先日、CSファーストステージで広島に負け、ベイスターズの今シーズンの戦いが終わりました。
どんな試合内容であろうと、次から次へと試合が続くシーズン。
試合と試合の間の絶え間ない移動。
おっさんになって改めて思う。なんてハードな生活なんだと。
挙句全力でやっても、どんなに努力しても、気持ちを持ってやったとしても、必ず報われるとは限らないのがスポーツの世界。いや、すべての世界がそうか。
それでも、次の試合へ向かっていくチームに、中間管理職で色々な事の狭間でヨレヨレになりながらも仕事へ向かう自分を重ねたりして。
仕事からの帰り道、通勤ランしながら「あぁ、先発はいいスタートしただろうか・・・」「先制しているかな・・・」と思う日々の充実度。
帰宅して、先制していればホクホク。大量失点していればガッカリ。
「98年の再来だ!!」と浮かれた春。
「交流戦優勝!!」ともうアレを意識せざるを得ない状況に(「アレ」は阪神な件)。
忍び寄るベイスボールの影。
気が付いたら迫りくる、4位巨人の背中。
「また・・・バ・・・バント!?燃えプロならホームランになっちゃうよ!!」などと嘆いたCS。
バントのミス。走塁ミス。守備のミス。記録に残らないミス。
僕の悪態を乗り越えてバントで作った1アウト3塁のチャンスで、まさかの内野フライは最早様式美。
すべてのことに、菩薩のような心で見守る。見守ってきた。
それでも、
「愛ゆえに、愛ゆえにベイスターズファンは苦しまねばならぬ!!」
そんなサウザー様ちっくなセリフまで浮かんでくるシーズン後半戦。
でも「愛などいらぬ!!」と言いつつも愛を捨てきれなかったサウザー様のように僕もベイスターズ愛を捨てきれなかった。
むしろ、あふれんばかりのベイスターズ愛に包まれてシーズンを終えた。
CSファーストステージ敗退後、つぶやいた一言が全てだろう。
「今シーズンも、本当にお疲れ様でした」
本当にこれ。
溢れるベイスターズ愛ゆえに、はしゃぎ過ぎたり、しょんぼりしたり、何やってんだと悪態ついたり、色々と今年も楽しかった。
そんな感じでベイスターズを見守ってきた今シーズンが終わってしまった。
少し寂しい気持ちもあるけれど、そんな今シーズンを完全僕目線で振り返っていきたいと思う。
浮かれそうになった春~交流戦終わり
98年の優勝メンバーが再集結したコーチ陣。
毎年シーズン明けは苦しい戦いが続くことが多いが、今年は順調な滑り出し。
そして、サイ・ヤング賞バウアー投手の獲得。
「今永、東、バウアー、大貫、石田、濱口、ガゼルマン、平良、、、ヤバい。先発が揃い過ぎてる!」
「ウェンデルケン、めちゃめちゃ良くね??」
「せ・・・関根覚醒!!」
そして、交流戦優勝。
もうこの時期のお祭り騒ぎは凄かった。
この時期、友人から「今年はベイスターズ優勝すんじゃね?」と言われ、「いやー、最後まで何が起こるかわからないのを色んな意味で体現するのがベイスターズだからw」と言っていたが、内心は「これは・・・マジで優勝するぞ・・・」と思っていました。
戦いを生き残った綾波レイが碇シンジに「こういう時、どんな顔すればいいかわからないの・・・」と言っていたが、まさに僕もそうだった。
やべー、優勝したら笑えばいいのか。シンジ君に教えてほしい。どうすればいいのか。
笑っちゃうぞ。笑っちゃうぞ。はしゃいじゃうぞ。
業すら感じるベイスボールと僕のアンチバント思想
「Why japanese baseball??」
実際は放送禁止用語を叫んでいたと聞く、ベイスボールの洗礼を受けた後のバウアー。
勝ってはいたけど、春先の勢いが減ってきて、伝統芸のベイスボールがちらりちらりと姿を見せ始めていた。
このあたりから、記録に残らないようなミスやボーンヘッドが目立つようになってきて、虎の尻尾を追っていたはずが、気が付いたら4位巨人の姿が大きくなってきていて、「やべえ。優勝しちゃうぞ」から「CS、CSは絶対に出たいんじゃあ!!」に変化してきていた。
