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2022年横浜マラソン 最終話「とても遠くに感じたフィニッシュゲートと3時間15分切り」

横浜マラソン
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首都高湾岸線の攻防で、精神的にも崩壊し、脚のダメージも蓄積し、目標としていた3時間15分切りも厳しい状況となった。

それでも、大会は面白いし、何よりこういう状況を味わえるのも大会の醍醐味だ。

「まだ、自己ベスト更新は狙える」

その思いと、

「どう始まるかではなく、どう終わるかが大事」

という、ベイスターズのラミレス前監督の言葉を思い出し、気持ちをもう一度強く持って、首都高を降りてついに最後の戦いに身を投じる。

どう終わるか。

当然、笑顔でゴールに飛び込むぜ。

それとセットで自己ベスト更新ももぎ取ってやる。

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ランナー強制参加型ゲーム「脚攣り危機一髪」の恐怖

首都高を降りて、ゴールまでは6~7km。

スタートした時点では、ラストスパートをかけるつもりでいました。

しかし、とてもじゃないけどスパートをかけれる状態ではない。

その主犯は、首都高の後半から苦しめられてきた「脚攣り」です。

ギリギリつらないペースを保ちながら(5:00~5:15/km位)、進んで行く。

少しでも4分台に戻すと、

「ビクッ!!」

と、ハムストリングスが痙攣する。

派手に攣ってしまうと完全に走行停止してしまう。

走行停止するレベルの脚攣りをしてしまうと、おそらく自己ベスト更新は厳しいだろう。

脚が攣らないギリギリのペースを保ちつつ、進んで行く。

この探り探り、ビクビクしながらやる感じ。

まるで「黒ひげ危機一髪」。

いや、「脚攣り危機一髪」か。

レース中、脚攣りの憂き目にあったランナーは強制参加させられる恐怖のゲーム。

最近は参加することが減ってきていたのですが、今日は僕も参加することになってしまったようです。

横浜マラソンにはエントリーしたけど、脚攣り危機一髪にはエントリーしてないんですがね。

あ、どの大会にもいつでも参加出来るようにエントリー特典として付いているんですね。すみません。

バカなことを考えながら、進んで行きます。

市街地に帰ってくると、

「おかえりー!!」

「ラストがんばれ!」

「もうすぐゴールだぞ!!」

とか応援がすごい。本当にありがたい。

ジェルがなくなり、小麦アレルギーでエイドの食べ物が摂れない僕にとって、まさに最後の燃料がこの応援でした。

燃えてエネルギーになるのは糖質と脂質だけじゃないぜ。

心も燃えてエネルギーになるぜ。鬼滅の刃の煉獄さんっぽいけど。

ありがたい応援に手を振って「ありがとう!!」とかやっていると、ついペースアップして一度マジで攣りそうになり、止まってしまいましたが、すごく元気もらえました!

夢中でもがきながら走っていて、気が付けば首都高を折り返した時にはあんなに遠くに見えたランドマークタワーがもう目の前に見えてました。

全く近づいてこないフィニッシュゲートに飛び込む

赤レンガ倉庫のあたりにくると、海のほうをぐるりとまわります。

このあたりまで来ると、ついにフワフワしてきました。

ヤバイ!!これハンガーノックっぽいぞ!!

残り距離もカウントダウンに入っているが、僕の体力もカウントダウンに入っている。

あとラスト2km切っている。

もう少し進めば、ゴールゲートも見えてくる。

気持ち的には1km4分を切るくらいの勢いで走っているつもりなのですが、まるで水の中を走っているみたいに進まない。全く加速していきません。

「ゴールする」という気持ちと、応援のおかげでどうにかどうにか進んでいる感じ。

「俺の体よ動け!動いてくれ!!」

自分の体に祈るような気持ちでもがき進んでいきます。

最後の1km、2kmはまるでベイスターズの最終回の如く、1アウト、1アウトがとにかく遠い。

最後とてつもなく長く感じる1km、1kmを味わいました・・・・。

そしてついに、フィニッシュゲートが見えてきました。

朝、スタート前に撮ったフィニッシュゲート。

「あと195m」

そんなありがたい距離表示が見えて、最後の力を振り絞ります。

振り絞っているんだけど・・・・加速しねぇ・・・・・。

自己ベストを狙うフルマラソンの恐ろしさをたっぷりと味わいました。

順調すぎる滑り出しで始まり、

首都高でエイドの位置を勘違いし、首都高では脚攣り、風、アップダウン、道路のバンク、暑さの猛攻を受けて精神崩壊を起こし、

ラスト7kmは、脚攣り危機一髪と糖質とスタミナ切れで力が出なくなりヘロヘロに。

もちろん、楽しさも味わいました。

ボランティアの方や沿道の方の応援、本当にありがたかった。

一生懸命走って、喜んだり、応援に力もらえたり、良い景色見て「おお・・・」ってなったり、阿鼻叫喚になったり・・・

全て、大会でないと味わえないようなもののような気がします。

今日一日の出来事を思い出しながら、

安堵の気持ちと感謝の気持ち、

そして目標未達の少しの悔しさを胸に、

最高のゴールをしました。

ゴール後とリザルト

タイムは3時間24分。力は出し切ったと思います。

目標の3時間15分切りには届きませんでしたが、それはまたいつか挑戦しよう。

今日、持っているものは出せた。

未達と言うことは、まだ力不足ということ。

まだまだ遠い目標だなというのを、挑戦してみて思いました。

もっと走ることを、大会を、楽しみ倒したら、きっとタイムの方から寄ってくる。

挑戦し終えてみて、そんな気分でした。

ゴール後見上げた空。気持ちよかった。

その後奥さんを待ち、奥さんも残念ながらサブ3.5はならず。

2分届きませんでした。

お互い目標は未達だったものの、自己ベストは更新という結果でした。

その後、ゴール後に用意されていたバナナを食ってようやく糖不足から解放され、電車の中では二人でレース展開の報告大会と「楽しかった!!」を何度も何度も言いながら帰路につくのでありました。

大会運営の方、ボランティアの方、応援の方、一緒に走ったランナーさん、ありがとうございました!!

2022年横浜マラソン 最終話「とても遠くに感じたフィニッシュゲートと3時間15分切り」完

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