11/13(日)陣馬山トレイルレース(ミドルの部23.5km)に参加してきました!
結果は手元の時計で2時間31分。
想像より速いタイムでのゴールに驚きましたが、初めて行く陣馬山の景色と初のトレイルランを楽しんできました。
そんな楽しかった陣馬山トレイルレース、振り返っていきたいと思います。
のんびりしたスタート前
陣馬山トレイルレースは、僕の住む神奈川県である大会。
自宅からも、調べると車で59分とか。
7時には会場入りしておこうということで、朝4時に起きて準備。
前日から用意して思っていたことですが、
先月の横浜マラソンは「決戦の準備」。
何km地点で何を摂って、何km地点は何分で通過して、とプランをかなり綿密に立てて挑みました。
自己ベスト更新を狙う意図で出場したので当たり前なのですが、結構緊張感のある朝でした。
対してこの日。
陣馬山トレイルレースは「遠足の準備」感が漂うのどかな感じが漂っておりました。
会場入り
自宅を出発し、スイスイ高速道路を走り50分位で大会駐車場の藤野中学校に到着。
校門前には、こんな素敵なオブジェがありました。
このオブジェに見入っていたら、駐車場の誘導の方が色々これのことを教えてくれました。
面白かったのが、最後に「で、今日は大会走るんですか?」って聞かれたこと(;^_^A
校門前でこのオブジェ眺めてワイワイしていたので、余程走る人には見えなかったのでしょう(笑)
面白いオブジェと説明してくださった誘導の方にお礼をして、駐車場から少し歩いて会場入りします。
会場は、のどかな雰囲気が漂っていて最高でした。
ここで着替えをして、トイレと荷物預けを済ませてスタートを待ちます。
このスタートまでの時間でブヨに何か所か刺されて、次の日からすごい痒みに苦しめられました。
おのれブヨめ。
「ゆるさん!!」といって変身してやろうかと思いました(仮面ライダーBLACK SUNが見たくて見たくて震えているので、つい頭の中に出てきます)。
僕は仮面ライダーというよりも怪人でしょうね。
ヒョロイので、「ナナフシ怪人」とかいいと思いますw
そんな脳内のお戯れもそこそこに、いよいよ号砲の時間が迫ってきました。
ついに号砲。「トレイルレースの洗礼」を食らう
スタート15分前に整列。
なぜか前の方に並んでしまったけど、まぁどうにかなるだろう。
今日は「5000mを走っている時より呼吸が荒れたら歩く」。
これがルール。
スタートから陣馬山山頂までは確か登り基調だから、そこそこの呼吸の感じで登っていこう。
ツイッターで頂いた情報によると明王峠まではキツいらしい。
登りは粘って、下りで稼ぐ。
野辺山ウルトラマラソンでよくやるパターンを今日もやる感じですなぁ・・・。
そんなことを思っていたら、いよいよ号砲!
奥さんとグータッチをして、ついに人生初のトレイルレースがスタートした。
降りかかる洗礼の数々
スタートし「いってきまーす」とか言っていると、いきなりロードの急登。
斜度分からなかったけど、これかなりの斜度。
先頭集団はあっという間に見えなくなり、自分は呼吸がコントロールできる範囲のペースでエッチラオッチラ進んで行く。
落ち葉でコーティングされた斜度キツめの林道を登っていきます。
落ち葉を踏みしめる足音がなんとも秋を感じていいなぁと思いながら進んで行きます。
キツい林道を終えて、いよいよ登山道へ。
登りは走れるような感じではなかったので、歩いてガシガシ登っていきます。
少し斜度がマシになったら走って、キツくなったら歩いてを繰り返して頂上を目指していきます。
この辺で帽子からポタポタ汗が落ちていることに気づきます。
「登りで心拍数が上がっているのと、今日は気温が高いからなぁ・・・」
先月の横浜マラソンで脚攣りかけたことを思い出し、塩熱サプリを1つ口に放り込み、お腹も少しすいた気がしたのでジェルを摂りました。
さすがはトレイルラン。斜度がキツいな・・・。
エネルギーを結構消費している感じもあるし、この感じでまだスタートして10kmも行っていないんだから後半とか恐怖でしかない。
またしても、後半は珍道中となってしまうのか。
トレイルランの洗礼を食らいながら、下りパートでペースを上げて気持ちよく下っていきます。
路面に木の根がトラップのように出ており、引っかからないように進んで行きます。
足元に常に気を配りつつ、足を捌いて下っていくのが楽しくもあるのですがすごく脳と目が疲れるような感覚がありました。
この脳と目が疲れる感じ。
初めて出場した2015年野辺山ウルトラマラソンでも経験したやつだ!!
林道トレイル。当時は拳大の石がゴロゴロ転がっていて周りで転倒者が続出し、サバイバルレースのような感じに恐怖し、林道トレイルのパートを終えた時には脳と目の疲労でヘロヘロでした。
あれな。アレ。
脳はね、糖を一番使うからね。
もうすく山頂だから、そこで食べて元気チャージしよう。
トレイルランの洗礼を受けつつも、どうにかこうにか今までの経験でここまでは来れている!!
やれる!やれるぞ!
これまで味わってきた、阿鼻叫喚が俺を強くしたのだ。
そんなことを思いながら進んで行くと、ついに陣馬山山頂に到着した。
陣馬山山頂。応援の方からまさかの声掛け
「山頂付近は徒歩でお願いします」
というボードを掲げた大会ボランティアの方がいて、「待ってました!」とばかりにザックに入れたえびカリを出してモグモグ食べながら移動。
よくネットで見る、馬のやつを見つけてテンション爆上がり。
写真を撮って、えびカリ食べながらのんびり歩いていたら応援の方から声掛けが。
「はい君、男子25番位だよ~!!」
僕「はいぃ?(杉下右京風に)」。
心の中で右京さんがいきなり出てくる位、困惑しました。
僕の聞き間違えかな。
あの方が数え間違っているとか(失礼な件)。
さっきから単独走になる時間が結構あったのはそういうことなのか?
なんか一瞬「ざわ・・・」となったけど、まだ前半も前半。7km地点。
しかも僕だ。
すぐ先で、阿鼻叫喚が口を開けて待っていることだろう。
「一寸先は闇」ならぬ、「一寸先は阿鼻叫喚」だ。
お決まりの阿鼻叫喚、カオス、それらに加えてトレイルランニング未経験。
不安要素は山のようにある。
順位を気にするなんて、100年早いのだ。
「大会を楽しんで、無事にゴールする」
自分に課した使命はそれだけなのだ。
ちびりとポカリを飲みながら、必死にざわつく心を落ち着かせようとしていました。
それにしても・・・・風雲急を告げるまさかの上位通過。
冷静にいるようにすればするほど、やはり意識してしまう。
「順位を気にするなんて、100年早い」
とか思ったけど、やっぱり意識してしまう。
「これは、後半次第では年代別入賞狙えるのではないか。」
「いやいや、そんなことより無事にゴールでしょ!」
脳内にて壮絶なディスカッションが繰り広げられる。
・・・・僕のランニング中の脳内で初めて出るワード、
「年代別入賞」
甘美な響き。破滅のリスクもはらむ甘美さよ。
攻め込む先は入賞か、はたまた毎度おなじみの阿鼻叫喚か。
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