最初に言っておくと、僕はキツいことが苦手だ。
一応中学生から30歳位までテニスをしていたけど、筋トレとランニングは可能な限り避けていたし、筋トレやフィジカルトレーニングをしろと言われれば、「テニスは巧緻性が重要だと思うし、それにはテニスの練習が必要。フィジカルに割いている時間はないし、テニスに必要な筋肉や体力はテニスをすればつくでしょ」とかなんとか言って避けに避けてきた。
そんな僕が肩の怪我で30歳でテニスを完全に辞めて、体重がガンガン増えること、運動不足に危機感を感じてダイエットの為にランニングを始めた。
それが2012年の話。
当初は全然走れなかったけど、運動不足は心身に良くないし、なんか気持ち良さもあったのでコツコツと続けていった。
それでもキツいことが苦手なことは変わらないけど、気が付いたら走ることが習慣化されて、気が付いたらハーフマラソン、フルマラソン、ウルトラマラソンと挑戦をしていった。
その過程では、どんどん走れるようになるのが楽しかったり、体が変化していくのも楽しかったりがあった。
特にここ数年では、人生史上一番脚に筋肉ついてんじゃねーかと思う位についた。
なんか超絶キモイな自分と思うのですが、走っている時にショーウインドーに映った自分の脚を見て、「おお・・・なんか知らん間に筋肉ついてる(ニヤニヤ)」となっていた。
思わず出た心の中の一言。
「筋肉いいねえ」
ものすごく単純化して言えば、数年前のこの「筋肉いいねえ」が今月より本格始動した筋トレへの胎動と言っても過言ではないだろう。
筋トレを始めた理由、そしてスモールスタート。
そんな胎動を経たり、その前からユーモアたっぷりに筋トレへの愛を叫び続けているTestosteroneさんのXを数年前からフォローして発信を読んでいたりして、「筋トレか・・」とは思っていた。加えて、僕自身は超絶もやしっ子だが、ボディビルの大会や自衛隊のトレーニング動画を見るのが大好きだ。理由はわからないが、筋肉を見ると元気になる。
筋肉を見ると元気になることの他にも、危機感があった。
・・・仕事で重い物を持つのが超絶辛い。
このままじゃ加齢でどんどん力が落ちていったらヤバい気がする。体のしくみとかはあまりわかっていないけど、上半身の筋肉だってないと速く走るのも、年齢重ねた後に走り続けるのも難しい気がする。バランスを取る力とか、速筋とか力を強く発揮する方の力とかもいるんじゃないか?今はどうにかなっているけど、それはまだ僕が40半ばのおっさんとはいえ、一般的におじいさんと言われる年齢から見たら若いからで、この先はヤバいような気がする。
そして、こういう感情はミドルエイジクライシスなのか・・・?とも思ったけど、なんかこのままじゃダメだなあという気持ちがあるんだけど、何がこのままじゃダメなのか、筋肉に限らず、仕事とか、生き方とか色々書き出してみたり、渋滞中に考えてみたり、ランニング中に考えてみた。
考えた結果、一番危機感を感じているのはやっぱり自分の体。
非力なもやしっ子であることだった。
もやしっ子なんだけど、腹の上のポニョは「こばすけ、大好きー」とばかりに居座っている。
崖の上のポニョに好かれるのはいいけど、腹の上のポニョはイカン。
ひょろひょろの体形の下っ腹にポニョがいる。
まぁそんな小さな小さなきっかけがトリガーとなって、ひとつ行動を起こした。

この腹筋ローラー、数回やっても腹筋がちょんぎれそうになるくらいキツくて、やった後に走ると着地衝撃が腹筋に響いて痛いし、笑っても腹筋が張るという、人生で可能な限り筋トレを避けてきたもやしっ子にはトレーニング器具というよりも拷問器具。
最初は意気揚々とやっていたが、気が付いたら続かなくなりつつあった頃に奥さん(腹筋バキバキ、筋トレもするし、泳ぐし、当然走る、走るのも入賞するし、気が付いたらバケモノ化している人)から、「少ない回数から始めたらいいじゃん」とアドバイスを受けて、1回でやる回数を最小化。
そうだそうだ。いきなり20回とか無理だって。とりあえず5回を毎日だ。
そんな感じで腹筋ローラーを再始動したのは昨年のこと。
そして今月に入り、一年継続出来た。まぁ回数も回数なので、体に変化は特になし(;^_^A
