのですが、アレだけは後悔ですね。
いや、「ベルセルク」もか・・・・。
まぁね、本当に欲しくなったら大人の甲斐性見せてやりますよ(誰に?)
そんな僕の心に大きな波を立てた「THE FIRST SLAM DUNK」。
観ていて思ったことは「夢中になる」っていいなってことです。
そんな「夢中だった頃」などを振り返っていきたいなと思います。
武里高校のようだった高校時代
僕の高校生時代。
今と違って髪の毛があったバスケ部ではなく、ソフトテニス部でした。
関東大会出場とインターハイ出場を目指してやっておりました。
2年生の時は、団体戦の関東大会予選で決勝リーグまで駒を進めることが出来、ここだけ書くとそこそこ出来る感じですが、決勝リーグでの負けっぷりが完全に湘北高校と戦った武里高校のようなかませ犬っぷりでした。。
実際、帰り道で「俺ら湘北にはなれなくて、完全に武里高校だったな」という話題が出た位でした(笑)
どうせなら、桜木花道にダンクを食らう三浦台高校の村雨くらいのインパクトを残したかったな。
3年生の時も、個人戦、団体戦もいい所までは行くものの関東大会もインターハイにも届かず、特にインターハイ予選団体戦では、その後30歳までソフトテニスを続けてもなかなか味わえなかった悔しさを味わいます。
「試合が怖い」と思った
ソフトテニスの団体戦は3ペア出場して、先に2ペア勝った方が勝ちです。
最後の夏のインターハイ予選。僕の学校はベスト16をかけた3回戦へ駒を進めます。
相手の力はおそらく互角。いい勝負になるだろうと踏んでいました。
1ペア目。うちの高校が圧勝。
2ペア目。うちの高校、大逆転負け。相手が完全にお祭り騒ぎになる。流れが完全にあっちへ行った状態。
3ペア目。僕。
「やってやろうじゃないの!」
とか、
「俺にまかせろ」
とかそういう感情はなく、お祭り騒ぎと化した相手校の雰囲気にただただ飲み込まれ、試合が好きだったはずの僕が初めて試合を「怖いな」と思いました。
スコア上はそこそこ競りましたが、相手の勢いに完全に飲み込まれ敗戦。
相手に礼をして、自分の学校の方を振り返ると、同期が、後輩達が泣いているのを見て涙が止まらなくなりました。
試合に負けたことよりも、試合が怖いと思った自分の弱さに涙が出ました。
長く続くスランプから逃げるように、練習に身が入らなかった日々。
そういうテニスに、自分に対する不誠実さが、己の弱さに繋がっているのだ。
そう思うと、情けなくて、悔しくて、涙が止まりませんでした。
後悔、自責、不甲斐なさ。
同期や後輩に対する申し訳なさ。
試合に負けてあんなに泣いたのは、後にも先にもこの時だけでした。
膝の怪我が原因で退部する所だけ、三井寿と被った大学時代
大学は、高校までの自由な感じと違って、練習、上下関係の規律等かなり厳しい部でした。
1年生の時の合宿で膝を怪我し、それが引き金となり一度退部してしまいます。
足手まといになっている自分、思い通りにプレー出来ない自分、厳しい練習、心配してくれる同期・先輩方、それら全てから逃げるように辞めました。
その後、三井寿のようにグレることはなかったですが、バイトと学校の往復だけの生活を送る中で自分を見つめ直す時間を過ごします。
自責と後悔の念でちょっと荒れた生活もしました。
タバコ吸ったり、酒飲んだり、悩んでいた時期は嫌な酔い方をしたものです。
ある時、思います。
「俺、やっぱりテニスがしたい」
サーブのトスアップの時に、一瞬時が止まる感覚。
サイドラインに自分のショットを打つ感覚。
ポイント取った時の歓声。
練習後の、「やりきった」という感覚。
それらすべてに飢えに飢えて、渇望しきった後に、覚悟を決めました。
部にお願いして戻らせて頂きました。
その後は夢中の日々。
膝の怪我との戦いは壮絶でしたが、チームメイトに恵まれとても幸せな大学時代でした。
何より、高校生の時に感じた「試合が怖い」と思うことはなく、闘争心を常に持ってプレー出来たことが良かったです。
夢中になれるってすごい。
「SLAM DUNK」の何か魅力的って、登場人物がバスケに夢中なんですよね。
僕も、高校・大学、今回は触れませんでしたが、中学、そして30歳まではソフトテニスに夢中でした。
肩の怪我でソフトテニスを辞めてからは、ランニングに夢中です。
学生時代は勉強に、進路に悩むことも多々ありました。
社会人になってからも、仕事の事やその他の事、悩むことはたくさんありましたがその度に、「夢中になれる」ことに救われてきました。
夢中になると、人と比べてどうとか、人から見てどうだとか、そんなことはどうでも良くなります。
ただただ、楽しい。
僕は夢中になれるってすごいことだと思うんです。
そんなことを「THE FIRST SLAM DUNK」を見て、思いました。
いい年したおっさんですが、何かに夢中でいられるおっさんでありたい。
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