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リクガメフードを与える理由

リクガメの餌
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2008年からギリシャリクガメのリッキーの飼育を始めて、飼育環境や餌について色々調べたり、試行錯誤を繰り返してきました。

特に餌については、色々と調べては試し、リクガメ達の様子を観察し、を繰り返してきました。

餌の中で、「人工飼料与えるかどうか問題」は結構飼育者の中でも意見が分かれる所で、僕も人工飼料を与える時期もあれば、与えない時期もありました。

様々な変遷を経て、現在は「人工飼料を週に1~2回、与える」というスタイルで落ち着いております。

何故1~2回か?

というと、

「人工飼料を与えることによる、たんぱく質過剰摂取のリスク」

と、

「人工飼料を与えないことによるビタミン、ミネラル、たんぱく質不足のリスク」

この両者を天秤にかけた時に、最もバランスが取れるの給餌頻度が週1~2回かなという推測の下、そのようにしております。

この考えに至った経緯を下記にまとめてみました。

我が家で飼育しているギリシャリクガメとロシアリクガメに与えるという前提で、記事を書いております。飼育種によって食性は異なるので、その点を考慮頂ければと思います。

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人工飼料に対しての考えの変遷

人工飼料を与えるかどうかについては、大きく三つ変遷してきました。

飼育開始初期(毎日与えていました)

2008年の飼育開始初期、お店で与えられていて、購入時の説明でも「与えて下さい」とのことでしたので毎日野菜とリクガメフードを与えておりました(レップカルのカラフルなやつ)。

当時は、特に与えることに考えや疑念も持つこともなく、「そういうもの」という感じで与えておりました。

飼育開始中期(全く与えませんでした)

リクガメが病気になり、受診する際に獣医さんに飼育相談をしたり、本やインターネットで調べていく中で「リクガメフードはたんぱく質過剰になって、与え続けられたリクガメは短命になる」「甲羅がボコボコになる」「メインで与えるべきものではない」等の助言や記載を目にしたことや、「そもそもリクガメフードなんて自然界にはないし」という自身の考えでリクガメフードを全く与えない時期がありました。

現在(週1~2回、人工飼料を与えています)

書籍やSNSなどで出てくる、リクガメの食事に関する話題を見たり、自分の中でも本当に完全に草食なのだろうかと言う疑問、またカルシウムの吸収にはビタミンD3が必要だがそれに必要な紫外線量はケージ飼育のUVBライトで足りているのか、仮に完全に草食だったとして彼らが野生で生きている地域と日本で僕が与えている野菜や野草は現地とはミネラル分も異なるだろう。

野生では、そもそも草は洗わずに食べているはず。

虫や動物の死骸を食べていたとか、そういう情報も断片的に見かける。

そういった情報を集めていくと飼育下のリクガメは「栄養素の過不足」が起こっている可能性があるなと思ったのです。

ある栄養素は過剰かもしれないけど、ある栄養素は不足しているかもしれない、という状態。

そのリスクを補うために、僕は現在週に1~2回、人工飼料を与えるということに決めました。

栄養素の「過剰リスク」と「不足リスク」

リックゼリーを与えた日の盛り付け。

①栄養素で僕が「過剰になると良くない」と思っているのはたんぱく質と脂質。

ただ、調べても調べても、適量はよく分かりませんでした。ただ、断片的に屋外飼育のリクガメが虫を食べたとかそういう情報を見聞きするにつけ、「適量はわからないけど、彼らに必要な栄養素なのだ」という確信は持っておりました。

②栄養素で「不足しているかもしれない」と思っているのがビタミンとミネラル。

野生のリクガメが食べている野草の生育条件とは、全く異なる条件で育った野菜や野草を与えて育ててきておりますが、果たして必要なミネラルやビタミンは摂取出来ているのか?という疑問はずっと拭えずにおりました。

