ちいかわを読み始めたのは、結構前に奥さんが全巻買ってきて、それを一緒に読んだのがきっかけ。
それまでの印象は、ちいかわの副題の通り「なんか小さくてかわいいやつ」だったのですが、読めば読む程、かわいさに包まれているけど描かれているのは人間界のあるあるだったり、世知辛さだったり、「フ!」と笑ってしまうようなものもあれば、奥さんの推しでもあるくりまんじゅうの酒やグルメネタもある。
そんな人間界の縮図、しかも善悪ごちゃまぜでかわいさ満点で描いてくるちいかわ。恐るべし・・・と思っていたら、特に色々考えさせられたセイレーン編が映画になる・・・ということで、公開されてすぐに見に行った。
感想を書くのがすっかり遅くなってしまったけど、書き散らかしていきたいと思う。

※以下、ネタバレ含みます。
それは、空から降ってきたチラシから始まる。
内容やうたい文句が完全に詐欺とか闇バ〇トとか、そういう感じのチラシなんだけど、ちいかわの中のキャラクターでは優秀な感じのうさぎが何故か持ってくる(うさぎは何故かこういうトラブルを持ってくることが多い)。
ちなみに、このチラシをハチワレは何も疑っていない。
ちいかわは疑っているけど、みんなに流される。
ラッコは疑ってたけど、スイーツにつられる。
その他も高額報酬とうまい飯につられてどんどん集まる。
「いやいや、どうやったらこれに引っかかれるんだよ!!」
と突っ込みを入れたくなる感じ。きっと詐欺被害とかってこんな感じで合うんだろうな・・・と思わず遠い目に。
船にみんな乗り込んでいくシーンとか、全然ジャンル違うけど、カイジのエスポワール号を思い出した(;^_^A
そこから島へ行って、島民を襲っているというセイレーン討伐を島の住民から依頼・・・というか問答無用で押し付けられる・・・という流れ。
ここからは「罪と罰」的な話。
セイレーンは仲間の人魚を食べた島民を探して、島民を食った罪を負っている。
人魚を食べた二人組は、人魚を食った罪を負っている(物語の中で人魚を食べると永遠の命が手に入ることになっている)。
セイレーンは人魚を食べた二人組の片方を遊んでいる最中に無自覚に〇してしまっている。
そのこと対するにやりきれなさや復習なのか、生き返らせたいと思ったもう片方が人魚を〇して、亡くなった片割れに食べさせて、永遠の命を本人の意思を確認することなく与えてしまう。
生き返った方は、独りで永遠に生きるなんて耐えられないとばかりに人魚の肉を片割れにも食べさせる。
意識して他者を殺めた罪。
無意識・無自覚に他者を殺めた罪。
永遠を人に与えた罪。
これに対する罰は双方負っているように思う。
セイレーンは、仲間の人魚を失う罰。
二人は、永遠に生きるという罰。
映画の中ではセイレーンが報復として「なんか暗く狭い所に永遠に閉じ込める」と言っていたが、仮にそんな報復がなかったとしても、精神的にもそんな感じの暗くて狭い所に閉じ込められたような辛さを味わい続けるのだろう。
これは完全に持論ですが、罪は犯したことを自覚した時点で、罰になっている。罰は他人や社会、法律から与えられるだけのものではない。
なんかそんな感じの罪と罰的なことを感じた。
他で色々考えたのが、モモンガと島の皆さんのこと。
モモンガは、今回もやりたい放題。

色々戦犯的なことをやらかしているけど、最後の最後でファインプレーをする。
ただし、本人的には自分がやったことに対する対価がしょぼいことに対して怒って武器を投げたら、たまたまいい感じになった・・・というだけのことw
モモンガ、好きだ・・・。
なんかモモンガ見ていると欲求にストレートで周りに対する忖度とか、そういうものは皆無だ。わがまま放題。やりたい放題。
そういうモモンガが嫌いな人も多いようだ。ネットで検索すると「モモンガ 嫌い」とか出る。
でも、僕は好きだなぁ。
仕事で中間管理職丸出しで、こっちを立てて、あっちを立てて、そんなこんなで右往左往していると時々「アレ!?俺は一体どうしたいんだ??」となる時がある。
そんな感じで、デスクで悶々としている時が特に最近多い。
そんな時に、モモンガを思い出すとなんか元気になる。
「そんなことより、家に帰ってぬくぬくとして、うまいもんが食いたいんだよーっ!!」ってモモンガばりに叫んでみたくなる(;^_^A
モモンガ見ていると「もっと自分出して、自己中でもいいんじゃね?」というメッセージを作者のナガノさんが込めているのかはわからないけど、僕はそういうメッセージを感じる。
そんなモモンガに元気をもらった。
・・・・後は言及せざるを得ないのが、島の人達。
僕はとにかく島の人達が怖かった。
セイレーンが襲ってきて困っているのは、よくわかる。
でも、あんな詐欺のようなもので呼び寄せて、無理やり頼み込んでセイレーン討伐をやらせるのは、なんか怖い。
しかもずっと泣いてばかりでぐいぐい武器を持たせて頼み込むばかりだったのに、ラストでセイレーンが倒せるチャンスと見ると、一気に武器を取ってセイレーンを囲み始めたのに僕はすごい恐怖を感じた(討伐を頼まれていたちいかわ達はセイレーン側の事情も知っていたので、躊躇していた)。
これは僕の持論だけど、人がたくさん集まるとろくなことがないと思っている。集団の思念が元々個人にあるはずの善悪を飛び越えてしまう怖さというか、そういうのが怖い。
だから、僕は群れるのが嫌いだ。嫌いは言い過ぎた。苦手だ。
そんな僕が日々感じている、大衆の怖さがすごい描かれていて、あのシーンはなんかゾッとした。
なんかそんな感じで、すげえかわいいキャラクター達が織りなす人間界の縮図のような物語。
解釈次第で哲学にでも何にでも変異しそうな感じが面白かった。
最近は映画の余韻に浸りながら、漫画を少しずつ読み返している。
・・・なんかどうこのブログをしめていいかわからなくなってきた。
・・・。
・・・・。
・・・・・・(つ・・・伝われ・・・・!!)!
「中止でーす」

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