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2026年野辺山ウルトラマラソン敗戦記 前編「出走前の葛藤」

野辺山ウルトラマラソン
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「じゅ、10時間49分!?」

ちょうどこの日、野辺山ウルトラマラソンの1か月前のチャレンジ富士五湖ウルトラマラソンで富士北麓公園のトラックに入り、ゴール横の時計を見て驚愕した。

100kmの自己ベスト、大幅更新やないか・・・・。

これは、野辺山ウルトラマラソンも、これまでとは一味違う戦いが出来るかもしれない・・・・!!

つーか、こんなタイムで100km走れる日が来るとは・・・・。

そんなことを噛みしめながら、フィニッシュした。

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快走、のち故障。

・・・そこから、まさかの暗転。

翌日、なんか脚が強烈にむくんでいる気がするな・・・。

いや、右脛はむくみというよりも腫れかな。色も赤いし熱持っているし・・・なんかいてえし。

まぁ、4日位休めばどうにかなるでしょ・・・・と少し休んだ後ジョグするも、違和感アリアリ。少し痛い。つーか、痛めた右脛、足首を背屈したり、回したりするとギシギシいうし、色々調べていると前方シンスプリントとか前脛骨筋炎とか言うらしい。

まぁ、呼称はどうでもいいとして、休養だなぁ。

その後もアイシングしたり、ロキソニン入りの湿布をしたり、サボりがちだったケアを毎日しっかりやったりしたけど、回復はしているものの、走れるレベルには戻ってこない。

GWに入ってようやく仕事で動き回る程度なら違和感があまり出なくなった。

5月頭位から「野辺山、出れるのか・・・??」という疑問が常に頭の中を支配していた。

野辺山ウルトラマラソンは、一年の中で僕が一番楽しみにしている大会。

出たい・・・出たいけど、これはマズい気がする。

昨年も大腿四頭筋痛めて、なんだかんだで完走出来たけど、昨年は痛めたとは言っても休養は数日で済んだし、直前でもジョグが出来ていた。

今年のは・・・違う。

暗黒期ベイスターズのシーズン開幕前に「今年のベイは違う」とファンが口々にいうのとはレベルが違う気がしてならない「今年のヤバいやつは違う」件。

当時のベイスターズは違うどころか例年と同じでぶっちぎりの最下位だったから、僕もその結末を辿りたい。

どうしようどうしよう。

休むしかないから、休むんだけど、どこかで出走か、DNSかを決めなくてはならない。

何を判断基準にするか、いつ判断を下すか、それが問題だ。

出走に向けて葛藤の日々

漫画「ドラゴンボール」より引用

ドラゴンボールのように、メディカルマシーンに入って治して復活すればさらにパワーアップとか、そんなサイヤ人的なやつを期待してしまうけど、僕はサイヤ人じゃなくて地球人だし、多分地球人の中でもひ弱な部類だ。

ひ弱な部類だけど、諦めは悪い。しつこく取り組むのだけで活路を見出してきた。

今回もなんとかしたい。

で、野辺山ウルトラマラソンに出走するかどうかの判断は、野辺山ウルトラマラソン1週間前の5/10(日)に10kmジョグをして、違和感がなければ出走することとした。

安堵の10kmジョグ。

5/10(日)、無事に10kmジョグが出来、出走を決定。

二週連続でサウナも行き、意味があるのかどうかは謎だけど汗腺もフル稼働させて、暑さ対策も付け焼刃的に実施。

あとは、当日に界王拳10倍すれば、ゴール出来るはずだ。

漫画「ドラゴンボール」より引用。

ただ、頭の中では、こうも思っていた。

漫画「進撃の巨人」より引用

僕は、より厳しい道を歩まざるを得なくなったかもしれない。

出走出来ることはうれしいが、こんな状態で挑む野辺山は多分地獄。

そもそもこんなに休んでぶっつけ本番で大会を走ったことなんてない。

しかも一月前にあそこまで腫れた患部が100km持ってくれるなんて思えない。

出走したら、ゴール出来ようが出来まいが、またぶり返して当分走れなくなる可能性もある。

でも、でも、劇的に回復してて、昨年みたいになんだかんだで走れるかもしれない。それでもって走った後も患部は大丈夫。

「ほら~!俺って神経質すぎなんだよ。大丈夫だったじゃん!!てへぺろー!!」

そんな感じで野辺山を完走した翌日に安堵している自分すら妄想していた。

願望が幻想を生み出し、幻想は人を惑わせる。

今思えば、「野辺山ウルトラマラソンに出たい」という強い願望ゆえに、都合のいい幻想を生み出し、惑って惑ってああいう判断を下してしまったのかもしれない。

5/10(月)の最終判断後も、時々仕事中に患部がピキッとなる時があった。

だから、前日まで迷っていたが、5/10(日)に違和感なしでジョグ出来たことで、出走に向かって行く自分が暴走してしまい、最後まで止めることが出来なかった。

もう行くんだ。行きたい。行くしかねえ。

号砲

そんな感じで当日を迎え、懸案事項の右脛には入念にテーピングをした。

前脛骨筋にニューハレのIテープ、甲にニーダッシュ、足首にXテープ。
テーピングの上からゲイター。

ちなみにこのテーピングのサポート力は半端なかった。

こんな感じのテーピングをして、夜の21:00に野辺山に向かって出発した。

車の中で運転してても、

「行きたいし、行くしかねえし、きっと大丈夫」

と思う自分と、

「さっき仮眠から起きた時もうっすら脛に張りを感じる。こんなで大丈夫なのか?」

「無理しないで、リハビリジョグなら出来るから、今回は諦めてしっかり治して、週明けからウォーキングから復帰してリハビリする方がいいんじゃないか?」

「いくらなんでも、これだけ走らずに、しかも脚に不安があって、ウルトラ走るのはダメじゃない?」

と、思う自分がずっと対話していた。

対話に夢中になりすぎたのか、長坂インターを通り過ぎて小淵沢まで行ってしまう粗相までしてしまった。

そんなこんなで会場入り。

一年間、待ち望んだ大会。

一年間、ここを完走する体力を保つのが日々の運動の目標。

それなのに、それなのに、高揚感が、ない。

いいのかな。今日走っていいのか?

なんか俺、すごい間違いをしていないか?

トイレでお花摘みをしている時もそんなことばかり考えていた。

でも、引き返すことは出来なかった。これは僕の弱さ。

そんな感じで、いよいよ2026年野辺山ウルトラマラソンがスタートした。

ひんやりした高原特有の朝の空気を感じながら走っていく。

とりあえず、今の所は違和感も痛みもない。

どうか、どうかこのまま行ってくれ。

せめて、痛くなるとしても馬越峠を下り切ってからにしてくれ。そこからなら、禁じ手の痛み止めを投入して全歩きでもゴールまで行く。

いや、なんだかんだ痛みなんて出なかったし、翌週も普通にジョグ出来てめでたしめでたし。

・・・・そんな感じでお願いします。

最高に都合の良いことを願いながら、自分の不安や懸念を握りつぶして、いよいよ今年の野辺山ウルトラマラソンを走りだした。

2026年野辺山ウルトラマラソン敗戦記 後編「野辺山で得た教訓」に続く。

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