①と②は常にずっと頭の中で疑問に思い、考え続けている部分でした。

ギリシャリクガメやロシアリクガメが草食メインであることは多分間違いない。でも全部、完全に草食なのだろうか。そんなことがあるのだろうか。

その疑問が常に頭から離れなかった為、僕は一定の給餌頻度を定めて人工飼料を与えるという選択をしました。

あえて、「中庸」という選択をしてみる

リクガメの人工飼料についての考えは、様々だ。

「与えなくて良い、むしろ与えない方が良い」という考えの方もいれば、「与えた方が良い」という方もいる。

SNSで情報を見ていると干しエビを与えている方や、豆腐を与えている方も見かける。

屋外飼育のギリシャリクガメがミミズを追いかけて食べる動画も見たことがある。

彼らの原産地の土壌はミネラルが豊かで、日本とはまったく植物のミネラル含有量が異なるという情報も見たことがある。

これらの情報を踏まえて、人工飼料を与えることによるたんぱく質や脂質の過剰摂取のリスクと引き換えに、ビタミンやミネラル、たんぱく質を人工飼料から摂取することにより、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、脂質不足のリスクを補える人工飼料の給餌頻度はどれくらいなのだろうか。

この時点で、人工飼料は「与えるか、与えないか」の両極の議論ではなく、「与える前提で、最適と思われる給餌頻度はどれくらいか?」という中庸の選択をする方で僕の考えは固まってきておりました。

毎日少量を与えるべきなのか、あるいは人工飼料だけの日を作るべきなのか(人工飼料だけ与えるのは消化器官内にガス発生のリスクがあるように感じるので避けています)、あるいは与える日を週に数日作るべきなのか・・・・

色々迷い、試した結果、「週に1~2回、野菜や野草といっしょに人工飼料を与える」という形に落ち着きました。

僕が人工飼料を与えた方が良いと思った決め手

ケージ内をひたすら歩き回るギリシャリクガメのリッキー

2008年から、人工飼料に関する試行錯誤をすべて経験してきているのがギリシャリクガメのリッキーです。

人工飼料を与えない時期は「人工飼料は不要」という考えの下、野菜と野草を中心に与えておりましたがリッキーの様子を見て気になっていることがありました。

餌も食べるし、獣医さんに見せても甲羅も柔らかくないし問題ない、と言われるものの、後ろ足の動きがどうにも弱弱しい。しっかり立てていない感じがする。

いっぱい動き回るし、食欲も旺盛なんだけれども、図鑑や書籍で見る野生個体と比べるとどうも後ろ足が弱弱しい。

床材も踏ん張れるものを使っているし、原因は何なんだろう。カルシウムも添加しているし。

この辺りを考え出してから、リクガメの食事について再度猛烈に調べ始めて、リッキーの後ろ足の弱弱しさの原因は「たんぱく質、ビタミン、ミネラルの不足によるもの」ではないかと思ったのです。

何かの栄養素が不足しているのだろうと、上記の考えを元に週に1~2回の人工飼料の給餌を続ける事3年。

リッキーの後ろ足がちゃんと踏ん張れるようになったんです。

他に要因もあるのかもしれませんが、僕がリッキーの飼育環境で見直したことは上記の給餌内容のみでした。

僕は、この一件で「人工飼料は与えた方が良い」という確信を得て、それでもたんぱく質と脂質の過剰摂取のリスクを最小限にする為に「人工飼料は野菜、野草といっしょに週に1~2回の頻度で与える」ということを継続しております。

まとめ

リクガメの飼育を2008年から始めて、ずっと考え続けてきた「リクガメに人工飼料を与えるかどうか」についての思考の変遷や現在の考えを書いてみました。

現在は、「人工飼料は野菜、野草といっしょに週に1~2回の頻度で与える」という形で給餌しておりますが、今後また色々調べて、検討していく中で変わっていくかもしれません。

リクガメ飼育は、リクガメがかわいいことは勿論ですが、飼育環境や給餌について試行錯誤していく過程も楽しいです。

これからも彼らが元気で暮らして行けるように、色々飼育情報を調べたりすることも続けていきたいと思います。

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