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2023年館山若潮マラソン 第3話「禁じられた遊び」

館山若潮マラソン
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【ここまでのあらすじ(第2話はこちらです)】

房総フラワーラインまでは、3時間15分を狙える所で走ってきてしまった僕。

突っ込みすぎなのか、それとも「昔のケンシロウではないな・・・」的なヤツなのか。

答えは一択。

どう考えても、脚の重さを感じてきてる。

「突っ込みすぎた」

そんなことを思いながらも、やってしまったことは変わらない。

おバカの反省はゴール後にして、今は出来ることと、楽しむことに集中だ。

フルマラソンは、後半戦ことが華。

体力と理性のギリギリを攻める楽しさ、ゴールが近づく安堵感。

どのフルマラソンも後半戦はキツい。

今まで出場してきたフルマラソンの大会達・・・・

その中で、館山若潮マラソンの後半戦は群を抜いてキツい。

ここから始まる登り。やってやろうじゃないの。

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始まる登り。始まる終末へのカウントダウン。

太鼓とかとても賑やかな応援のある南房パラダイスを後にして、住宅街のほうに戻ってくるとついに登り基調が始まる。

応援の方も多くいて、本当に力を頂ける。

フルマラソンを始める前は「30kmからがフルマラソン」とよく聞いていたので「30kmからがキツいんだろう」と思っていましたが僕は何度走っても20~30km辺りがキツく感じます。

30km過ぎてからは、カウントダウンが始まるような感覚があるので気持ち的には楽になるんですよね。

こんなこと思いますが、まぁいつでもそれなりにキツいですけど・・・・(;^_^A

登り基調になり、ややペースダウン。

25km地点通過タイム:1時間56分(20→25km:24分19秒)

ヤバいなぁ・・・・ペースは落ち着いてきているけど、これ「落ち着いている」とか戦略的なものではなく、「落ちている」んだよなぁ・・・・。

前半の細かなアップダウンで確実に脚は削られている。

ここからあの坂を相手にするのか・・・・。

あの坂を相手にする前にここまでのダメージを与えてくるとは・・・・館山若潮マラソンおそるべし。

嗚呼、様式美。まさに伝統芸能の域に昇華か。

「30km過ぎの激坂がヤバい」

という話はよく聞きますし、僕も過去に4回走っているのでそれはわかっていますが何気にヤバいのがその激坂の手前の坂。

ここでもう一度、コースの高低図を見て頂きたい。

30kmの前座扱いするにはあまりに惜しい上昇具合。この坂もいい仕事してきます(白目)

この前座の坂をひええ・・・と思いながら、呼吸が荒れ過ぎないようにペースをコントロールしながら登っていきます。

応援の方の声援を燃料に進んでいきます。

どうにかこうにか攻めの姿勢は崩さず、進んでいきたい。

30km地点通過タイム:2時間20分42秒(25→30km:24分26秒)

坂の影響か、少しづつペースが落ちてきている。

まぁでもここでペースを意識しすぎてゼーハーするのは得策じゃない。

落ちた分は下りで取り返せばいいのだ。

そしてついにやってきました30km過ぎの激坂!

「元気玉を食らうフリーザ様ごっこ」をここでやり始めたのは何年前からだろう。

元々、ウルトラマラソンの練習の一環として館山若潮マラソンに出ていて、この坂を走れないんじゃチャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの船津の坂、野辺山ウルトラマラソンの馬越峠で勝負にならないよという意味で「こ・・・・こんなもの・・・・」という心意気で登っておりました。

しかし悲しきかな、元ネタのフリーザ様は「うああああーっ!!!」と元気玉を食らってしまう訳で。

僕も過去4回、しっかりと「うああああーっ!!!」となっている訳で。

だから、食らうんですよね。元気玉。

こんなことやって遊んでいないで、真面目に走れと。

しかし遊んでしまうのが、僕の性。おバカの血が騒ぐのです。

坂の途中にいてくれている応援の方に手を振りつつ、

「こ・・・・こんなもの・・・・」

と、登っていきます。

お、なんかキツかったけど、すんなり行けたぞ!しかも今回はフリーザ様も返上か。

「ほっほっほっ・・・・私の走力ですか?1208043241512602です(この数字の由来がわかる方は相当のこばすけマニア認定です。)」

「あなた(館山)には全力を出すことは致しませんので、ご心配なく」

そんなフリーザ様をパロッたような、ナメたセリフも脳内でよぎるほどに順調すぎる。

登り切った先で、「よっしゃ!下りで取り返すぞ!!」と加速した瞬間。

「ビクッ!!ビクビク!!」

「あ・・・やべえ」

僕の代わりに両足のハムストリングスが「うああああーっ!!!」と悲鳴を上げたw

○| ̄|_

ナンデコウナルノ・・・・

なんでって、こんなことを脳内で妄想して遊んで走っているからこうなるのよ。

やべえ。あと10km位か。

フリーザ様ごっこに興じていたら、またしてもえらい目にあってしまったw

帳尻合わせと目標の下方修正には定評のある私。

いやいや・・・まいったものだな。

こういう展開でこそ、面白いじゃないの!!!

その笑いは、へっぽこな自らへの皮肉か、限界に挑むことへの喜びか。

2023年館山若潮マラソン 最終話「魂に火をつけろ」に続く。

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