ただ、40代もやしっ子、筋トレ避け続けてきた僕としては大きすぎる一歩。
歯磨きするのと同じ感じで、腹筋ローラーをやるようになっている。
ここでもう一手だ。
腹筋ローラー、腕立て伏せ、スクワットとメニューを一気に展開することにした。
アクションプランと始めてみた所感。
10月初頭から、様子を見ながら少ない回数から始めてみたけど、どうやら各種目30回位は出来そうな感じ。キツいし、筋肉痛にもなったけど、これくらいなら毎日出来そうな気がする。
こうやって、毎日筋トレがスタート。
- 腹筋ローラー(膝コロ):30回
- 腕立て伏せ(膝つき):30回
- スクワット:30回
腹筋ローラー、立ちコロはとてもじゃないけど無理なので、膝コロで。
そして腕立て伏せ、膝をつかないでやるのは、キツすぎて全然出来ないので、とりあえず膝をついてやれるように(ちなみにやろうとすると十分に下げられずにベシャッって潰れてしまう体たらく・・・)。これでもかなりキツいので、膝つきで難なく回数出来るようになったら膝つきを卒業していきたいと思うが、現在の筋肉痛の出方からすると数年後でしょうね(;^_^A
・・・うーん、もやしっ子です(;^_^A
スクワットはびっくりなのが全然大丈夫。やっぱり13年位ランニングをしているのが大きいのか、筋肉痛はほぼ出ない。もっと回数増やしても良さそうだけど、腹筋ローラーと腕立て伏せがヤバ過ぎるので、そっちにリソースをかなり割いてしまうので、回数は増やさずにいくことに。
まずはこれを数か月、毎日継続する。ランニングの大会の翌日とか、甚大なダメージを負っている日は休むけど、それ以外の日はやる。
具体的に、やる時間としては早朝にやる。
このブログを書く時間を確保する為に、平日は朝4:50に起床していたのを、4:30に前倒し(ちなみに休日は4時起床)。4:30~4:50の間で、腕立て伏せとスクワットをやり、出社前の7:00頃に腹筋ローラーをやることとする(腹筋ローラーの時間をずらしたのは、我が家は2F建てのアパートで、腹筋ローラーを転がす音は1Fの人にとって騒音になるかも・・・という所からそうしました。)。
休日はランニング後にやることとする。
この流れで現状は上手く言っている感じ。
まぁ習慣化するにはまだまだ時間が必要ですし、腹筋と腕や大胸筋は毎日軽い筋肉痛があるのでなかなかにキツいですが(;^_^A
まとめ

やっぱり筋トレを本格的に始動するなら、きっかけのひとつとなったTestosteroneさんの本は読まなくては・・・ということで「超 筋トレが最強のソリューションである」を読破。
運動が体、心、メンタルに良いのはこの13年、ランニングを楽しんできているので体験ベースで何となくわかる(運動の良さが書かれている「脳を鍛えるには運動しかない!」も面白い本です)。それでも、運動の中でも特に筋トレがどういいのか、ということが色々書いてあった。
本書で言及されていた、スキニーファットはまさに僕そのものだし、後は「運動に使える筋肉、使えない筋肉」についてもすごくざっくり言うとそんなものはないようなことが書いてあった。
この二つは特に僕に刺さった。
特に後者の「使える筋肉、使えない筋肉」の所は昔から筋トレ不要論者だった僕としては、驚きだった。
そもそもやる気だった所に、この読書でやる気にブーストがかかった。
そんな訳で始まった筋トレ。
- 腹筋ローラー(膝コロ):30回
- 腕立て伏せ(膝つき):30回
- スクワット:30回
まずはこれを継続出来るか・・・じゃなくて継続する。もちろんランニングも今まで通りやるし、フルマラソンやウルトラマラソンへの挑戦も続ける。
この記事をアップした日の時点で上記のメニューを始めて4日目となる。朝起きることは問題ないが、腕、広背筋、大胸筋、腹筋の筋肉痛が結構ある。これは継続していく中で適応するしかない。結構キツいんだけど、やった後の充実感がある。結構この充実感はいい。一日の始まりにこの充実感を味わえるのは最高だ。
もやしっ子及びスキニーファット卒業、目指せ走れるゴリラ。
・・・・ゴリラは言い過ぎた。「細身のゴリラ」位にしておこう。
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