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ちばアクアラインマラソン2024 最終話「これからにつながるフィニッシュ」

ちばアクアラインマラソン
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30km地点を通過し、疲労の色も濃くなってきた。

「距離走感覚で5:20/kmを刻んで行く」

などとお題目を立てて挑んだものの、おそらくは距離走をしているような形相ではないだろうし、メンタルも削られつつある。

ここからは登り坂。

「アクアラインマラソンはほたる野がヤバい」

そんなことを奥さんと出走前に過去にアクアラインマラソンを走った時のことを振り返りながら話していた。

そう、ここからが坂もピーク。そして沿道からの応援もピーク。

自分の疲労もピークを迎えつつある。

でも、なんかこの感じ、久しぶりだな。

ちばアクアラインマラソン2024、最後の戦いが始まる。

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最強のライバル、まさかの後方から登場

30kmを通過して、いよいよ登り基調になってきた。

この先はほたる野でひとつ、その後にももうひとつ、さらにラストでもうひとつと登り坂がある。

エイドでバナナを食べても(結局3本食べたw)、なんか糖質が足りてない気がする。

燃費悪いなぁ・・・糖の枯渇はイカン。枯渇するのは毛根だけで十分だ。

保険でポケットに入れていたメダリストのジェルを飲んでみる。

・・・プラセボでも、本当でも何でもいい。とりあえず効いてくれ・・・・!!

そう思いながら走っていると、まさかのコーラを振る舞ってくれている私設エイド発見!!

感謝感謝でコーラを頂くと、元気百倍!!

コーラでこんなに元気になるとか、フランキーかよ・・・と自らに突っ込みを入れつつ走り出すと、

「あ!!やっと追いついた!!」

と聞きなれた声が。

3km地点で僕がトイレに行って、先行したと思っていた奥さんが後方から現れました。

話していると、奥さんもあの後結局トイレに行ったそうで、私設エイドでコーラを飲む僕を発見し、追いかけてきたとか云々、並走しつつ話していると、どうにもこうにも奥さんのペースが速いので後方へ退くとグングン差がついてあっという間に見えなくなりましたw

「あれ?俺ペース落ちているのか?」

時計を見ると5:20/km近辺で走っている。

「あの仮病マン、絶好調やんけ・・・・!!」

なんか大会数日前に脚の張りが気になるとか、色々言っていたけど、そんな人はあんなに軽快に坂を登って行かないから!!

そう電話して言ってやろうかと思う位の軽快さ。素晴らしい。

思えば僕が初フルでDNFした時も奥さんは持ち前のタフさを発揮して5時間30分位で完走している。

その後もウルトラマラソンで入賞したり、とにかくタフさがすごい。

そんなタフな奥さんに、さらに仮病マンの称号までつくとは。

ええ。テスト前の「勉強してない」と、大会前の「脚に違和感が・・・」は信用してはならない。そういうやつですね(;^_^A

そんな仮病マン(まだ言うか)、もとい最強のライバルは先行したけど、苦情は帰り道で言うとして、僕も自分との約束を果たさなくては。

「歩かない。5:20/kmペースの死守」

これだけだ。これだけが難しくなってくるのが、ここからだ。

歩き癖、負け癖の払拭

画像だと伝わりにくいですが、マジで壁に見えましたw

今回「歩かない」ということを掲げたのは理由があって。

それは、1月の館山若潮マラソンで早々に気持ちが負けて歩いてしまったこと。

僕みたいな弱い人間は、一度負け癖が付くと、そこから脱却出来なくなってしまう。

それはまるでベイスターズの暗黒時代の如く、すべてを黒く塗りつぶす勢いだ。

しかし、ベイスターズは強くなった。先日はまさかの下剋上達成で日本一だ。

僕だって、日本一にはなれなくても、歩かないということ位は、そんな負け癖を払拭することくらいは出来るはずだ。

超えても超えても、わんこそばの如く続く登り坂。

沿道の両サイドから頂く熱烈応援。

そして「歩きたい」という弱い自分の心の声。

そんな心の声を打ち消す位、今回は強固な意志の力が自分にはあった。

歩かずにゴールするんだ。諦めないで前へ進むんだ。ネガティブになってもいいけど、少しでも前向きでいるんだ。

今年は色々と厳しいことが続いて、こうやってフルマラソンを走れる日がくることもなくなるのではないかと思う所まで追い込まれた時期もあった。仕事も手に付かなかった。体調も崩した。

それでも、少しでも前向きに、現実から逃げずに取り組んでいくことで、問題と対峙していって、この日がある。

問題はどうにかなりつつある。

後は、僕が立ち上がるのみだ。

仕事はそれなりに取り組めるようになってきた。むしろ休みをくださいお願いしますと言う感じw

後は、趣味のランニングだ。自分を叩き上げている途上でこの日を迎えた。

1kmずつ、自分との約束を果たしながら、最後の坂を登り切り、沿道から「もう登りないよ!!あと少し!!」という声が聞こえた。

これからに繋げていくフィニッシュ

最後の登りを終えた後、少しだけペースアップしてゴールに向かって行く。

進行方向右手にフィニッシュゲートが見えてきた。

ペースも守れた、歩かないということも達成出来た。

・・・自分との約束を守ることが出来た・・・・・!!

そんな安堵感と共にフィニッシュゲートをくぐりました。

完走メダルと、相棒のハイペリオンテンポ。

このアクアラインマラソンの2日前に、野辺山ウルトラマラソン・大山登山マラソンのエントリーをして、12月にははだの丹沢水無川マラソン、1月には館山若潮マラソン、そして4月にはチャレンジ富士五湖が待っている。

今は3時間30分切り、そしてウルトラマラソンへ挑戦する為のトレーニングをする土台作りの最中。

その中で、5:20/kmペースで、歩かずに完走出来た。これは本当に大きい。

自分との約束を守ることが出来たということが大きい。

なんか、色々あって長く蹲って動けない自分がいたけど、ようやくリスタート出来た気分。

これからに、繋げていきたい。

ちばアクアラインマラソン2024 最終話「これからにつながるフィニッシュ」完

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