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2025年野辺山ウルトラマラソン振り返り 第三話「思い出せ、本栖湖での悔しさを」

野辺山ウルトラマラソン
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42km地点、八峰の湯まではまさかの快進撃。

想定以上の順調さに、思わずテンションも上がりそうになる・・・・が、心のどこかで「そんなに甘いもんじゃないだろ」と思っていた。

野辺山との戦いはこの日で8回目。すんなり戦いが終わったことなど、ない。

いつも完全なる泥仕合となっている。

しかも、先月のチャレンジ富士五湖でも38km地点の富士北麓公園上エイドを超えてから一気に失速していった。

つまりは、40km以降に課題があるということ。

その課題を補うべく、チャレンジ富士五湖後に50kmロングジョグをしようと思ったけど脚に痛みが出て30kmで終えている。

多分、ここからが耐える所だなぁ・・・・。

そんなことを思いながら、松原湖に向けての下り坂をスタスタ進んで行く。

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快進撃の終わり、野辺山の攻撃開始

ゴジラとかの怪獣映画とかで、茂みに隠れて、相手を引き付けて、「まだだ・・・撃つな、もっと引き付けて・・・・今だ!!撃てえええええ!!!!」みたいなシーンがある。

それを、いつ野辺山からやられるのだろう?

と、ずっと考えながら走っていたら、まさにこの辺りだった・・・・。

ヤバい。脚が重くなってきた。好きな下り坂のはずなのに、すごく長く感じる。

そこまでヤバい暑さではないけど、体にも熱がこもってきたのを感じる。

やべえ。

第二の自分、ネガティブこばすけが耳元で囁く。

「ああ・・・やっぱりここでキツくなるかぁ。富士五湖と一緒ですな。」

「脚痛めてたのに、ここまでよくやったよ」

「今年はさ、ほら、トレーニング積めてないから、仕方ないよ」

・・・ちょっと、お前は黙ってろ!!

暑さ、疲れ、ネガティブ思考・・・脳がうるさいのでジェルで糖質をブチこんで静かになってもらうことにしよう。

ここからがウルトラだろ

先月のチャレンジ富士五湖で、もう本栖湖の関門には間に合わないのに上記画像の分岐の所から本栖湖までノンストップで何故か走っていた。

それまで、散々走れなくて歩き倒していたのに。

意地なのか、矜持なのか、それとももう終わるという安堵感から走れたのか。

なんか、この走れた自分に対して「ここで走れるなら、もっと前で走っとけよ」とものすごく思った。

小海線の松原湖駅横の踏切を通過しているのに、視界では野辺山の景色を見ているはずなのに、僕の脳内では、あの間に合わなかった本栖湖県営駐車場に向かうシーンで埋め尽くされていた。

もう制限時間は過ぎていたのに、何故か走っていた本栖湖への道。

・・・思い出せ。

悔しいはずなのに「もう走らなくていい」とかリタイアバスの中で安堵した自分の情けなさを。

「もう走れない」と思っていたはずなのに、バスの乗り降りは普通に出来た情けなさを。

これまでの人生でも、ウルトラマラソンでも、こうやって敗退した後の激しい後悔の思いを。

自分に負ける悔しさ、情けなさを。

自分に「よくやったじゃん」と思えない情けなさを。

・・・自分だけは、自分を見限るな。

歯を食いしばって走り、第三関門の小海中学校横公園を目指す。

決壊しそうな理性を抑えつけ、自らを奮い立たせ、どうにか辿り着いた。

ここのエイドではシューズの中の小石を取って、果物をたっぷり頂いて、またもササっと出発。

ここからゴールまでは馬越峠の下りを除いてずっと登りと言っても過言ではない。

ここから気温も上がる。ここからがウルトラマラソンな時間が始まると言っても過言ではない。

ここから先には、あんな坂やこんな坂。

そして今回の野辺山の新兵器、シン・馬越峠。

そして新兵器にして最終兵器、97km走った後の強制参加型の名探偵コナンの聖地巡礼コース(これは楽しみ)。

既知の脅威、未知の脅威が手ぐすねを引いて待っている。

ついに戦いは、後半戦へ。

2025年野辺山ウルトラマラソン振り返り 第四話「積み上げてきたもの」に続く。

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