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2025年野辺山ウルトラマラソン振り返り 第二話「サプライズと自分の資源」

野辺山ウルトラマラソン
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スタート直後にトイレにピットインして、最高にスッキリした気分で2025年野辺山ウルトラマラソンを再びスタートした。

僕に安息の時間を提供してくれたトイレに「いってきまーす!!」・・・・とは、言っていないけれど、それくらい清々しい気分で走り出し、いよいよ林道へ突入。

野辺山ウルトラマラソンは、今回で8回目の出走となる。

今回の脚事情(右大腿四頭筋の内側に接地時に痛みが出る)では、今までタイムの稼ぎ時としていた下り坂でどれだけ攻めることが出来るのか。

細かいアップダウンはあるものの、野辺山の長く続く下り坂は3つだと思っている。

  • コース最高地点19km位から22kmの第一関門林道ゲートの数キロ先まで
  • 34km稲子湯エイド後1km急登後から49kmの第三関門小海中学校エイドまで
  • 76km第五関門馬越峠エイドから84km最終関門川上村原公民館エイドまで

ここを攻め切ることが、今までの必勝パターンだった。

下り坂が大好きなので、ここに活路を見出してきた。

しかし今回は着地時に右足の大腿四頭筋に痛みが出る症状を抱えている。

直近では下り坂を走ったり、長距離を走ったりはせず、どれくらい走れるのかは全くの未知数。

とりあえず、フラットな所ならば15km位なら痛みは出ないことは確認している。

まずは、走りながら自分の状態を確認だ。

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自分の資源

いよいよ野辺山名物の砂利道に突入し、接地がアスファルトよりもやや不安定になる。

ここまで、10km位は走ってきたが特に痛みはない。ただし、脚の張りや攣りそうな感じは常にある。でも、これは織り込み済みなので、別に気にならない。

痛みが出るのを遅らせるために、そして張りが出ていたり、攣りそうな感じが出やすいのもわかっていたから、今回は一話で書いた通りテーピングで守りを固めた

これだけ固めると北斗の拳の愛すべき敵キャラのひとり、ボルゲを思い出す。

ボルゲは最後にケンシロウと戦ったのにラオウやトキと比べてろくに名前も出てこない。ラオウの兄であるカイオウもそんな感じかもしれないが、とにかく最後に戦ったのはボルゲだ。

このボルゲの如く、とにかく大腿四頭筋を固めた。

引用:北斗の拳 ※画像が粗くてすみません・・・・

「Iテープで固めた上から、さらにVテープだぁ」

「これなら脚はつぶせねえぞ かかってこいや あっあっあっ」

・・・とスタート前に僕が言っていたかはともかく、僕はこの厳重なテーピングをこの愛すべき敵キャラに敬意を示し「ボルゲ作戦」と命名した。この日これから起こすサプライズは間違いなくこのテーピングのおかげ。

