野辺山ウルトラマラソンが間近に迫ってきました。
僕にとって100kmは相当な覚悟を要する距離で、基本「楽しむ」スタンスで走るものの100kmの道中楽しいばかりで終わる訳ではないということも今までの経験で分かっており、いい経験もあれば悪い経験、もっと言えば熱中症とか脱水とか消化器系のトラブルによる嘔吐地獄とか、まぁ色んな地獄を見てきています。
誰に強制された訳でもなく、しかも自分でお金払って申し込んだものの直前になるとビビるんです。
そんな僕の背中を押してくれるのは読書です。
その時に読む2冊の本について書いてみたいと思います。
1冊目:BORN TO RUN
この本、著者が自分の脚が痛くなる原因を追究していく中でタラウマラ族のいるメキシコの山奥へ行きそこでタラウマラ族のランニングの秘訣を学んで、取り入れて、最後にウルトラマラソンを完走するという話(かなり端折った。内容はもっと骨格的にヒトは走るために生まれたということや、裸足ランニングのこと、シューズ業界のことなど展開していく。)。
僕もこの本を手に取った頃、とにかく走ると脚が痛かった(笑)
だからこの本を夢中になって読みました。
この本の著者は最後、ウルトラマラソンを最下位でゴールします。
その時のゴールまでの描写や、著者をゴールで迎えるスコット・ジュレク(ヴィーガンの超すごいウルトラランナー)のセリフ等、何度読んでも心にグッとくるものがあります。
そこを読んで、走るっていいな、僕もこれくらいウルトラの日は走り倒そう。
そしてゴールしようと決意をしていきます。
余談ですが、この本を読んで気持ちを高めて挑んだ初ウルトラの野辺山ウルトラマラソンでは制限時間3分前のギリギリゴールをしました。
この日のせいで(?)、僕はウルトラマラソンを大好きになってしまいました(;^_^A
2冊目:違う自分になれ!
この本、我が家でのランニング参考書の非常識マラソンメソッド等の著者、岩本さんの本。
この本を読もうとした理由は、そもそもウルトラマラソンを走る人の頭の中ってどーなっているの?
という疑問が湧いたからです。
この本を手に取ろうとした頃は何度かウルトラマラソンに参戦していて、うれしい完走や楽しいこともあれば情けないDNFやトラブルによる地獄も経験したりして、まぁそういった経験をしつつ大会で他のウルトラランナーを見ているとメンタルの強い方が多く、いい意味で「頭のネジが外れた」かのような感じで走っている人が多い(うちの奥さんも多分こちらの人種)。
覚悟を持ちましょうとか、断固たる決意とか、SNSや書籍でも見ますが・・・・
持って出走しても、崩れる時は崩れるんだわ!!だって僕弱いんだもん!!
っていう体たらく(開き直るなと)。
この本はウルトラマラソンのスキルとか練習法というより著者の岩本さんが走り始めてからウルトラマラソンに挑む話が書かれているもので、特に初参戦のスパルタスロンの話は「こんなに走れる人でも内なる声に負けることがあるのか」と驚きを感じました。
僕と違って岩本さんはその後のレースでその内なる声に打ち勝って快走します。すげえ。
僕は勝ったり、負けたり、負けたり、負けたり・・・・あれ?負け多くないか!?
こないだのチャレンジ富士五湖ウルトラマラソンでド派手に負けたので、すこししょんぼりしていますが・・・。
この本を読んで、僕が「違う人種である」と思った強くて速いランナーも内なるネガティブな声と戦い、それに勝利して完走だったり結果を手に入れているんだということにすごく勇気をもらえるんですよね。
そんな勇気をもらえる一冊です。
この本とは別でウルトラマラソンの練習法を書いてある本もあります。
持っていますが面白い本です。
練習メニューがすげぇ。すごすぎる。
その名も「完全攻略ウルトラマラソン練習帳」。
この本で書かれているソツケンからのセット練がマジで涙目。
ちなみにこの本のせいで僕は奥さんから「サブ10できるポテンシャルがあるって岩本さんが言ってるんだから大丈夫!」と言われます(笑)
枕元に置いて、寝る前に読む大会前
これらの本を枕元に置いて寝る前に読んでおります。
不安もありますが、どんな大会になるのか、どんな道のりになるのかワクワクしながら眠りにつくのがなんとも幸せです。
まさかこんなおっさんになって、こんなにワクワクできるとは!
本を読んで、トレーニングして、最高のゴールをするイメージを作っていきます。
弱い自分を奮い立たせて、素晴らしい景色と道中出会う色んな事柄、そして色々な自分とも対話しつつ当日は進んで行きたいと思います。
やるぞ。
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