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2024年館山若潮マラソン 第3話「僕を繋ぎとめている細い糸」

館山若潮マラソン
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「走力の証明」どころか、ポンコツの証明になりつつある、2024館山若潮マラソン。

遠ざかる3時間30分ペースメーカー集団、追おうにも追えない状態。

そして、こんな状態なのにあと21kmもあるという現実。

これはまさに「南房パラダイスの悲劇」。

「えっと・・・なんか雰囲気がウルトラマラソンぽくなってきたけど・・・大丈夫??」

本当、21km地点からは完全にウルトラマラソンモードだった。

脳内妄想全開。

でも、なんだろう、失速してるし、グダグダになる予感しかしないんだけど、笑ってたんです。

本当にキツかったけど、楽しかった後半戦へ突入する。

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決壊

・・・・ペースメーカーは行ってしまった。

つまりは、3時間30分切りは無理ということ。ヘロヘロで集団につくことも出来なかった。

プランB発動だ。ペースはその時なりに走れるスピードでとにかくゴールを目指す。

自分の状態を見積もってみる。

ケツ、ハムがめっちゃ張ってきた。走り込みが出来ていない時に大会出るとよくなるやつだ。

足の接地している感覚も「もう接地しないでください」みたいな感じで変な感じ。

典型的な、トレーニング不足。以上。

そんな感じで自分の状態を見積もりながら、走れるペースで刻んで行くがいよいよ限界を迎え26km地点位で少し歩いてしまい、ここで一気に理性が崩壊した。

ネガティブこばすけが大手を振って現れる。

「いやー、風邪ひいていたし、色々あったし、心身共にフルマラソンなんか走れる状態じゃないよ君!」

「もうよくやったよ。次のエイドでリタイア宣告でいいんじゃね?」

なんか、そんな言葉に耳を貸してしまっている僕がいる。

そうだそうだ。なんか色々うまくいかねーし、やってらんねぇ。公私共々、上手くいかない。

そんな半ばヤケクソになりそうな反面、こんなことも思う。

「いやいやでもさ、起こったことはコントロールできない事だし、仕方ないと割り切っとくのも大切だし、それで物事放り投げてたら何も出来ないよ?」

どうにかこうにか距離を稼ぎながら、自分との対話を重ねていった。

道楽ランナーの矜持

違う動きを入れて、筋肉の張りをマシにする為に少し歩きを混ぜていると、ボランティアの方から「脚痛めたり、具合悪くないですか??」と声掛けされる。

「ありがとうございます!体は大丈夫です!心が折れているだけですwww」

・・・・そうなのだ。体は別に故障している訳ではない。

むしろ、今問題なのは、心が折れて、負けていることが問題なのだ。

ペースが速いとか、遅いとか、歩いているとか、そういうのはどうでもいい。

心が折れている。

景色を眺めながら、「弱いなぁ俺は」と思う。

折れそうな時、ダメになりそうな時、「強くあろう」とすると、僕の場合は「いや、強くないから折れているし、ダメなんじゃん」と自分で自分に突っ込みを入れて、そのままポッキリと行ってしまうことが多い。

こういう時、僕は「どういう自分が好きか??」と自らに問うことにしている。

これについては答えがはっきりしていて、

「結果はどうであれ、最後まで足掻く自分」

・・・結果はコントロールできない。だけど、最後までやることは僕にでも出来る。

やるだけやって、ダメなら仕方ない。

そういうふうに、ランニングに限らず取り組んできて、そういう風にやりきれた時は結果がどうあれ激しく後悔するとか、自分を責めるとかそういうことはない。

・・・・そういうことだよなぁ。

今日の自分に出来ることは何か。

どんな形であれ、ゴールを目指すこと。

今日なりの自分のベストを尽くすことだ。

故障でも、体調不良でもないのに大会を降りるのは、ない。

弱い自分に対して、小さな勝利を積み重ねていってゴールに辿り着く。

少しずつ、折れまくってきた心が復活してきた。

脚に、少しだけ力が戻ったような気がした。

  • 20km→30km区間タイム:57:05(平均ペース:5:43/km)
  • グロスタイム:2時間33分58秒

※一気にガクンと落ちました。心身共に鍛錬不足でした(;^_^A

そして、いよいよ30km過ぎの激坂、ラストに挑む。

2024年館山若潮マラソン 最終話「走り好きの証明」に続く。

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