一時は貯金もすべてなくなる所まで行ったけど、どうにか貯金も作り、3位でCSへ。
CSはワクワクしていて見ていたけど、内容を見ていると「何故、今年優勝出来なかったのか」をまるでおさらいで見ているような感じの内容であっけない幕切れのように思えた。
後は僕の好みの問題だけど、シーズン通じてバントがどうにもこうにもね・・・。すべてのケースでダメとは思わないですが、CSでも大田選手にバントさせた時は唖然としました。
もう、そこはゲッツー上等でヒッティングで行ってほしかった。
どうしてもバントというなら、代打だと思う。
それくらい、僕は長打が魅力の選手にバントをさせるのは好きじゃない。
ファミコンの燃えプロみたいにホームランになっちゃいますよって感じだ。
なんか采配批判みたいなことを書いてしまいましたが、これが僕の正直な気持ち。
ベイスターズには、細かい野球は似合わない。ド派手に打ってのお祭り野球。
守備や走塁のボーンヘッドは撲滅してほしいですが、「1アウト差し上げるから進塁させて頂戴」というような野球は似合わない。
そんな愛憎渦巻く、僕の捻じれたベイスターズ愛。
それでも、本当に今シーズンもお疲れ様でした。また来年も応援したいと思う。
あの日夢見た、二遊間。左のエース。
今年は藤田選手が引退。
他にも戦力外になった選手や去就が不透明な選手がいるが、僕の中で一番の衝撃だったのが田中投手の戦力外。
投手、タナケン。ショート、藤田。セカンド、石川。
深く深く、6位が定位置だった時代にタナケンが左のエースとなって、ショートが藤田、セカンド石川。ここがチームの骨格となっていってベイスターズが強くなっていく未来を妄想していた時代があった。
マウンドさばきがカッコよく、強気な感じのタナケン。
守備がありえなく上手い藤田。
表にはあまり出ないけど、メラメラ燃えるものを感じる雄洋(大ファンなのでつい下の名前で書いてもうたw)。
この3人は本当に推しの選手だった。
タナケンはその後左のリリーフとして初のCSで大活躍(巨人戦のけん制で刺したのはすごすぎた)。
雄洋は、DeNAになっての初代キャプテン。チームの支柱となっていた。
藤田は楽天へトレードとなり、日本一のメンバーになった。そして、昨年ベイスターズに帰ってきてくれた。
僕の妄想した形とは少し違ったけれど、活躍している姿がたくさん見れて、本当にうれしかった。
タナケンは現役続行希望とのこと。影ながら応援したい。
今年もありがとう。ベイスターズ。
今年、バントをする采配にヤキモキしたり、ボーンヘッド、ベイスボール、外野フライを打てば一点の所で内野フライを上げてしまうことにゲンナリしたりしたシーズンだった。
でも、そんなベイスターズが好きで仕方ない。
何故かと考えてみると、自分のポンコツぶりと重ね合わせているのかもしれないと思った。
僕も攻めればいい所で、送りバントのような人生を歩んできた。
「今年は違う」と意気込んだシーズン早々に故障していた学生時代。今やっているランニングもポンコツの嵐。
仕事も色々なことが起こる。期待に応えられず、罵詈雑言を浴びせられ、耳栓をして仕事に行きたい時もあった。
そう。毎日がベイスボールのような日々だ。
それでも、明日には明日の風が吹くと明日へ向かっていく。トゥモアナ精神。
番長は何度も言っていた。「やるべきことをやるだけです」と。
まさにそうなのだ。
どんなすごい勝ち方をしても、ベイスボール炸裂で負けても、明日はやってくる。
結果に一喜一憂せず、やるべきことをやっていくだけなのだ。
いちベイスターズファンとして応援しているはずが、ベイスターズに背中を押してもらっている時があった。
僕もベイスターズを見て熱く熱く立ち上がっていたのだ。
そう思うと、本当に感謝の気持ちが湧いてくる。
今年もお疲れ様でした。ありがとう。と。
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