先日自民党の新総裁になった高市氏の発言で「ワークライフバランスを捨てて、働きます」という発言が物議を醸しているという件について徒然。
「この時代にけしからん!」
・・・とか、そういうニュアンスで批判している人がいるらしい。
・・・というかXでもそういう趣旨のポストも何個か見た。
人の考え方だから、自由なんだろうけど、なんか言葉は悪いけど、別に「国民全員がワークライフバランスガン無視で働け」と言った訳でもなく、ただ、一人の政治家が抱負というか今後の行動目標みたいなものを述べただけのことに、まるで自分にもそうしろと言われたかのように反応している人はビョーキだし、ワークライフバランスを捨てて働く人がいたからと言って「我々のワークライフバランスが損なわれる」と思っているのもビョーキだと思う。
なんかこう、「あなたはあなた。わたしはわたし。」の線が引けていないというか。
そういう抱負に対しても同調圧力を感じてしまうのか。
なんかとにかく、他者の目標を聞いて、そういう反応をするのが理解出来ないなあというのが、本音です。
僕のワークライフバランス
自分はワークライフバランス重視の生活に舵を切ってかれこれ13年になる。
きっかけは、過労で倒れて2年位休養になったこと。
休養中に、このままの働き方で良いのか、生き方で良いのか、何か無理をしている所があるのではないか、自分のやりたいことは何なのか・・・
色々なことを検討した結果、ワークライフバランス重視の働き方で行くこととした。
職業も変えたし、仕事に取り組むスタンスも変えた。
でも、結局何故か管理職になり、忙しくなれば休日が飛ぶことはあるし、夜遅くなることはある(働き方を変える前と比べればすごくマシですが)。
見る人が見れば搾取されているように見えるようですが、僕からすれば倒れる前の働き方に比べたら全然マシだし、ストレスだってゼロではないけど、かなり減った。
倒れる前は、普段から何かに追い立てられているような気分がしていたし、何にかわからないけど「負けねえ」みたいなことをずっと思ってガツガツしていたけど、なんかこっち側に舵を切ってからはそういうのもなくなり、なんというか穏やかな気分で日々を過ごしている。
でも、ひとつの大きな現実
ワークライフバランス重視にして良かったというようなことを書いてきたけど、ある意味これはいい部分もあるけれど、そうでない部分もある。
というのも、身近な人でも漫画のキャラクターでもスターでもいいから思い出してほしい。
悟空がワークライフバランスを重視していたら、あんなに強くなっただろうか。
イチローや大谷翔平がワークライフバランスを重視していたら、今のような活躍があっただろうか。
僕の思い込みもあるかもしれないが、何かすごい人は、それこそ寝食を忘れ、周りからみたらドン引きするレベルで何かに打ち込んでいる人ばかりだ。
学生時代に身近にいた勉強をドン引きする位していた友人は、今や大企業の研究職で何やら外国人の人と論文出したりとかしている。
高校時代に、一念発起して「医者になる」と言った友人は、親から国立大ならなんとか行かせられると言われ、死ぬほど勉強してマジで受かって医者になった。
学生時代に打ち込んだテニスも、体に痛い所があっても、彼女に「テニスと私、どっちが大事なの?」と言われてもトレーニングに打ち込む奴もいた。言われた奴は後に国体選手になった。
仕事でトップセールスと言われる人は、呼吸するレベルで変態レベル(誉め言葉)の所業をやっていたし、当然のように朝5:00から仕事をして、夜は遅くまで仕事をしていた。すっごくストイックだった。勉強もすごいしていた。
そんな人達を見て、そして自分も目標達成まではいかなかったけれども、それなりの結果を出した時はやっぱりワークライフバランスなんてものは考えず、一心不乱にやっていた。
今だって、基本的にはワークライフバランスを重視して働いているけれど、結局「ここぞ」と思った場面では、一心不乱に打ち込んでいる。
でも、倒れる前ほどではない。それは僕が「ライフワークバランス」を重視した結果。
物事はトレードオフ。
ワークライフバランスを重視した引き換えに収入は下がった。仕事でヒリヒリするようなこともなくなった。熱狂のようなものもなくなった。
それらがない代わりに、精神的な平穏と健康な暮らしを手に入れている。
僕はこれで満足しているが、なんか世の中を見ていると「ワークライフバランスは重視したいが、たくさん稼ぎたい。」「ワークライフバランスは重視したいが、成功したい。」というような方もいる気がして、それはそれで甘いんじゃないかと思う。
やっぱり、それなりの成果を収めるには、なりふり構わずにやりまくる。
つべこべ言わずに、やりまくる。
それくらいの熱中と夢中と、気合と覚悟がないとダメだろう。
それが、僕の見てきた現実だったように思うし、僕はそう確信している。
僕は、今の所、仕事はそういうトーンではやるつもりはないけれど。
まとめ
今回の「ワークライフバランスを捨てて働きます」に対する批判は、ここまで書いてきて思ったのは、同調圧力の強い日本ならではの反応の仕方かなぁと思ったり。
でも、周囲に合わせて自分の生き方を決める必要なんてないし、そんなものは自分で決めていい。
てゆーか、自分が決めなきゃダメだ。
ワークライフバランスを重視する人がいれば、それをかなぐり捨てて頑張る人がいてもいい。実際それくらいやらないと、成果なんて出ない。
問題なのは、この選択を本人じゃない誰かが強要することだ。
ブラック企業とか、パワハラ上司とか。
自分で頑張るという人はどんどんやって、突き抜けていけばいいと思うし、いやいや自分はそこまではいいですって人はそれもまた良し。
自分の選択に胸を張って、生きていく。
自分の選択を正解にするように、生きていく。
なんかまとまりのない感じになってしまったけど、ニュース等を見ていてそんなことを思った。
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