リクガメのケージ飼育で温度管理と同じく重要な湿度の管理。
夏場はそもそも湿度が高いのでそこまでネックになってきませんが、冬場は外気の乾燥に合わせてケージ内も保温電球の稼働によりカラカラ。床材に散水する等しないと湿度40%とかすぐに切ってしまいます。
我が家で飼育しているギリシャリクガメとロシアリクガメは飼育書によると湿度50~60%が良いとのこと。ただでさえ乾燥し、保温電球を稼働させる冬場のケージ飼育でこの湿度を保つのは難しいです。
我が家の場合は、ケージ内の床材にジャーッと水を撒いて湿度を保っておりますが、夏場は3日に1回位、冬場は毎日やらないと湿度を保つことが出来ません。
これだけ撒いても、真冬に夕方にケージ内の湿度をチェックすると湿度40%だったり、下手するとそれを切っていることもザラです。
湿度対策を検討する中で「そもそも1日を通してケージ内の湿度ってどうなっているの?」と思って1日のケージ内の湿度変動を記録していた所、他の目的でやっていたことが原因で偶然ケージ内の湿度勾配がついていて、一日の平均湿度で考えると50~60%をクリア出来ているということがわかりました。
野生のリクガメならば、ずっと湿度が一定の空間にいるということは考えずらい。
書籍やネットでの情報を鑑みたり、リクガメの行動を推測していくと、
- 昼間:太陽が出たり、気密性の低い所で行動すると思われる為湿度は比較的低めと思われる
- 夜間:巣穴や茂みの中で眠るので、気密性も高く、太陽も沈むことから湿度が高い所にいると思われる
こう考えると、ベタっと1日50~60%の湿度で何が何でも固定、と考えるよりも1日平均で50~60%の湿度にすると考えたほうが妥当なのではないかと思ったのです。
個人的な見解も多く含みますが、偶然出来ていた1日の中でのケージ内の湿度勾配、これについて書いていきたいと思います。
偶然出来てしまった一日の中での湿度勾配
偶然出来てしまっていた、1日の中での湿度勾配。
まず、湿度を保つ方法は、ケージ内に水を撒くことです。
昼間はケージの上蓋を開けて、ある程度の通気性をキープします。
夜間は、上蓋をして、光を遮ったほうがリクガメが良く寝れる気がするので光も遮ってしまいます。
夜間は上蓋をして、そこからさらに保温性と光を遮断する為にカバーを掛けることからケージの気密性が上がります。
気密性が上がるというのは、全く狙っていなかったので完全なる偶然ですが。
こういった管理でたまたま出ていた湿度はこんな感じです。
- カバーと上蓋をしていないor少し開けている昼間(6:00~19:00):40~50%
- カバーと上蓋をしている夜間(19:00~6:00):60~80%
これって、ちょうどリクガメが行動するであろう昼間の湿度と巣穴や茂みの中で眠る夜間の湿度と厳密に数値が一致することは難しいとしても「リクガメが過ごす空間の1日を通した湿度」はこんな感じで変動しているのではと推測する数値と一致してくるのでは?と思ったのです。
散水した日とそうでない日でも湿度の変化はありますが、それは屋外でも雨が降ったり、晴れたりすれば変化はあると思うので、それも良いと考えました。
こんな感じで、偶然の産物でケージ飼育ながらも1日の中で湿度の変動を付けれておりました。
書籍によると地中海系リクガメの最適と言われる湿度50~60%を夜間は超えてしまっておりますが、特にこれで我が家のリクガメ達が体調を崩す等は今の所ありません。むしろ、この方法を取ってから状態が上がっているのではないかと思います。
この方法で、書籍で言及されている50~60%の湿度を1日の中で下回る時間帯もあれば、上回る時間帯もあり、平均すると50~60%で収まってくる感じになっておりました。
まとめ
リクガメ達の睡眠や保温性を考慮してやったことが、結果的にケージ内の湿度に1日の中で変化を付けれていたという何ともうれしい偶然でした。
何より、湿度を考慮するようになってからリクガメ達の状態がグンと上がっており、温度、光と同様に湿度もリクガメ飼育において相当重要な要素なのだと、より実感しました。
保温電球を稼働させる冬場は、特にケージ内が乾燥する季節なので湿度管理もしっかりとしていきたいと思います。
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