10/10(月)夕方、9回裏1アウト満塁。
スコアはDB2-3T。
一本出れば、サヨナラ勝ちの場面。
CSが気になりながらやっていた仕事がひと段落ついて、一球速報を見た僕の手は一気に汗ばんできた。
勝つのか?こんな勝ち方ってまさに勢いに乗ってファイナルもイケちゃうやつじゃね?
代打は藤田選手。
ここで今年ベイスターズに帰ってきてくれた藤田選手が打つ。試合を決める。
想像しただけで泣きそうな場面だ。
決めてくれ。頼む。がんばれ。
しかし、次に更新された一球速報は「ゲームセット」を告げていた。
ベイスターズの今シーズンが終わりました。
結果はセリーグ2位。
クライマックスシリーズ、ファーストステージ敗退。
ここまで来ると、つい欲が出てしまうけど、昨年最下位からの2位。本当にお疲れ様でしたと思いました。
思えば今シーズンは春からうれしいニュースがあって、ワクワクしたシーズンでした。
帰ってきたOB達
98年を知るOB達のコーチ就任。
あのメンバーがベンチにいるだけで、すごい感慨深い。
もうあのメンバーたちは、ベイスターズを関わることはないのではないかとすら思っていたのでコーチとして帰ってきてくれたことは本当にうれしかった。
そして、冒頭に出てきた藤田選手。
暗黒時代にベイで奮闘し、楽天で優勝した時は本当に良かったと思った。
でも、いつかはベイスターズに戻ってきてくれないかと思っていた所での獲得の報。
そして、ベイスターズOBではないけど、大田選手の獲得。
身体能力が高くて、一発もある魅力ある選手。
優勝を知るOB、経験豊富なベテランの獲得。
今年はやってくれそうだ。去年とは違う戦いになりそうだ。
そんなことを思ったシーズン開幕前でした。
驚異の追い上げ
そんな期待をして始まった2022年シーズンでしたが、いきなり開幕カードで3タテ食らいます。
まだ始まったばかりとはいえ、「マジか・・・」となりました。
その後も選手の離脱等あり、低空飛行が続いていきます。
またか・・・?
何かこう、いいんだけど勝ちきれない、勝ったと思うと負ける。
イケると思うといけない。
順位を見ると、気が付くとBクラスにいる。
僕の中で「まぁ、そんなすぐに補強やらコーチが変わった効果は出ないよな・・・」などと、長年ベイスターズファンをしてきた人なら大量の罹患者がいるであろう、「ダメだった時の心の予防線」を張る癖が顔を出してきておりました。
進撃の8月
Bクラスになっても落ち込まないように心の予防線を張り始めた夏。
8月に入ると、ベイスターズはとんでもない勢いで勝ち始めます。
今までかみ合わないなぁと思っていた部分が面白いようにかみ合っていく。
この勢い、ヤバいぞ。
僕はもうBクラスになっても落ち込まないように予防線張っていたけど、そんなことしてないでチームを信じようと思えた8月の戦いでした。
8/26(金)ハマスタへ首位攻防戦を見に行く
今シーズン、リーグ優勝という点で考えると大きな分岐点になったと思うのが8/26(金)からのヤクルトとの3連戦でした。
8/26(金)は数年ぶりにハマスタへ行って現地観戦を楽しんだのですが、ヤクルト強かったです。
「たられば」を言ってたらキリがないのですが、この3連戦で最低勝ち越し、最高で3タテ出来ていたらリーグ優勝もありえたかもしれないなぁと思いました。
そういう大切な3連戦でしっかり3タテ食らわしてくるヤクルトは、すごかったです。昨シーズンリーグ優勝、日本一になっている経験と戦力、戦い方、見ていて大きな差を感じました。
最後の戦い CSファーストステージ
8月に大進撃をし、9月のありえない過密日程を乗り越えて、シーズン2位で終えます。
すごい・・・。2位。
9月の試合日程とか、見ただけで吐き気がするスケジュール。
選手もコーチ陣も関係者も、めちゃくちゃ疲れただろうなと思いました。
あれを乗り越えてきたからこそ、ファーストステージを勝ち上がってもう一度ヤクルトへの挑戦権を得たかったのですが・・・・結果は冒頭に書いた通り、残念な結果に終わりました。
帰宅後、動画で見た最後のシーン
一球速報でしか見ていなかった、クライマックスシリーズ3戦目。
帰宅後に動画で見ましたが、1塁ベース上で立ち上がれない藤田選手。
打席に入る所から、ものすごい気持ちを感じる表情でした。あの打席は残念な結果だったけれど、気持ちが伝わりすぎて凄かった。
試合後のそれぞれの選手の表情を見ていると、見ていてグッとくるものがありました。
誰もが「俺があと少し出来ていれば」と思っている表情に見えました。
そんな引き上げていく選手たちの表情を見ていると、根拠はありませんが思いました。
「このチームは、強くなる。」と。
終わりは始まりでもある。物語は続く。
そんな感じで終わったクライマックスシリーズ。
きっとあの舞台を経験したことで、次はもっと短期決戦でも伸び伸び出来るはずだし、あれだけの悔しさを味わったので来シーズンに向けての思いも強くなったはず。
試合が終わった翌日。
野球関連のニュースを見ていると、3戦目の采配の是非、山崎選手のポスティング、外国人選手の去就について等様々なことが出ておりました。
チーム編成は来季へ向けて動き出しています。
2022年シーズンは終わりましたが、もう2023年シーズンに向けてスタートしております。
ゴールはある意味、次のスタート地点と言っても過言ではないのだ。
またベイスターズの勝ち負けに、選手たちのプレーに、一喜一憂できる来シーズンを楽しみにしています。
ベイスターズ、2022年本当にお疲れ様でした。
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