母さん、僕のあの走力、どうしたでせうね?
ええ、2019年の湘南国際から、2023年のしまだ大井川まで、
なんだかんだで3時間30分切れてた、あの走力ですよ。
・・・ってオイ!「人間の証明」パロってんじゃねーよ。いや、大好きな話なんで、いつかこうやってパロってみたかったんです。
今回の館山で僕の「あの走力」を探し出すのは、棟居刑事でも厳しいだろう。
そんな一節も脳内で浮かんだ、館山若潮マラソンの一週間前。
僕は、病み上がりでどうしようもない状態でした。
思い通りにいかない。それが人生。
「人生なんて、そんな上手くいかないし、そういうのも人生の肥やしにして生きてくもんでしょ」
半ばヤケクソの境地で、20年以上前に思ったこのフレーズ。
何かある度に、「はい、これも人生の肥やしでーす」とやってきました。
今回の館山若潮マラソンに向けても、本当に色々上手くいかなかった。
12月にはプライベートで色々あり、物理的に走る時間の確保が難しくなったのと、走るモチベーション自体も厳しい時間を過ごした。
ようやく気持ちに折り合いをつけて、いい感じでインターバルを出来たなと思ったら、館山若潮マラソン二週間前に発熱。風邪で1週間走れず。
「こんなに上手くいかないもんですかね!?」
と悪態突きたくなるし、なんだかなぁという感じもありつつもジョグを再開した所、ヤバい。
・・・走ると咳が出る。
「どれくらいで走れるのか確認したい」
という欲をひたすらに抑え、ジョグ+時々流しの突貫工事で病み上がり特有の体がフワフワした感じはなくなりましたが、冒頭のパロった詩の如く、僕の走力は完全に霧散している感じ。
正確に言うと、霧散はしてないんでしょうが「館山には間に合いませんよ」ということは明確に体が告げていました・・・!
夢見る自分と現実を見る自分
これは、相当に厳しいレースになる。
頭では理解しているものの、どこかで「なんだかんだで、3時間30分切れないだろうか」と思っている自分がいる。
しかし、お正月の箱根駅伝直前に風邪に翻弄された中央大学の選手は額面通りの力を出せずに本当に苦戦していた。
彼らの姿を見ていて体調管理の難しさと、体調を崩した場合の影響の大きさをすごく感じた。
回復力も若くてあるだろうし、そもそも走るモチベーションなんかは僕の比ではない位高い彼らですら、風邪等で体調を崩すと本来の走りは厳しくなるのだということを目の当たりにした。
対して僕は、彼らより若くはないし、そもそもポンコツだし、道楽ランナーの僕が直前に体調を崩したらどうなるのか。
地獄を見るのか。それとも「案外走れちゃいました!」となるのか。
わからない。過度な期待は自分にないけど、少しの期待はある(笑)
そんな夢と現実の間で思考がふらつきながら、ふわりとした感じで館山若潮マラソン当日の朝を迎えました。
ついに号砲。長いレースが始まる。
当日は4時に家を出て、スムーズに会場入り。
久しぶりのラン友さんや初めましての方とお会いでき、スタート前も楽しく過ごし、気が付いたらスタート時間に(ありがとうございました)。
Aブロックの最後方に並び、スタート時間を待つ。
今日のプランは、こんな感じとした。
- プランA:とりあえず4:50~5:00/kmで走り出してみて、呼吸の感じでこの日の走りを決める
- プランB:呼吸が厳しい場合は、ペースを苦しくない所まで落とす(目標タイムはなしとし、ゴールすることを第一目標とする)
「プランA」で最後までイケれば、めでたく3時間30分切り。
「プランA」が厳しい場合は、「プランB」発動。後はどんな手を使ってでもゴールに辿り着く。
奥さんは、一週間前からあーだこーだ言う僕を、「なんだかんだ帳尻合わせしてくるでしょ。帳尻合わせてくるのは得意なんだから」とつれない感じ。
いや、ちょっとは心配してくださいよ・・・(;^_^A
そんなつれない奥さんとグータッチして、ついに館山若潮マラソンがスタートした。
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