ボルゲにも感謝したい。北斗の拳の悪役は本当に愛しい。

・・・脱線したけど、そんな感じで不整地に入るも脚に痛みは出ずに順調。

不整地に入った時は不安すぎて足元ばかり見ていたけど、だんだん前を向いて走れるようになってきた。

とにかく脚が大丈夫か不安で足元ばかり見ていました(;^_^A

そうして走っているうちに、目の前には野辺山おなじみの絶景が。

下り坂はまだ試していないけど、今日は下りに不安がある分、登りを攻める必要がある。

結構登りは捨てることが多いけど、今回は呼吸がゼーハーならない位のペースでプッシュだ。

ガスっている景色は幻想的で、普段あまり見れない景色に自然とテンションが上がっていく。

脚は今の所至って順調。テーピングのおかげか、休養のおかげか、いい感じで来ている。

出走する前は「今回は自分にプラスの要素がねえ」などと弱気になっていたけれど、もしかすると僕が思っているよりはあるのかもしれない。

過信に繋がるような過大評価はダメだけど、過小評価も考え物だ。

自分で自分を信じないで、誰が自分を信じるのか・・・・。

そんなことを思いながら走っていたら、あっという間にコース最高地点に到着した。

富士山もうっすらと見えて、最高にラッキーな気分を味わいながら、ここからの下り坂に気合いをいれる。

「ここで痛みが出ずに走れたら・・・・、下りを攻めるパートとみなして攻めまくる」

ある意味、ここからの下り坂を思い切りいくのが一番怖かった。

休養もした。テーピングで守りも固めた。

脚は回復しているだろうし、テーピングも守ってくれるだろう。

自分にそう言い聞かせて、下り坂へ突入していった。

第一の下り坂

この日一番緊張して走っていたのは、この下り坂。

ここで痛みが出たら、完走は厳しいものとなるだろう。

いつもより抑えめのペースでそろりそろりと下っていく。

この時ばかりは脚のコンディションに意識が集中。

うーん。想像より痛みは出ない。いい感じだ。

なんか、イケそう!!

その後は「ビビっててもしょうがない!!当たって砕けるなら仕方なし」と思い、いつも通りのテンションで下り坂を走っていく。

そんな感じで走っていき、第一関門の林道ゲートに到着。

なんか想定外にいい感じでここまで来た。

エイドで果物を頂いて、パパッと出発。

稲子湯に向けての道中も下り坂はいつも通り走り、いつ下り坂が走れなくなってもいいように上り坂も抑えめのペースで刻んでいく。

この辺りで自分の資源・・・というか脚の回復具合がなんとなくつかめてきた。

現状を分析してみる。

テーピングのおかげか、下り坂の接地が安定して今の所は痛みは出ない。

ただ、左脚内転筋の辺りは今にも攣りそうでピクピクしているけど、これは先月の富士五湖からずっとこんな感じなので、引き続きシカトを決め込み、時々自らの闘魂ビンタ(この日左太ももを5回は闘魂ビンタしました(;^_^A)で頑張ってもらう。

もし派手に攣った場合は歩いたり、少し座ったりして回復に努める。

・・・なんか、想像より遥かに状態がいい。

やれることを積み上げていけば、奇跡が起こせるかもしれない。

そんな感じで順調に稲子湯に到着。

ちょっと気温が上がってきたので、ここでザバッと水被り。年始からサウナで水風呂の虜になってから、冷水を浴びると元気が出る仕様に変化したようだ。最高に気持ちいい。

ここのエイドは応援も賑やかで、ワイワイしている感じにすごく元気を頂ける。

稲子湯エイドを出た後は、少し急登。ここは補給をしながらスタスタ登り、下り坂になったら一気に42kmの八峰の湯まで攻める。

まさかのサプライズ

下り坂に入ってからは攻める攻める。

遠くから「スパーン!!」って音がするから、前を見たらケツを叩かれているランナーがいる。

なんだろうと思って見てみると、悟空のコスプレで希望者(ケツを向けると叩いて頂けるようだ)にはハリセンでケツを叩くというユニークな応援をしている方がいて、面白かった。

なんか楽しそうだけど、僕は普通に応援して頂く方で通過。優しい感じで「ナイスラン!!」と言って頂け、ドSなハリセンスタイルと優しいお声掛けのギャップになんか癒されました・・・・!!

ここまでもすごく応援に背中を押してもらっている。

なんか、ここまでは想像も出来ないくらいいい感じできている。

心配だった、芝生の不整地も問題なく突破。

八峰の湯に到着する頃にはさすがに疲れてきたけど、その疲れをぶっ飛ばす位のサプライズが待っていた。

上出来すぎる到着時間。

・・・こ・・・この時間はなんだ。

想定外にいい感じだ。

ここでも水を被って、果物をたくさん頂いて、ササっとエイドを後にする。

なんかここまでは想定外にいい感じだ。

何も「想定外」ってのは悪いことばかりではない。

ただ、良い時も調子に乗ってもいけないし、悪い時も不貞腐れてもいけない。

淡々と、淡々と、野辺山の道中を楽しみつつ進んでいくんだ。

そう言い聞かせ、八峰の湯を後にした。

ここで、自分に釘を刺しておいたことが功を奏する。

ついに野辺山からの攻撃がここから、始まる。

2025年野辺山ウルトラマラソン振り返り 第三話「思い出せ、本栖湖での悔しさを」に続く。

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