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父へ。たくさんのありがとうと唯一聞けなかった事。

日記
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先日、父が急逝した。

あまりに突然すぎて、でも、こういうのっていつどのタイミングで来ても突然と思うだろうし、そんなことを思うのは野暮だとわかっているけど、本当に突然だった。

入院の一報で、断片的に聞く臨床検査値の情報は嫌な予感を確信に変えるのには十分すぎる感じだったし、病院で会えた時も意識はなかった。

なんか、人が亡くなるのって当たり前だし、中二病丸出しで昔から「死とは何か」とか考えたり、哲学書なんかも読んできた。

だから、こういうことがいつか起こることも頭では理解していたし、覚悟もしているつもりだった。

でも、実際はかなり堪えた。「堪えた」なんて過去形に出来る状況ですらない。

自分だって読書家の癖に、「お前は本ばっかり読んでて、一歩間違うと頭でっかちな人間になるからバランスを取れよ」などと言われたことがある。

その時は「オイオイ!ガキの頃に熱が出て漫画が読みたい俺に、文字だらけの本を買ってきて(「野口英世」とかだった気がする。でも発熱してるのを忘れて夢中で読んだけど)、そんなことの繰り返しで本を好きにしたのは、あなたたち両親でしょうよ。」と突っ込みたくなったけど、まぁ多分インプットとアウトプットのバランスを取れという意味だったのだろうと思う。

こんな感じで、多分色々な今の自分を形成するきっかけをそこかしこに仕込んで、見守っていたのだろうなと思う。

この見守るってこと、本当に難しいことだと思う。

そう思ったのは、僕が親になるかもしれないという時だった。

もし子供が生まれたら、将来設計をちゃんとさせよう。

文系で運動ばかりして将来のこと考えず、行き当たりばったりで生きていたら、いきなり社会の壁にぶっ飛ばされて、右往左往して、どうしようもない時があった。この子にはそんな失敗だけはしないようにしてほしい。

・・・こんなことを考えている時があって、ゾッとした。

だっせーな俺。ルサンチマン丸出しやないか。それを子供に託すなと。

結局その命は生まれてくることはなかったけど、そのちいさな命は僕に親への感謝の気持ちを教えてくれた。

「何も、僕に強要しないでくれてありがとう」

「期待をかけないでくれてありがとう」

小さい頃、すごく小さい頃から「父の、両親の期待に僕は答えられていないのではないか?」と思う事があった。

僕はドンくさい子供で、超絶インドア派で、オタク気質で、人見知りで、多分今もその本質は変わっていない。

小学生の頃だったと思う。

「お前は何かサッカーとか、スポーツやらんのか?」と父に聞かれた。

僕は即座に「サッカーは大勢でやるから嫌だ。やりたくない」と答えた。

父はそれ以上僕に何かいうこともなく「そうか・・・」と言っていたが、どこか寂しそうな表情だったのを今もよく覚えている。

僕も、それを感じたけど、やりたくなかったしやることもなかった。

そんな感じで、多分父は僕にやってほしいことがあったんじゃないか、させたいことがあったんじゃないかと思う事が、時々あった。

でも、僕は自分のやりたいことしか出来ないし、やりたくない。

そんな感じで、気ままに動き回る僕と、そんな僕を見守る父の日々は過ぎていった。

父はバリバリ仕事をし(コンサル関係)、僕が大学生になった時、父は言葉に出さないものの、すごく喜んでいるのがわかることがあった。

僕は、大学の法学部に入学することとなった。

この時の父は言葉にはあまり出さないけど、すごく喜んでいるのが子供なりにわかった。

弁護士や公認会計士になれば、父と同じラインの仕事が出来るのは僕も理解していた。

この頃、父は会社を仕事仲間と作り、経営していたので、僕が同じような仕事をする未来を想像していたのかもしれない。

でも、僕は新卒で製薬会社のMRとなった。

父はとても祝ってくれたし、仕事についても色々と話をしてくれた。

父の仕事ぶりは知っていたし、もうそれはそれはすごかった。しかも話していて、頭が違うというか、頭脳が違うというべきか、とにかく格の違いというのは感じていた。その格の違いは僕が年齢を重ねる度により強く感じるようになっていた。

そして、それをより感じたのは、僕が過労で病んでしまった時のことだった。

・・・なんか、子供の時から父のようには、働けないような気がしていた。

能力もだけど、覚悟というか胆力というか、そこに埋めようのない差を感じていた。

能力、特に学力はなんとかなりそうだったけど、覚悟や胆力では足元にも及ばないような感じに思っていたけど、それをリアルに感じたのが過労で倒れた時だった。

その後、どうにか仕事に復帰し、職を変え、現在に至る。

色々な話をする中で、色々なアドバイスもだし、他愛ない話もたくさんした。

たくさん話もしたのに、唯一聞けなかったことがある。

それは、「俺にこうなってほしいとか、こうしてほしいとか、そういうのなかったの?」ということ。

まぁなんかこの問いは多分、想像できる。

自分らしく、生きていきますとも。

たくさんのありがとうがあるんだけど、

僕に期待をしないでくれてありがとう。

そっと見守ってくれてありがとう。

これが一番な気がする。

本当に本当に、ありがとうございました!

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